りぼゆめ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ご飯を作ればフライパンは焦がす、布団を干せば夜まで放置、お風呂を沸かせば水。掃除だって出来ないし洗濯物も綺麗に畳めない。主婦を初めてもうすぐ1年も立つって言うのに満足に家事も出来ない私に愛想を着かすどころか、頑張ってるななんて誉めてくれるのは多分、いや絶対彼しか居ないと私は思う。
男とやらは本能で男女差別をする事があるらしいけど、彼は別。付き合ってた頃からもそうだけど、結婚してからも行って来ますとおかえりなさいのチューは健在、上司の沢田さんも微笑ましいよと言ってくれた。
だからと言って何時まで立っても駄目な妻では居られない!内助の功となって彼を、山本くんを支えなくてはいけないのよ(あ、私も山本だった)(武って呼ぶの、私が照れちゃうんだよね‥!)
「なまえー、ただいまー」
「おかえりなさーい!」
「あれ、聞いてくれないのか?」
「えぇー!だって何時も同じじゃん!」
「今日は違うって!」
「本当ー?判ったよー‥。ご飯にする?お風呂?それともわたし?」
「そりゃなまえだな!」
「ほらやっぱりー!」
玄関先でこんな会話をするのも日課。その後のご飯も絶対不味いのに美味しいと食べてくれるし、湿った布団だって気にせず一緒に寝てくれる、お風呂のお湯が冷たくても温まるまで待ってくれるし掃除も手伝ってくれる、洗濯物だって綺麗に畳める様に教えてくれる。
それでもいつかきっと、彼に美味しいご飯を作ってあげるため、お日様の光を浴びたふかふかの布団で寝かせるため、お風呂も直ぐに入れるようにするよ。掃除は判らないけど洗濯物は綺麗に畳めるようにするわ。だって私は山本武の妻、山本なまえだもの!(やだっ、自分で言ったのに顔が真っ赤!)
爪先で踊るダンス、この手を引かれて舞い上がるステップ、
先ずは料理をマスターしなくちゃね!
(なまえ、シチューには白滝いらねーぞ?)(あっそれ肉じゃがにする予定だったんだ!)(肉じゃが‥(だからこんな甘いのか)
070728