うらはらきすけ
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「喜助さん、助けてください」
「おや、どういたしました?」
げっそりした顔をして、凛は現世にある浦原商店へと逃げ込んだ。
二番隊に所属し、浦原が隊長へ昇進しその後現世へ追放されたのちも、その業務を引き継いだのは
凛である。
「大前田副隊長からのお見合いのお話しが」
「お見合い…?」
「はい、お見合い」
“お見合い”
希望する男女が第三者の介入によって初めて出会う
「お相手は」
「先日、密偵を依頼された下流貴族です」
「なぜ、凛を?」
「宴会があり、そこに潜り込みました。その時に一目ぼれした、と」
「なぜ、凛ということがわかったんですか?」 「二番隊の者は、目印として紫のリボンを着用し、ポニーテールに紫のリボンは私のみでした」
「なるほど」
大前田経由での密偵のお仕事。
暇な時によく承る仕事の一つで、大前田経由ということもあり、金銭の羽振りがよいのだ。
「私にはお付き合いしている方がいる、と伝えても
聞く耳を持たず……」
「そんな耳いりませんねら切り捨てましょっ」
「砕蜂隊長からも、受けるだけ受けて
取れるものを取ってしまえばいいと、言われました」
「はっはーん、なるほど」
砕蜂隊長の指す、“取れるもの”とは
金銭的なことを指しているものであって
浦原が、考えている“いのち”とは別物であろう。
「受けるつもりはないのですが、何かいい案がありませんか?」
「結婚しましょうか」
「………へ?」
「ボクと、結婚。浦原凛になっちゃえばいいんですよ!はい、解決!」
ぽん!と効果音が聞こえる感じのひらめきである浦原に対し、意味のわからないという顔をする凛
「凛は、そのお見合い受けたくないのでしょう?」
「はい」
「で、凛はボクのこと愛してますよね?」
「………うーん、」
「そこは考えないでくださいよぉ!」
百年以上も付き合い、基、上司と部下だった関係があるので、凛は浦原の性格を熟知していた。
なので、この“結婚”とか“愛している”とかは
半ばこの空気を和ませるための冗談と判断をし
真に受けることはなかった。
「結婚を決めた男がいるって、言ってください」
「結婚を決めた男がいる」
「それの役をボクが、担当します」
「………それで何か解決しますか?それでもいいから会ってくれ!ってなりますよ。大前田副隊長のことなら
お金積んできます」
「お金に目がくらむような凛ではないでしょう?」
「まぁ、そうですけど」
凛は凛で厄介な性格だった。
100年以上付き合いのある、基、上司部下の関係を築いた浦原に、淡い恋心を持ち合わせていたのも
100年前の話だったのだ。
このお見合いが、100年前の出来事であれば
喜んで浦原の案に飛びついたであろうが、月日が流れすぎたのだ。
「話は聞いておったぞ」
「夜一さん」
「凛は相変わらず下流貴族にモテモテじゃの」 「夜一さん、下級です。下流ではありません」
「よし、喜助の案と大前田から金を巻き上げる折衷案とゆこうぞ!」
不意に表れた夜一によって、新しい策略
「まず、凛は大前田から金を巻き上げて」
「いや、巻き上がらないかもしれませんよ?」
「ひとまず、行かぬ。と凛が言えば、大前田は金を積むじゃろう。」
「……はぁ」
「そこで、お見合いにゆくのだ。
下流貴族にこう伝えよ“四方院家より、すでに婚約者が決まっているのでこれ以上会うことはできない”と」 「なるほど、その、婚約者が、ボクってことっすね!」
「そうじゃ、きれいにかっさらうのじゃ!」
「いいっすね、楽しそうっす」
ウキウキしている、元上官たちに頭を抱える
凛ではあるが、この光景がどこか懐かしくも感じられて、浦原への感情も戻ってきてしまいそうになる
「凛」
「はい」
「ボクに攫われるのはありですか?」
「さらってくださるならば喜んで」
「現世に百年以上幽閉することになりますけどいいですか?」
「なんでそんは100年前のようなことをするのですか」
「あの時、凛がいなくてよかったとも思ったし、100年も会えなくなるのは辛いから次あればが連れて行こうと思っていまして」
「………話が壮大になっていませんか?」
「して、凛のお見合いはいつなのだ」
「私が行く、といえば明日にでも」
だから困ってここに来たんですよ、と
話がまた頭に戻ることになる。
「じゃぁ!さっさと行きましょぉ。
大前田さんには私が話をつけますね」
「今度はどんな案を提示するおつもりですか……」
「ならば、儂は砕蜂に話つけておくかの」
明日にでも、と言ってから2人の空気が代わり
いそいそと尸魂界に向かう準備を整え始めるのだ
なぜか、凛の他に巻き込まれる砕蜂隊長に疑問符を投げつけながら、浦原は凛に近づいた
「100年以上、会えなくて辛かったのは本当のことですから」
「……喜助、さん」
「僕に助けを求めたなら、最後の最後まで責任取りますから、覚悟してくださいね」
「ほれ行くぞ〜!!」
「準備が早いっすねぇ、夜一さん。
ほら、凛いきますよ」
「はい」
二番隊へ乗り込む2人。
結果的に、砕蜂から大きなお怒りが大前田に落ちた
それを愉快そうに見つめる夜一と浦原。
浦原は、こっそり凛腰に手を伸ばして、引き寄せる
「結婚、という案もいつでも受け入れるので
前向きに検討してくださいね」
と、凛に言えばもう、お見合いの話も来なくなるだろう。
「おや、どういたしました?」
げっそりした顔をして、凛は現世にある浦原商店へと逃げ込んだ。
二番隊に所属し、浦原が隊長へ昇進しその後現世へ追放されたのちも、その業務を引き継いだのは
凛である。
「大前田副隊長からのお見合いのお話しが」
「お見合い…?」
「はい、お見合い」
“お見合い”
希望する男女が第三者の介入によって初めて出会う
「お相手は」
「先日、密偵を依頼された下流貴族です」
「なぜ、凛を?」
「宴会があり、そこに潜り込みました。その時に一目ぼれした、と」
「なぜ、凛ということがわかったんですか?」 「二番隊の者は、目印として紫のリボンを着用し、ポニーテールに紫のリボンは私のみでした」
「なるほど」
大前田経由での密偵のお仕事。
暇な時によく承る仕事の一つで、大前田経由ということもあり、金銭の羽振りがよいのだ。
「私にはお付き合いしている方がいる、と伝えても
聞く耳を持たず……」
「そんな耳いりませんねら切り捨てましょっ」
「砕蜂隊長からも、受けるだけ受けて
取れるものを取ってしまえばいいと、言われました」
「はっはーん、なるほど」
砕蜂隊長の指す、“取れるもの”とは
金銭的なことを指しているものであって
浦原が、考えている“いのち”とは別物であろう。
「受けるつもりはないのですが、何かいい案がありませんか?」
「結婚しましょうか」
「………へ?」
「ボクと、結婚。浦原凛になっちゃえばいいんですよ!はい、解決!」
ぽん!と効果音が聞こえる感じのひらめきである浦原に対し、意味のわからないという顔をする凛
「凛は、そのお見合い受けたくないのでしょう?」
「はい」
「で、凛はボクのこと愛してますよね?」
「………うーん、」
「そこは考えないでくださいよぉ!」
百年以上も付き合い、基、上司と部下だった関係があるので、凛は浦原の性格を熟知していた。
なので、この“結婚”とか“愛している”とかは
半ばこの空気を和ませるための冗談と判断をし
真に受けることはなかった。
「結婚を決めた男がいるって、言ってください」
「結婚を決めた男がいる」
「それの役をボクが、担当します」
「………それで何か解決しますか?それでもいいから会ってくれ!ってなりますよ。大前田副隊長のことなら
お金積んできます」
「お金に目がくらむような凛ではないでしょう?」
「まぁ、そうですけど」
凛は凛で厄介な性格だった。
100年以上付き合いのある、基、上司部下の関係を築いた浦原に、淡い恋心を持ち合わせていたのも
100年前の話だったのだ。
このお見合いが、100年前の出来事であれば
喜んで浦原の案に飛びついたであろうが、月日が流れすぎたのだ。
「話は聞いておったぞ」
「夜一さん」
「凛は相変わらず下流貴族にモテモテじゃの」 「夜一さん、下級です。下流ではありません」
「よし、喜助の案と大前田から金を巻き上げる折衷案とゆこうぞ!」
不意に表れた夜一によって、新しい策略
「まず、凛は大前田から金を巻き上げて」
「いや、巻き上がらないかもしれませんよ?」
「ひとまず、行かぬ。と凛が言えば、大前田は金を積むじゃろう。」
「……はぁ」
「そこで、お見合いにゆくのだ。
下流貴族にこう伝えよ“四方院家より、すでに婚約者が決まっているのでこれ以上会うことはできない”と」 「なるほど、その、婚約者が、ボクってことっすね!」
「そうじゃ、きれいにかっさらうのじゃ!」
「いいっすね、楽しそうっす」
ウキウキしている、元上官たちに頭を抱える
凛ではあるが、この光景がどこか懐かしくも感じられて、浦原への感情も戻ってきてしまいそうになる
「凛」
「はい」
「ボクに攫われるのはありですか?」
「さらってくださるならば喜んで」
「現世に百年以上幽閉することになりますけどいいですか?」
「なんでそんは100年前のようなことをするのですか」
「あの時、凛がいなくてよかったとも思ったし、100年も会えなくなるのは辛いから次あればが連れて行こうと思っていまして」
「………話が壮大になっていませんか?」
「して、凛のお見合いはいつなのだ」
「私が行く、といえば明日にでも」
だから困ってここに来たんですよ、と
話がまた頭に戻ることになる。
「じゃぁ!さっさと行きましょぉ。
大前田さんには私が話をつけますね」
「今度はどんな案を提示するおつもりですか……」
「ならば、儂は砕蜂に話つけておくかの」
明日にでも、と言ってから2人の空気が代わり
いそいそと尸魂界に向かう準備を整え始めるのだ
なぜか、凛の他に巻き込まれる砕蜂隊長に疑問符を投げつけながら、浦原は凛に近づいた
「100年以上、会えなくて辛かったのは本当のことですから」
「……喜助、さん」
「僕に助けを求めたなら、最後の最後まで責任取りますから、覚悟してくださいね」
「ほれ行くぞ〜!!」
「準備が早いっすねぇ、夜一さん。
ほら、凛いきますよ」
「はい」
二番隊へ乗り込む2人。
結果的に、砕蜂から大きなお怒りが大前田に落ちた
それを愉快そうに見つめる夜一と浦原。
浦原は、こっそり凛腰に手を伸ばして、引き寄せる
「結婚、という案もいつでも受け入れるので
前向きに検討してくださいね」
と、凛に言えばもう、お見合いの話も来なくなるだろう。
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