ながいはなし
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もともと体調は良くなかった。
霊圧のコントロールがド下手で、死神になるための
学校に入るように言われていたけど、
そこで、他の人たちに大きすぎる霊圧があってしまったがため、半数を気絶させてしまってから
私は、瀞霊廷の中にある蛆虫の巣という場所に送られた。
「ここが、貴様の過ごす場所だ」
「はい」
「なにか質問はあるか」
「いえ、ありません」
「これを付けさせてもらう」
牢にいれられ、足かせをつけられる
泉のように湧き上がる霊圧が、なにかに吸収されてい感覚がして背中がぞわりとした。
「なんか、気持ち悪いです」
「垂れ流しとなっている霊圧を吸収している装置、だ。吸引が強いのだろう、あとで人をよこす」
「横になってもいいですか?」
「好きにしろ」
背中に【ニ】と書いてある短髪のお姉さんが
難しそうに眉間にしわを寄せている。
失礼します、と言ってベンチに横になった。
「ほかに何か不具合はあるか」
「気持ち悪いのと少しだけ寒いです」
「そうか、対応しよう。しばし待て」
「はい」
自分を抱きしめるように両腕で二の腕をさする。
お姉さんが、出口に歩いていって少しだけ明るい光が見える。
そここらは、大きな声を上げているのが聞こえて怖かった。
扉が閉まったら、その声も落ち着いて安心した。
気持ちが悪いのがなかなか収まらなくて、目を閉じてからどれくらいたっただろう。
ふわりと、なにかが自分を覆っている事に気づいて目を開ける。
「気がついたか」
「………鬼?」
「あながち間違えじゃねぇ、調子はどうだ」
「さっきより、いい。けど、まだ寒い」
「そうか、まだ多いか……」
私の足かせに何かを繋いで弄っているようだ。
鬼さんが左になにかを捻ると、ちょっと苦しいし
右にひねったら気持ち悪い。
「あ、今、いい」
「ここか?これだと、吸収率7割いかねぇな」
「霊圧ひっぱってるの?」
「そうだ、もう少し引っ張っていいか?」
「ん、」
右と左一緒にひねってくれているから
気持ち悪さも寒さも無かった
「鬼さん、そのやり方ならまだ引っ張っていいよ」
「そうか?じゃぁもう少し…」
鬼さんが捻っているのを見つめる。
最初に比べると寒さも落ち着いてきた
「今はどうだ?」
「平気だよ」
「じゃぁ、これで設定しておく。寒さもないか?」
「うん、毛布かけてくれてありがとう」
「構わねぇ」
鬼さんが足かせに繋いでいた捻るものを取り外して
床に座り直す。小さな画面には二本の線が一定に進んでいく様子が見えた。
何の線だろう…?とぼーっと見ていると鬼さんが声をかけてきた
「名前は?」
「凛」
「凛だな、どこの生まれだ」
「草鹿」
「草鹿……そうか、なぜここに来たか分かるか?」
「学校に行くのが楽しみだったのに、仲良くしようね!っていった子がみんなバタバタと倒れていったんだよ。それで、笠をかぶったおじさんに連れられて気づいたらここにいた」
「記憶はしっかりしているな、バタバタと倒れたっていうのは初めてか?」
「ううん、お腹すいたときにものをくれた人にも
ありがとう!って言ったらその人も倒れた」
「………なるほどな」
鬼さんはどうすっかな、とほっぺを指で掻いていた
「だから、あんまりうれしい気持ちとか楽しい気持ちとか出さないようにしているんだ」
「対処方法はわかっているんだな」
「わかんないけど、こうしたらダメなんだなって分かるよつになった」
だから、本当は今も
気持ち悪いの直してくれてありがとうの気持ち!だし、毛布かけてくれてうれしい気持ちも伝えたいけど鬼さん、が倒れちゃう………からぐっと我慢した
「なんか、喜んでいたか?」
「えっ?」
「これを見てみろ」
二本の線の一つが1度目を山をつくっていた。
追って下の線もずれるように山を作っている
「霊圧がここで増大したんだ」
「すごいね!」
「今も、ほら」
すごい!面白い!なにこれ!というワクワクした感情が出てくるときに、画面にある上の線が、山になる。
さっきまでは、時差で下の線も山になったのに今はなっていない。
「上の線は、プラス。楽しいとかうれしい気持ちに反応してる。んで下がマイナス。つらい、悲しい。あとは我慢。とかだな」
「我慢、だからさっきは山ができたんだ」
「辛かったか?」
「鬼さんが毛布かけてくれたり、気持ち悪いの直してくれてうれしかった。けど、喜んだら鬼さんが倒れちゃうって思って、我慢した」
「そーかよ、我慢しなくていいぞ」
鬼さんが手を伸ばして、私の頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。うれしい気持ちが止まらなくなっちゃう。
止めなきゃ、鬼さんが倒れちゃうから
「凛が我慢しなくていいようにしてある、それをコントロールするためだ。無理するな」
「鬼さん……」
「鬼さん、じゃなくて阿近な」
「あこんしゃ、ん」
「どうした?」
「ありがとうごじゃいま、しゅ」
ポロポロ涙が出てくるけど、下の線は山にならないし
上の線は高いところでまっすぐ続いていって
阿近さんはずっと、頭をワシャワシャしてくれる。
「そのまま寝ろ、また、明日様子見に来るから」
「ん、」
泣きつかれてしまった私は、うとうとしてしまって
今寝たら阿近さんがどこかに行くのはわかっていた
だけど、また明日って言ってくれたのなら
今は、幸せを感じたまま目を閉じることにした
霊圧のコントロールがド下手で、死神になるための
学校に入るように言われていたけど、
そこで、他の人たちに大きすぎる霊圧があってしまったがため、半数を気絶させてしまってから
私は、瀞霊廷の中にある蛆虫の巣という場所に送られた。
「ここが、貴様の過ごす場所だ」
「はい」
「なにか質問はあるか」
「いえ、ありません」
「これを付けさせてもらう」
牢にいれられ、足かせをつけられる
泉のように湧き上がる霊圧が、なにかに吸収されてい感覚がして背中がぞわりとした。
「なんか、気持ち悪いです」
「垂れ流しとなっている霊圧を吸収している装置、だ。吸引が強いのだろう、あとで人をよこす」
「横になってもいいですか?」
「好きにしろ」
背中に【ニ】と書いてある短髪のお姉さんが
難しそうに眉間にしわを寄せている。
失礼します、と言ってベンチに横になった。
「ほかに何か不具合はあるか」
「気持ち悪いのと少しだけ寒いです」
「そうか、対応しよう。しばし待て」
「はい」
自分を抱きしめるように両腕で二の腕をさする。
お姉さんが、出口に歩いていって少しだけ明るい光が見える。
そここらは、大きな声を上げているのが聞こえて怖かった。
扉が閉まったら、その声も落ち着いて安心した。
気持ちが悪いのがなかなか収まらなくて、目を閉じてからどれくらいたっただろう。
ふわりと、なにかが自分を覆っている事に気づいて目を開ける。
「気がついたか」
「………鬼?」
「あながち間違えじゃねぇ、調子はどうだ」
「さっきより、いい。けど、まだ寒い」
「そうか、まだ多いか……」
私の足かせに何かを繋いで弄っているようだ。
鬼さんが左になにかを捻ると、ちょっと苦しいし
右にひねったら気持ち悪い。
「あ、今、いい」
「ここか?これだと、吸収率7割いかねぇな」
「霊圧ひっぱってるの?」
「そうだ、もう少し引っ張っていいか?」
「ん、」
右と左一緒にひねってくれているから
気持ち悪さも寒さも無かった
「鬼さん、そのやり方ならまだ引っ張っていいよ」
「そうか?じゃぁもう少し…」
鬼さんが捻っているのを見つめる。
最初に比べると寒さも落ち着いてきた
「今はどうだ?」
「平気だよ」
「じゃぁ、これで設定しておく。寒さもないか?」
「うん、毛布かけてくれてありがとう」
「構わねぇ」
鬼さんが足かせに繋いでいた捻るものを取り外して
床に座り直す。小さな画面には二本の線が一定に進んでいく様子が見えた。
何の線だろう…?とぼーっと見ていると鬼さんが声をかけてきた
「名前は?」
「凛」
「凛だな、どこの生まれだ」
「草鹿」
「草鹿……そうか、なぜここに来たか分かるか?」
「学校に行くのが楽しみだったのに、仲良くしようね!っていった子がみんなバタバタと倒れていったんだよ。それで、笠をかぶったおじさんに連れられて気づいたらここにいた」
「記憶はしっかりしているな、バタバタと倒れたっていうのは初めてか?」
「ううん、お腹すいたときにものをくれた人にも
ありがとう!って言ったらその人も倒れた」
「………なるほどな」
鬼さんはどうすっかな、とほっぺを指で掻いていた
「だから、あんまりうれしい気持ちとか楽しい気持ちとか出さないようにしているんだ」
「対処方法はわかっているんだな」
「わかんないけど、こうしたらダメなんだなって分かるよつになった」
だから、本当は今も
気持ち悪いの直してくれてありがとうの気持ち!だし、毛布かけてくれてうれしい気持ちも伝えたいけど鬼さん、が倒れちゃう………からぐっと我慢した
「なんか、喜んでいたか?」
「えっ?」
「これを見てみろ」
二本の線の一つが1度目を山をつくっていた。
追って下の線もずれるように山を作っている
「霊圧がここで増大したんだ」
「すごいね!」
「今も、ほら」
すごい!面白い!なにこれ!というワクワクした感情が出てくるときに、画面にある上の線が、山になる。
さっきまでは、時差で下の線も山になったのに今はなっていない。
「上の線は、プラス。楽しいとかうれしい気持ちに反応してる。んで下がマイナス。つらい、悲しい。あとは我慢。とかだな」
「我慢、だからさっきは山ができたんだ」
「辛かったか?」
「鬼さんが毛布かけてくれたり、気持ち悪いの直してくれてうれしかった。けど、喜んだら鬼さんが倒れちゃうって思って、我慢した」
「そーかよ、我慢しなくていいぞ」
鬼さんが手を伸ばして、私の頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。うれしい気持ちが止まらなくなっちゃう。
止めなきゃ、鬼さんが倒れちゃうから
「凛が我慢しなくていいようにしてある、それをコントロールするためだ。無理するな」
「鬼さん……」
「鬼さん、じゃなくて阿近な」
「あこんしゃ、ん」
「どうした?」
「ありがとうごじゃいま、しゅ」
ポロポロ涙が出てくるけど、下の線は山にならないし
上の線は高いところでまっすぐ続いていって
阿近さんはずっと、頭をワシャワシャしてくれる。
「そのまま寝ろ、また、明日様子見に来るから」
「ん、」
泣きつかれてしまった私は、うとうとしてしまって
今寝たら阿近さんがどこかに行くのはわかっていた
だけど、また明日って言ってくれたのなら
今は、幸せを感じたまま目を閉じることにした
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