あこん
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「よぉ、久しぶりだな凛」
懐かしい声がした
「……その声は、阿近?」
「あぁ、そのとおりだ」
「こんなところに来て、どうしたの?」
阿近
かつては同じ蛆虫の巣にいたはずなのに
いつしか、この場所から居なくなっていた
この蛆虫の巣のなかで唯一私が寄り添えていた人
「俺も、それなりに大人になったからな
凛を連れ出しに来たんだ」
「……私、を?」
「あぁ、ようやく納得のいくモノが出来上がった」
目を隠され
手足に施された重たい輪は
私がコントロールしきれない霊圧を封じ込めている
幼い頃、流魂街で過ごしていたのだが
垂れ流している霊圧を、いつの間にか虚が餌として
食べていたようで、虚が死神のような知能を持ってしまったのだ
私の霊圧が美味しい、と
私の周りには虚が集まり、霊圧を吸い取られるが
私の霊圧は泉のように湧き上がってしまう
これは由々しき事態と悟った
山本元柳斎重國総隊長の手によって
蛆虫の巣へ落とされたのだった
そこで、出会ったのは同い年ぐらいの鬼
阿近なのだ
姿はあまり見たことはないが、霊圧の暖かさは
あの頃と変わっていなかった
「まず、これを付けて…っと、右耳触るぞ」
「へっ?な、何が始まるの?!」
「少し痛むぞ」
「えっ、あっ、いった……!」
バチン、と
耳たぶがなにかに挟まれた感覚
そして、すぐに左耳にも同じ衝撃
「これでよし、と……。腕の輪外すな」
腕の輪が、外される。
そうして、足の輪も続けて外されていく
「こっちも必要か」
「何が、起こっているかは教えてくれてないね」
「身体はだるくはないか?」
「うん、大丈夫だよ」
すると、不意に阿近を近くに感じて身構えた
腕が身体の後ろに回っている
「これで、目隠しを均衡を保てれば……」
「え、目隠し取るの?怖い」
「大丈夫になるために、俺がいるんだ」
しゅるしゅる、と目隠す布をほどいていく
目が合えば人が消えてしまう
そう、言われていた。
私の霊圧に当てられて、倒れてしまう人達もいた
蛆虫の巣に来てからすぐに目を隠された
「まぶしいと思う。ゆっくり目を開けろ」
「やだ」
「大丈夫だ」
「阿近が倒れちゃう」
「そんな心配はするな、言っただろう?
もう、俺も大人だと」
「だけど……」
「いいから、ゆっくり1、2、」
さん
その声に合わせるように、目を開いた
見えるのは岩肌
茶色い世界、だけど、まぶしい
そして
「どうだ?調子は」
「阿、近?」
「あぁ、そうだ。俺が阿近だ」
白い服を身にまとって、懐からタバコを出して
ふっと笑う。
黒髪に、額には角がありスラリとした男性
「やっと、会えた」
「長い間、ここにおいていて悪かったな」
バツの悪そうに、先程まで目を隠していた包帯を
くるくると丸めていく
自分の足元にあるのは、先程まで
霊圧を閉じ込めていた鉛が落ちていた
「そのピアスと首につけたチョーカーで
凛の霊圧を封じ込める事ができた」
ほら、と手鏡を渡され
すっかり伸び切った髪から銀色に光るピアス
そして首元にも同じ色のチョーカーがあった
「霊圧が足りなくなったら、左右のピアス
どちらかを右に回転してくれ。そうしたら、霊圧が身体に巡っていくはずだ」
言われたとおりに、右耳のピアスをそっと右に回す
身体の中に、自分の霊圧が流れていく感覚がある
「すご、い……」
あの大きな鉛から、こんなに小さなアクセサリーで
ずっっと悩まされていた霊圧のコントロールが
できるようになった
「阿近、ありがとう」
「………あぁ」
「………………で、私は今後どうしたらいい?」
感動の流れだったのだが
私は、蛆虫の巣から出た後どうなるのか
分からずに不安になる
「俺といっしょに尸魂界に出て、少し協力してほしいことがあるんだ」
「協力してほしい、こと?」
「あぁ」
死神の虚化という事例が出た。
当時、私の霊圧を貪っていたのは虚だ
虚は死神になったのか、なれるのか、
その事案と、虚化とはなにか関係があるのか
「ちょっと変わった見かけしている人だけど
取って食ったりはしないとは……思う」
「うん、いいよ」
「さんきゅ、じゃぁ、行くか?」
歩き出そうとしたとき、ふっと足に力が入らない
ずっと重たい鉛を付けていたのだ なかなか歩くことができなくなっていた
「協力して貰う前に、1回体調調べることになりそうだな」
「ご面倒をおかけします……」
よっ、と軽々と私を持ち上げる阿近
蛆虫の巣に残る、仲間?たちに手を振る
ここからはじまる
未確定で不安定な未来だけど
「涅隊長、戻りました凛です」
「うまくいったんダネ」
「はい、ありがとうございます」
「さて、さっそく……」
「どうしました?」
「眠っているヨ。全く……起きたら検査から始まる
何か食わしておきなヨ」
「はい、」
ひとまず、阿近についていけばいいでしょう?