きらいづる
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みんな、イヅルくんのいいところ
気づいていなんだ。
「こっちに、」
「うぉ、」
人混みの中、流れの多い方には
イヅルくんがいてくれる。
人混みも、手を何も言わずに握ってくれる
疲れた頃を見計らって、休憩を入れてくれる
非番で二人でお出かけしている時ももそうだし
「小鳥遊くん、この書類を頼むね」
「はい」
「それが終わったら、僕に回してくれ確認する」
「かしこまりました!」
私があまり得意じゃない書類運びから遠ざけ
難しくない書類を回してくれる
そのさりげない優しさだったり
どれだけ書類を抱えていても、私のことを絶対に
定刻で上げてくれる。
時々消えてしまう市丸隊長を追いかけた帰りに
可愛い練切だったり、金平糖をくれたり
甘やかしてくれるんだもん。
「イヅルくん、好きぃ」
「はは、ありがとう」
「イヅルくん、大好き」
「ちょっと、照れるな」
仕事終わりに、二人で天ぷらを食べに行くことになって、上機嫌な私。
「私、イヅルくんのもとで働けてるだけでも幸せなのに、仕事中もイヅルくんの優しさ受けちゃって……」
「僕が、したいだけだ。気にしないでくれ」
「ずっっと幸せでいいのか、怖くなっちゃうね」
店員さんが、揚げたての舞茸と、白身魚と山菜を持ってきてくれる。
「凛が、快適に仕事できて
こうやって、一緒に食事を取ってくれるのが
僕の仕事終わりにモチベーションになっているんだ」
「……なら、もっと仕事できるように頑張らないと」
「そういうことじゃないよ。凛は今のままで十分だよ」
優しく微笑むイヅルくん。
目の下にはクマがあったり、市丸隊長に振り回されて胃を痛めたり。
私にはどうすることもできないことがたくさんあるけど。
「美味しいね、この山菜」
「うん!ちょっとした苦い感じが美味しい!」
こんなに優しく笑ってくれる、イヅルくんが
瀞霊廷で一番好き。
お付き合いしていることは隠しているわけではないけど、みんな、イヅルくんは桃ちゃんのことが好きだと思っているから。
例えば、今だって
「あ?吉良じゃねぇか」
「阿散井くん」
「と、隣にいるのは小鳥遊か」
「やっほ、お疲れ様〜」
「同期飲みなら誘えよなー」
「いや、そういうわけじゃ……」
「あ、お前ら同じ隊か。邪魔しちゃ悪いな」
同じお店に入ってきた阿散井くん。
私達の同期である。
だから、同期飲みとも思われることもあるし
上司と部下としての話をしていると思われることも
今みたいにもちろん、ある。
「向こうにいるのは一角さんかな」
「そうだね、向こうも何か真剣な話をしているようだね」
「うん、帰りに挨拶していく?」
「状況次第だね」
だから、付き合っているのを伝えそびれているのだ
続いて運ばれてくる、海老に卵
それに鶏肉
それをつまみながら、本当はお酒…と行きたいところだけど。
明日、早い時間からの演習があるので控えている
「あー、お腹いっぱいだ!」
「うん、おいしかったね」
「結局挨拶いかなかったね」
「なんだか、いける雰囲気じゃなかったからね」
お店をでて、人がまばらになった繁華街を
ゆっくり歩く
死覇装を着ている時には、手を繋がないのが
毎回の流れ、だったのに
「あ………」
「たまには、いいかな、って」
イヅルくんが、私の手のひらをそっとすくい上げた
「凛とのこと、隠したいわけじゃないんだ」
「うん、」
「だけど、どうして僕と、付き合っているんだ?って、聞かれるのはきっと凛だから」
「うん」
「その、凛と付き合ってもおかしくないような人になるから、」
「いやいや、イヅルくんって自分の立場のことわかってる??」
どんな自信喪失のしかただ、と。
護廷十三隊の中で、三番隊に所属していて
しかも副隊長だ。
誰と付き合っててもおかしくはないでしょう?
「例えば、檜佐木副隊長と凛が付き合っていたら、きっと、そんな事言われないし」
「言われるよ」
「阿散井くんでも、言われないよ」
「いや、言われる。誰でも言われる!
みーーーんな、人の好きな人の話好きだから」
握っていた手の力が弱くなったから
必死に訴えるように握り返す
「檜佐木副隊長とか、阿散井くんに言い寄られても
なびかないよ?イヅルくんの優しいところが大好きだから!」
「ちょっと、声、大きいよ」
「もっと大きな声で言ってもいいよ〜」
「ちょっと、辞めて…!」
「うそうそ、イヅルくんのことは困らせないよ」
別にいいよ。
付き合っていること隠してて。
いつか、イヅルくんに大モテ期が来た時にも
私が側にいられるなら。
気づいていなんだ。
「こっちに、」
「うぉ、」
人混みの中、流れの多い方には
イヅルくんがいてくれる。
人混みも、手を何も言わずに握ってくれる
疲れた頃を見計らって、休憩を入れてくれる
非番で二人でお出かけしている時ももそうだし
「小鳥遊くん、この書類を頼むね」
「はい」
「それが終わったら、僕に回してくれ確認する」
「かしこまりました!」
私があまり得意じゃない書類運びから遠ざけ
難しくない書類を回してくれる
そのさりげない優しさだったり
どれだけ書類を抱えていても、私のことを絶対に
定刻で上げてくれる。
時々消えてしまう市丸隊長を追いかけた帰りに
可愛い練切だったり、金平糖をくれたり
甘やかしてくれるんだもん。
「イヅルくん、好きぃ」
「はは、ありがとう」
「イヅルくん、大好き」
「ちょっと、照れるな」
仕事終わりに、二人で天ぷらを食べに行くことになって、上機嫌な私。
「私、イヅルくんのもとで働けてるだけでも幸せなのに、仕事中もイヅルくんの優しさ受けちゃって……」
「僕が、したいだけだ。気にしないでくれ」
「ずっっと幸せでいいのか、怖くなっちゃうね」
店員さんが、揚げたての舞茸と、白身魚と山菜を持ってきてくれる。
「凛が、快適に仕事できて
こうやって、一緒に食事を取ってくれるのが
僕の仕事終わりにモチベーションになっているんだ」
「……なら、もっと仕事できるように頑張らないと」
「そういうことじゃないよ。凛は今のままで十分だよ」
優しく微笑むイヅルくん。
目の下にはクマがあったり、市丸隊長に振り回されて胃を痛めたり。
私にはどうすることもできないことがたくさんあるけど。
「美味しいね、この山菜」
「うん!ちょっとした苦い感じが美味しい!」
こんなに優しく笑ってくれる、イヅルくんが
瀞霊廷で一番好き。
お付き合いしていることは隠しているわけではないけど、みんな、イヅルくんは桃ちゃんのことが好きだと思っているから。
例えば、今だって
「あ?吉良じゃねぇか」
「阿散井くん」
「と、隣にいるのは小鳥遊か」
「やっほ、お疲れ様〜」
「同期飲みなら誘えよなー」
「いや、そういうわけじゃ……」
「あ、お前ら同じ隊か。邪魔しちゃ悪いな」
同じお店に入ってきた阿散井くん。
私達の同期である。
だから、同期飲みとも思われることもあるし
上司と部下としての話をしていると思われることも
今みたいにもちろん、ある。
「向こうにいるのは一角さんかな」
「そうだね、向こうも何か真剣な話をしているようだね」
「うん、帰りに挨拶していく?」
「状況次第だね」
だから、付き合っているのを伝えそびれているのだ
続いて運ばれてくる、海老に卵
それに鶏肉
それをつまみながら、本当はお酒…と行きたいところだけど。
明日、早い時間からの演習があるので控えている
「あー、お腹いっぱいだ!」
「うん、おいしかったね」
「結局挨拶いかなかったね」
「なんだか、いける雰囲気じゃなかったからね」
お店をでて、人がまばらになった繁華街を
ゆっくり歩く
死覇装を着ている時には、手を繋がないのが
毎回の流れ、だったのに
「あ………」
「たまには、いいかな、って」
イヅルくんが、私の手のひらをそっとすくい上げた
「凛とのこと、隠したいわけじゃないんだ」
「うん、」
「だけど、どうして僕と、付き合っているんだ?って、聞かれるのはきっと凛だから」
「うん」
「その、凛と付き合ってもおかしくないような人になるから、」
「いやいや、イヅルくんって自分の立場のことわかってる??」
どんな自信喪失のしかただ、と。
護廷十三隊の中で、三番隊に所属していて
しかも副隊長だ。
誰と付き合っててもおかしくはないでしょう?
「例えば、檜佐木副隊長と凛が付き合っていたら、きっと、そんな事言われないし」
「言われるよ」
「阿散井くんでも、言われないよ」
「いや、言われる。誰でも言われる!
みーーーんな、人の好きな人の話好きだから」
握っていた手の力が弱くなったから
必死に訴えるように握り返す
「檜佐木副隊長とか、阿散井くんに言い寄られても
なびかないよ?イヅルくんの優しいところが大好きだから!」
「ちょっと、声、大きいよ」
「もっと大きな声で言ってもいいよ〜」
「ちょっと、辞めて…!」
「うそうそ、イヅルくんのことは困らせないよ」
別にいいよ。
付き合っていること隠してて。
いつか、イヅルくんに大モテ期が来た時にも
私が側にいられるなら。