きらいづる
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「お疲れ様ですね、吉良副隊長」
「あはは、僕がもっとしっかり仕事できていれば」
「なんてことおっしゃるの!
吉良副隊長はもうしっかりとお勤めされております」
ここ最近、僕の気晴らしというか癒やしは
流魂街の少し外れにある、甘味処に立ち寄ることだった。
いつぞやの討伐の帰りに見つけたお店で
いつか雛森くんを誘おうと思い、1人で立ち寄ったのだった
(いらっしゃいませ)
(お好きなところおかけください)
微笑みを向けてくれた店員さん。
恋に落ちるには簡単すぎる自分は
突然高鳴る心臓に、すこし、混乱をしていた。
一目惚れにしても瞬殺すぎるよ、僕…
その日から、だいたい月に1回ぐらい通っていて
さすがに店員さんも覚えてくれ始めた頃
自分のやっていることの気持ち悪さに気づいた
「私も、一旦こちらで休憩してもよろしいですか?」
「えっ!あ、もちろん、ここでいいなら…」
「ふふ、では正面に失礼しますね」
どらやきに敢えて熱く淹れてもらう緑茶
少しでも長くこの場所にいられるようにというセット
よく考えると
ちょっと、せこい……な僕
「いつもより熱くご用意してしまいましたかね?あまりお茶が進んでいないように見えますが」
「いや、それは……違うんだ」
自分のセコさに気づいて嫌気が差していた、なんて
口が裂けても言えない。
いつもニコニコしている小鳥遊さんが賄いだろうか、飲み物を飲む
「あれ、小鳥遊さんは何を飲んでいるんだい?」
「ん?こちらですか?」
グラスに入っている、抹茶にしては少し色が白い
怪訝そうな顔をしてみていることに気づいた小鳥遊さんは、はい!とそのグラスをこちらに差し出す
「試作品です!よかったら召し上がってみませんか?」
「ええっ、ぼ、ぼくが?」
「はい、ぜひ。ご意見いただきたいです」
ずいっと差し出されるので、グラスに手を伸ばし
その、飲み物をのどに流した。
「甘い、これは……牛乳?」
「はい!抹茶牛乳でございます」
「へぇ、美味しいね」
「甘さも控えめにしてみたので、飲みやすく改良済みでございます!」
「うん、好きだな」
ありがとう、とグラスを戻すと
顔を少し赤くしたは小鳥遊さんがいる
あれ、僕なにかやらかした……?
あれ、粗相をしてしまったのか……?
「あ、えっと……」
「申し訳ございません!私ったら、自分の口をつけたものをお客様にすすめてしまったことに気づいて…」
「あっ!えええ、あ!!!こ、こちらこそ!申し訳ない!!!!」
ガタガタと二人して席を立って顔を赤くしている
「申し訳ございません…」
「こちらこそ、申し訳ない……」
おずおずと席に座り、少し気まずい空気が流れる
まだ湯気だっているお茶に手を伸ばすも
なかなか飲むことができない
あぁ、どうしよう
「こちらの抹茶牛乳、お店にだしてもよろしいですかね?」
「ひぇ!?あ、も、も、もちろん!!」
「ご注文いただけます、か?」
困ったような顔
子犬がこちらに何かを訴えるような表情
わ、初めて見る顔だ……
かわいい、な
「小鳥遊さんが好きなものなら、お店に出すべきだよ。自信持ってほしい、な」
「吉良副隊長……はいっ!」
そうして、小鳥遊さんは中途半端に残った
抹茶牛乳を躊躇うことなく手を伸ばし飲んだ
「あ、飲んだ……」
「ん、、、って、あ!!!」
「っ……はっはは」
先程まで、僕が飲んでしまったことに
互いに恥ずかしくなっていたのに
小鳥遊さんがためらいなく、飲むなんて……
「き、吉良副隊長笑いすぎですよ!
あぁ、もう……恥ずかしい……」
「すまない、けど、ははっ、」
先程よりも赤くなった顔を両手で隠している小鳥遊さん。流石に笑いすぎるのも悪いと思うが
余韻がのこっている
「あーーーうーーー、もう!休憩おしまいにします」
すっかり空になっているグラスを持って、席を立つ
小鳥遊さん。
湯呑みから湯気も落ち着いて来てしまったようだ
「ごゆっくりなさってください」
「うん、ありがとう」
僕もそこまで長く、ここには居ることはないだろう
一口のこったどらやきを、緑茶で流し込むように食べ
すっかり切り替えた小鳥遊さんの働く姿を眺める
「吉良副隊長、お帰りですか?」
「うん、すっかり長いをしてしまったね」
「いえ、引き留めていたのもありますので」
「…え?」
「今度、お店に来たときにはぜひ抹茶牛乳をご注文くださいませ?」
「すっかり商売上手だ」
おつりです、と渡された小銭を巾着にしまう
「その時は、また、私が休憩に入らせてもらいますので、ぜひ、ご検討くださいませ」
それ以上の言葉を言わせないような雰囲気
それは、とても大人びていて、ドキリとしてしまう
僕はどうなってしまうんだろう?
「あはは、僕がもっとしっかり仕事できていれば」
「なんてことおっしゃるの!
吉良副隊長はもうしっかりとお勤めされております」
ここ最近、僕の気晴らしというか癒やしは
流魂街の少し外れにある、甘味処に立ち寄ることだった。
いつぞやの討伐の帰りに見つけたお店で
いつか雛森くんを誘おうと思い、1人で立ち寄ったのだった
(いらっしゃいませ)
(お好きなところおかけください)
微笑みを向けてくれた店員さん。
恋に落ちるには簡単すぎる自分は
突然高鳴る心臓に、すこし、混乱をしていた。
一目惚れにしても瞬殺すぎるよ、僕…
その日から、だいたい月に1回ぐらい通っていて
さすがに店員さんも覚えてくれ始めた頃
自分のやっていることの気持ち悪さに気づいた
「私も、一旦こちらで休憩してもよろしいですか?」
「えっ!あ、もちろん、ここでいいなら…」
「ふふ、では正面に失礼しますね」
どらやきに敢えて熱く淹れてもらう緑茶
少しでも長くこの場所にいられるようにというセット
よく考えると
ちょっと、せこい……な僕
「いつもより熱くご用意してしまいましたかね?あまりお茶が進んでいないように見えますが」
「いや、それは……違うんだ」
自分のセコさに気づいて嫌気が差していた、なんて
口が裂けても言えない。
いつもニコニコしている小鳥遊さんが賄いだろうか、飲み物を飲む
「あれ、小鳥遊さんは何を飲んでいるんだい?」
「ん?こちらですか?」
グラスに入っている、抹茶にしては少し色が白い
怪訝そうな顔をしてみていることに気づいた小鳥遊さんは、はい!とそのグラスをこちらに差し出す
「試作品です!よかったら召し上がってみませんか?」
「ええっ、ぼ、ぼくが?」
「はい、ぜひ。ご意見いただきたいです」
ずいっと差し出されるので、グラスに手を伸ばし
その、飲み物をのどに流した。
「甘い、これは……牛乳?」
「はい!抹茶牛乳でございます」
「へぇ、美味しいね」
「甘さも控えめにしてみたので、飲みやすく改良済みでございます!」
「うん、好きだな」
ありがとう、とグラスを戻すと
顔を少し赤くしたは小鳥遊さんがいる
あれ、僕なにかやらかした……?
あれ、粗相をしてしまったのか……?
「あ、えっと……」
「申し訳ございません!私ったら、自分の口をつけたものをお客様にすすめてしまったことに気づいて…」
「あっ!えええ、あ!!!こ、こちらこそ!申し訳ない!!!!」
ガタガタと二人して席を立って顔を赤くしている
「申し訳ございません…」
「こちらこそ、申し訳ない……」
おずおずと席に座り、少し気まずい空気が流れる
まだ湯気だっているお茶に手を伸ばすも
なかなか飲むことができない
あぁ、どうしよう
「こちらの抹茶牛乳、お店にだしてもよろしいですかね?」
「ひぇ!?あ、も、も、もちろん!!」
「ご注文いただけます、か?」
困ったような顔
子犬がこちらに何かを訴えるような表情
わ、初めて見る顔だ……
かわいい、な
「小鳥遊さんが好きなものなら、お店に出すべきだよ。自信持ってほしい、な」
「吉良副隊長……はいっ!」
そうして、小鳥遊さんは中途半端に残った
抹茶牛乳を躊躇うことなく手を伸ばし飲んだ
「あ、飲んだ……」
「ん、、、って、あ!!!」
「っ……はっはは」
先程まで、僕が飲んでしまったことに
互いに恥ずかしくなっていたのに
小鳥遊さんがためらいなく、飲むなんて……
「き、吉良副隊長笑いすぎですよ!
あぁ、もう……恥ずかしい……」
「すまない、けど、ははっ、」
先程よりも赤くなった顔を両手で隠している小鳥遊さん。流石に笑いすぎるのも悪いと思うが
余韻がのこっている
「あーーーうーーー、もう!休憩おしまいにします」
すっかり空になっているグラスを持って、席を立つ
小鳥遊さん。
湯呑みから湯気も落ち着いて来てしまったようだ
「ごゆっくりなさってください」
「うん、ありがとう」
僕もそこまで長く、ここには居ることはないだろう
一口のこったどらやきを、緑茶で流し込むように食べ
すっかり切り替えた小鳥遊さんの働く姿を眺める
「吉良副隊長、お帰りですか?」
「うん、すっかり長いをしてしまったね」
「いえ、引き留めていたのもありますので」
「…え?」
「今度、お店に来たときにはぜひ抹茶牛乳をご注文くださいませ?」
「すっかり商売上手だ」
おつりです、と渡された小銭を巾着にしまう
「その時は、また、私が休憩に入らせてもらいますので、ぜひ、ご検討くださいませ」
それ以上の言葉を言わせないような雰囲気
それは、とても大人びていて、ドキリとしてしまう
僕はどうなってしまうんだろう?
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