くちきびゃくや
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「あのー、朽木隊長」
「なんだ」
「朽木隊長って、小鳥遊のこと気に入ってますよ、ね?」
「………気に入っている?」
冷や汗ダラダラの恋次が私に聞いてきた。
気に入っている、という感情は特に無かった。
「いや、あの、気にかけているというか、なんつーか……」
歯切れの悪い恋次に、イラつきを感じたが
酒の席で、無礼講ということにもなっている。
恋次の後ろには、ドキドキしたような表情で
こちらを見ている隊士たちがいるから
この質問の意図に、“お気に入り”の他に何かあるとくんた。
「やつは、まだ見ていて危なっかしいところがある。
一人で置いておくと、六番隊の恥になりかねぬ行動があるからな」
「な、なるほど」
「目をつけている、というところが兄らによる気に入っていると、捉えられたも致し方ないだろう」
「じゃ、あ、特に恋愛感情とかは………」
恋愛感情。
それはまた新しい切り口で、眉間にシワが寄るのが分かる。
また、恋次が視線を泳がせるが一つ咳払いをして
こちらにしっかりと、言う
「実は、小鳥遊はうちの隊もなんっすけど
他の隊からも、気になる。その、恋愛に発展できないだろうか、という奴らが多く……」
「手のかかるのど愛おしいというものか」
「や、見た目が大半っすね」
「容姿などで恋愛関係を講じるのは得策ではない」
どんどん、恋次の質問の意図がわからなくなる。
「か、かくにんなんっすけど!」
「なんだ」
「小鳥遊には、恋愛感情はない、ということで間違いはないでしょうか」
「………それを聞いてどうするつもりだ」
「紹介してほしいって、言うやつらに……飯の機会とか作ってやろうか、と」
ここまで来てもわからぬ。
なぜ、そのような質問を私にしてきたのか。
本人に聞いてみたら良いだろうと、ため息すら出てこない
「なぜ、本人に聞かず私に聞くのだ」
「俺が下手に動いて、隊長のなにかに影響しないかの確認……っつーか……」
「ひとさまの恋愛に付き合ってやれるほど暇はない」
「そーっす、よね!」
あははは、と引きつりながら恋次は笑い
私の傍からそっと離れた。
ふと、飲み会の席の中にいるであろう
小鳥遊の姿を探すと、同期たちと楽しそうに酒を酌み交わしている。
その中で、一人男の隊士が小鳥遊の方に腕を回しているではないか
「………チッ」
知らぬ間にしていた舌打ちに、はっと我に返る。
なぜ、今、舌打ちをしたのか
遠くで飲み明かしている小鳥遊を見る
すると、不意に目が合って飲んでいるグラスをこちらに掲げた。
遠くから乾杯、を促しているようにしていたので
手元にあるお猪口を少しだけ持ち上げると
さぞ満足そうにまた笑った
多分、そういう小さな心配りが
俗に言う、異性が気になってしまう要因なのだろうと実感した。
「犬、だな」
そうだ。犬だ。
自分に構ってくれる奴らに尻尾を振る
ニコニコと近づいていくのだ。
愛嬌もあるし、人懐っこいところもある。
人をよくみて、問題ないと思えば懐にも入ってくる所
「だとしたら、躾が必要か」
躾、と言っても
六番隊であるべき姿、立ち振舞を教える
上長としての仕事でもある。
「朽木隊長っ!」
「………兄か」
「先ほどは助かりました〜!あの先輩、なかなかの絡み酒で」
「そうか、」
「隊長がおちょこ上げてくださったので、お酒ついできます!って言って離れられましたっ!」
なので、お酒継ぎます〜と
徳利を傾けて、おちょこに香りのいい日本酒が注がれる
「兄は、犬のようだな」
「えっ!初めて言われました」
「他の隊から、目をかけられていると恋次から聞いた」
「そうなんですね、知らなかったです」
危なっかしい行動もしていたが、
こうして2人で話す機会もなく、今日を迎えたというが………話してみると、私が思ったようなヤツではないとわかった
「集中力が乏しくて、目の前のものに興味持てなかったら、上の空みたいになっちゃうんですよねぇ……
だから、興味ない人のこと、何も覚えられないんです」
「演習にふらりと動き回るのは、そのせいか」
「………かもしれないです」
犬、と揶揄したが
それはどうやら見当違いのようだ
「犬、ではなさそうだ」
「躾けてくだされば忠犬になるかもしれませんよ?」
「………はっ、戯言を」
「わんっ」
拳をゆるく握り、お猪口を持つ手の手首ほどに
片手をぽん、と置く。
その姿は、まるで犬がお手をするようなものに似ていた
「兄は、犬ではなかろう」
「隊長のためなら、犬になるのもいいかなって思ったんですけど」
「無駄なことは寄せ」
「えー、飼ってくださらないのですか?」
「………断る」
ちぇーと、唇を尖らせる
「隊長は犬と猫どっちがお好きですか?」
「考えたことはない」
「私学生時代は猫っぽいって言われてたんです」
「そうか」
「だから、犬と猫どっちが好きかによっては
今後の隊長へのアプローチ考えようと思ったんですけど……」
「そのようなこと、考えなくても良い」
「えーーー、どうしてですか?」
コロコロと変わる表情。
直感を信じると、小鳥遊とは長い付き合いになりそうだ。
六番隊を担っていく、そんな感じもするが………
少しだけ違うような気もする。
(手なづけてみるのもいいかもしらぬな)
「今のままでぶつかってきても、受け止められる力量は持ち合わせたつもりだが?」
「さっすが、隊長です。しっかり躾けてくださいね?」
「なんだ」
「朽木隊長って、小鳥遊のこと気に入ってますよ、ね?」
「………気に入っている?」
冷や汗ダラダラの恋次が私に聞いてきた。
気に入っている、という感情は特に無かった。
「いや、あの、気にかけているというか、なんつーか……」
歯切れの悪い恋次に、イラつきを感じたが
酒の席で、無礼講ということにもなっている。
恋次の後ろには、ドキドキしたような表情で
こちらを見ている隊士たちがいるから
この質問の意図に、“お気に入り”の他に何かあるとくんた。
「やつは、まだ見ていて危なっかしいところがある。
一人で置いておくと、六番隊の恥になりかねぬ行動があるからな」
「な、なるほど」
「目をつけている、というところが兄らによる気に入っていると、捉えられたも致し方ないだろう」
「じゃ、あ、特に恋愛感情とかは………」
恋愛感情。
それはまた新しい切り口で、眉間にシワが寄るのが分かる。
また、恋次が視線を泳がせるが一つ咳払いをして
こちらにしっかりと、言う
「実は、小鳥遊はうちの隊もなんっすけど
他の隊からも、気になる。その、恋愛に発展できないだろうか、という奴らが多く……」
「手のかかるのど愛おしいというものか」
「や、見た目が大半っすね」
「容姿などで恋愛関係を講じるのは得策ではない」
どんどん、恋次の質問の意図がわからなくなる。
「か、かくにんなんっすけど!」
「なんだ」
「小鳥遊には、恋愛感情はない、ということで間違いはないでしょうか」
「………それを聞いてどうするつもりだ」
「紹介してほしいって、言うやつらに……飯の機会とか作ってやろうか、と」
ここまで来てもわからぬ。
なぜ、そのような質問を私にしてきたのか。
本人に聞いてみたら良いだろうと、ため息すら出てこない
「なぜ、本人に聞かず私に聞くのだ」
「俺が下手に動いて、隊長のなにかに影響しないかの確認……っつーか……」
「ひとさまの恋愛に付き合ってやれるほど暇はない」
「そーっす、よね!」
あははは、と引きつりながら恋次は笑い
私の傍からそっと離れた。
ふと、飲み会の席の中にいるであろう
小鳥遊の姿を探すと、同期たちと楽しそうに酒を酌み交わしている。
その中で、一人男の隊士が小鳥遊の方に腕を回しているではないか
「………チッ」
知らぬ間にしていた舌打ちに、はっと我に返る。
なぜ、今、舌打ちをしたのか
遠くで飲み明かしている小鳥遊を見る
すると、不意に目が合って飲んでいるグラスをこちらに掲げた。
遠くから乾杯、を促しているようにしていたので
手元にあるお猪口を少しだけ持ち上げると
さぞ満足そうにまた笑った
多分、そういう小さな心配りが
俗に言う、異性が気になってしまう要因なのだろうと実感した。
「犬、だな」
そうだ。犬だ。
自分に構ってくれる奴らに尻尾を振る
ニコニコと近づいていくのだ。
愛嬌もあるし、人懐っこいところもある。
人をよくみて、問題ないと思えば懐にも入ってくる所
「だとしたら、躾が必要か」
躾、と言っても
六番隊であるべき姿、立ち振舞を教える
上長としての仕事でもある。
「朽木隊長っ!」
「………兄か」
「先ほどは助かりました〜!あの先輩、なかなかの絡み酒で」
「そうか、」
「隊長がおちょこ上げてくださったので、お酒ついできます!って言って離れられましたっ!」
なので、お酒継ぎます〜と
徳利を傾けて、おちょこに香りのいい日本酒が注がれる
「兄は、犬のようだな」
「えっ!初めて言われました」
「他の隊から、目をかけられていると恋次から聞いた」
「そうなんですね、知らなかったです」
危なっかしい行動もしていたが、
こうして2人で話す機会もなく、今日を迎えたというが………話してみると、私が思ったようなヤツではないとわかった
「集中力が乏しくて、目の前のものに興味持てなかったら、上の空みたいになっちゃうんですよねぇ……
だから、興味ない人のこと、何も覚えられないんです」
「演習にふらりと動き回るのは、そのせいか」
「………かもしれないです」
犬、と揶揄したが
それはどうやら見当違いのようだ
「犬、ではなさそうだ」
「躾けてくだされば忠犬になるかもしれませんよ?」
「………はっ、戯言を」
「わんっ」
拳をゆるく握り、お猪口を持つ手の手首ほどに
片手をぽん、と置く。
その姿は、まるで犬がお手をするようなものに似ていた
「兄は、犬ではなかろう」
「隊長のためなら、犬になるのもいいかなって思ったんですけど」
「無駄なことは寄せ」
「えー、飼ってくださらないのですか?」
「………断る」
ちぇーと、唇を尖らせる
「隊長は犬と猫どっちがお好きですか?」
「考えたことはない」
「私学生時代は猫っぽいって言われてたんです」
「そうか」
「だから、犬と猫どっちが好きかによっては
今後の隊長へのアプローチ考えようと思ったんですけど……」
「そのようなこと、考えなくても良い」
「えーーー、どうしてですか?」
コロコロと変わる表情。
直感を信じると、小鳥遊とは長い付き合いになりそうだ。
六番隊を担っていく、そんな感じもするが………
少しだけ違うような気もする。
(手なづけてみるのもいいかもしらぬな)
「今のままでぶつかってきても、受け止められる力量は持ち合わせたつもりだが?」
「さっすが、隊長です。しっかり躾けてくださいね?」