くちきびゃくや
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ふわふわ。
暖かな日差しが、すべての原因なのだ。
六番隊の鍛錬場
暖かな日差しと、やわらかな花の香
そして、鍛錬し終えた体の怠さが相まって
その場で眠ってしまったのだ。
「寝すぎ、た……」
鍛錬場の壁に体を預け眠りこけていたから
背中が、バキバキ………になっていないひ
なんか、枕みたいなちょうどいい硬さで
それでいて、肌寒くない
「なん、で……?」
目を開ける。
頭に何かが乗っていることにも気づく。
一体、何が起こっているのか理解ができない
否
理解したくない、のだ。
「……起きたのか」
「く、くちきたい、ちょ」
「体は、問題ないか」
鍛錬場の壁に体を預けていたはずが
朽木隊長の膝枕で、思っていたほどの体の痛さはないし、着ることはない隊長羽織が肩から掛かっていて
私の体を寒さから守っていた
「なぜ、あの………」
「なかなか鍛錬場から戻らぬ恋人の様子を見に来たら眠っていたのだ。あまりにも気持ちよさそうにしていたからな…起こすのも、悪いと思ったわけだ」
恋人。
朽木隊長。改め朽木白哉さんとお付き合いして
もう十年は経とうとしているのだが
この関係は誰にも知られることはないのだ
「それは、ご心配をおかけしました」
「構わぬ。たまにはこういう時間も悪くないだろう」
「そう言っていただけると安心です!」
「ただ、あまりにも気抜きすぎるのもいかがなものか……」
「あげておいて落とすの辞めてくださいよ」
ぐっと、一度起き上がって体を伸ばす。
少し考えてか、また、白哉の膝の上に頭を預ける
「……何をしている」
「もう少し、この時間を楽しみたくなっちゃって」
「……そうか」
頭をあずけたら、そっと頭に手をのせ
優しく撫で始める
「ふぁ、だめだこれ寝ちゃうやつ」
「凛」
「なぁに?」
白哉の顔が近づき、そっと触れる唇
「珍しい」
「……こういう時間を楽しみたいと言ったのは
凛の方だろう?」
「それもそうでした、」
もう一度キスを交わす
「今日は、白哉のお家でご飯を食べたい気分」
「……良かろう」
「やった、きょうの夜ご飯は何かな〜」
「なにか希望があるなら聞くぞ」
「えー、鯛めし」
「…………」
「ごめん、うそうそ」
「手はずを整えるよう伝えた」
「嘘でしょ!ごめんなさい!渡辺さん!」
渡辺さんとは、朽木家の料理を担当している方で
渡辺さんのご飯は正直何を食べても美味しい。
その中で、私が生まれて初めて食べたのもあって
鯛めしがどうしても忘れられないのだ
「私はそろそろ戻る」
「あ、そうでした」
「調子が悪い、と言う理由で凛は休ませた」
「わぁお、なんというご配慮」
「恋次が、鍛錬を厳しくしすぎたと少しへこんでいた」
「阿散井副隊長、ごめん……ほどよい疲れでこんなことに……」
「明日にでもたい焼きを渡しておけば良い」
「適当なものぐさ、でも、阿散井副隊長はたい焼きがお好きですものね!用意します!」
体を起こし、また伸びる
白哉は私にかかった羽織を手に取る
「はい、お袖をどうぞ」
「…すまないな」
「こちらこそ、」
袖がないタイプの羽織だから着るのは容易だ
肩を合わせて、いつも通りの朽木隊長が出来上がり
「じゃぁ、後ほどお家伺いますね」
「戻らぬのか?」
「私、体調不良にしたのでしょう?戻ったら辻褄合わなくなりません?」
「ならば、私も帰る」
「な!ぜ!!!お仕事なさってくださいよ!」
白哉は顔をしかめ、ため息をついた
「共に邸に戻ることはないのでな、」
「だいたいは私が伺いますからね?」
「いい機会かと思っただけだ」
あぁ、なるほど。
つまりは、一緒に家に帰りたかったということだ。
なんだろう。
今日の白哉は可愛らしいが勝っている
「白哉、」
「なんだ」
「今日は、おとなしく隊舎に戻って?」
「……あぁ」
「私が今日、白哉のお家でお出迎えしてあげるから」
そう言うと、目を一度大きく見開いた白哉は
数秒固まってから一つ咳払いをした
「すぐ、戻る」
「はい、いってらっしゃい、白哉」
今までに見たことのない速さの瞬歩だった。
阿散井副隊長、ごめんよ。
鍛錬の時もそうだけど、この後の白哉の筆の運びはいつもよりも早いと思う。
怒っていないからね、、と念を飛ばす
「さて。私もうかうかしていられない」
あの本気モードの白哉を思うと、定刻から
ものの数秒で帰ってきそうだ。
一度自室に戻ってから、身なりを整えて朽木家に向かおう。
たしか、渡辺さんは私がつけた梅干しを焼酎に入れて飲むのが好きだって言っていたから
罪滅ぼし、の気持ちを込めて持っていこうかな
白哉が自宅に戻るまであと、2時間ぐらい。
あっという間に帰ってくる白哉を
おかえり、と出迎えるのが今日の一番大仕事、だ
暖かな日差しが、すべての原因なのだ。
六番隊の鍛錬場
暖かな日差しと、やわらかな花の香
そして、鍛錬し終えた体の怠さが相まって
その場で眠ってしまったのだ。
「寝すぎ、た……」
鍛錬場の壁に体を預け眠りこけていたから
背中が、バキバキ………になっていないひ
なんか、枕みたいなちょうどいい硬さで
それでいて、肌寒くない
「なん、で……?」
目を開ける。
頭に何かが乗っていることにも気づく。
一体、何が起こっているのか理解ができない
否
理解したくない、のだ。
「……起きたのか」
「く、くちきたい、ちょ」
「体は、問題ないか」
鍛錬場の壁に体を預けていたはずが
朽木隊長の膝枕で、思っていたほどの体の痛さはないし、着ることはない隊長羽織が肩から掛かっていて
私の体を寒さから守っていた
「なぜ、あの………」
「なかなか鍛錬場から戻らぬ恋人の様子を見に来たら眠っていたのだ。あまりにも気持ちよさそうにしていたからな…起こすのも、悪いと思ったわけだ」
恋人。
朽木隊長。改め朽木白哉さんとお付き合いして
もう十年は経とうとしているのだが
この関係は誰にも知られることはないのだ
「それは、ご心配をおかけしました」
「構わぬ。たまにはこういう時間も悪くないだろう」
「そう言っていただけると安心です!」
「ただ、あまりにも気抜きすぎるのもいかがなものか……」
「あげておいて落とすの辞めてくださいよ」
ぐっと、一度起き上がって体を伸ばす。
少し考えてか、また、白哉の膝の上に頭を預ける
「……何をしている」
「もう少し、この時間を楽しみたくなっちゃって」
「……そうか」
頭をあずけたら、そっと頭に手をのせ
優しく撫で始める
「ふぁ、だめだこれ寝ちゃうやつ」
「凛」
「なぁに?」
白哉の顔が近づき、そっと触れる唇
「珍しい」
「……こういう時間を楽しみたいと言ったのは
凛の方だろう?」
「それもそうでした、」
もう一度キスを交わす
「今日は、白哉のお家でご飯を食べたい気分」
「……良かろう」
「やった、きょうの夜ご飯は何かな〜」
「なにか希望があるなら聞くぞ」
「えー、鯛めし」
「…………」
「ごめん、うそうそ」
「手はずを整えるよう伝えた」
「嘘でしょ!ごめんなさい!渡辺さん!」
渡辺さんとは、朽木家の料理を担当している方で
渡辺さんのご飯は正直何を食べても美味しい。
その中で、私が生まれて初めて食べたのもあって
鯛めしがどうしても忘れられないのだ
「私はそろそろ戻る」
「あ、そうでした」
「調子が悪い、と言う理由で凛は休ませた」
「わぁお、なんというご配慮」
「恋次が、鍛錬を厳しくしすぎたと少しへこんでいた」
「阿散井副隊長、ごめん……ほどよい疲れでこんなことに……」
「明日にでもたい焼きを渡しておけば良い」
「適当なものぐさ、でも、阿散井副隊長はたい焼きがお好きですものね!用意します!」
体を起こし、また伸びる
白哉は私にかかった羽織を手に取る
「はい、お袖をどうぞ」
「…すまないな」
「こちらこそ、」
袖がないタイプの羽織だから着るのは容易だ
肩を合わせて、いつも通りの朽木隊長が出来上がり
「じゃぁ、後ほどお家伺いますね」
「戻らぬのか?」
「私、体調不良にしたのでしょう?戻ったら辻褄合わなくなりません?」
「ならば、私も帰る」
「な!ぜ!!!お仕事なさってくださいよ!」
白哉は顔をしかめ、ため息をついた
「共に邸に戻ることはないのでな、」
「だいたいは私が伺いますからね?」
「いい機会かと思っただけだ」
あぁ、なるほど。
つまりは、一緒に家に帰りたかったということだ。
なんだろう。
今日の白哉は可愛らしいが勝っている
「白哉、」
「なんだ」
「今日は、おとなしく隊舎に戻って?」
「……あぁ」
「私が今日、白哉のお家でお出迎えしてあげるから」
そう言うと、目を一度大きく見開いた白哉は
数秒固まってから一つ咳払いをした
「すぐ、戻る」
「はい、いってらっしゃい、白哉」
今までに見たことのない速さの瞬歩だった。
阿散井副隊長、ごめんよ。
鍛錬の時もそうだけど、この後の白哉の筆の運びはいつもよりも早いと思う。
怒っていないからね、、と念を飛ばす
「さて。私もうかうかしていられない」
あの本気モードの白哉を思うと、定刻から
ものの数秒で帰ってきそうだ。
一度自室に戻ってから、身なりを整えて朽木家に向かおう。
たしか、渡辺さんは私がつけた梅干しを焼酎に入れて飲むのが好きだって言っていたから
罪滅ぼし、の気持ちを込めて持っていこうかな
白哉が自宅に戻るまであと、2時間ぐらい。
あっという間に帰ってくる白哉を
おかえり、と出迎えるのが今日の一番大仕事、だ