くちきびゃくや
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お前が手に入るなら
どんな手でも使ってしまう。
そんな私のことを、
お前は、凛は仕方がない人だと
言ってくれるのだろうか
「凛」
「はい、なんでしょー?」
女中、としてはあまりにもけだるく
気楽な返事を返してくる
「明日、街へ降りる」
「お買い物ですか?」
「世話になっている書の……」
「あぁ、高槻家の旦那様が書展をやると街にありましたねぇ、納得です。じゃぁ、手土産はお好みのくず餅を今日にでも用意しておきましょうか〜?」
「……いや、明日、立ち寄る前に買うことにする」
「はーい。じゃぁ、後ほどいつもの店に伝えておきますね、50でしたっけ?」
「たのむ」
凛は、見かけや態度によらず
頭の回転が早いのだ
だから、こうやって私の傍で支えているのだが
「あ、白哉さま」
「なんだ」
「来月の頭に、少し休みを貰いたくて」
「……用を申せ」
「わかってるくせに……。
実家に顔出しに行きます
口うるさい両親に生きてることを伝えるんです」
やれやれ、と大層面倒くさそうな顔をした凛
月末に支払われる金を持って、流魂街にある実家にいく。
病に伏せている両親、というわけではない
「そうか、」
「毎月、すみませんね」
「構わぬ。好きに過ごすと良い」
朝の支度を終え、今日も隊舎へむかう。
「朽木隊長、おはようございます!」
「恋次か、戻ったのだな」
「はい、調査的にはそんなに面倒じゃなかったんですけどね、地主なのか、そこの住民と折り合い悪くて」 「そうか」
「あとで、理吉がっと、行木が詳細もっていくんで確認してください!」
「あぁ」
執務室整理整頓された机に向かう
凛のことを少し考える。
もっぱら、この朝の就業前の時間はそのことを考える
朽木家の女中として仕えてだいぶ長い
亡き妻緋真とも、ルキアとも相性もよく
仕事もあぁみえてできる。
このまま、女中として過ごしていくつもりなのだろう
だが、それではあまりにもつながりが緩い
朽木家の女中にも、娶られ、子を授かりながらも
この家に仕える者もいる。
凛は、あまりにも人が良すぎる。
以前も、良くしている和菓子屋からも
試作品だと言いつつ、練切を持って帰ってきたり
街へ共に降りれば、知らぬものがいない。というのだろうか、道行く者たちがが凛に声をかけているのだ。
つまりは、朽木家から暇を与えられても
凛は、誰かに拾われる。
それこそ娶られる可能性だって高いのだ
「……いかにすれば、いいのか」
答えは一つだけである
(我ながら、自分にないものが欲しくなる性分、というのは変わらないものだな)
「失礼します、朽木隊長、一点確認お願いします」
「入れ」
「おはようございます!恋次さ、いや、阿散井副隊長から、朝お話があったかと思いますが……」
「その件か、もらおう」
「お願いします」
行木から書類をもらう。
(…………なるほど、な)
「俺等が何とかするのは出来るんですけど…
ここって、朽木家所有の土地だったかと思うんですよね、で、俺等が朽木隊長の部下だーって言ったら厄介になりそうで」
「そこの主が何か言ったのか」
「ええ、娘が朽木家に支えているから、俺たちは守られているのだ!とか、何かあったら朽木家がただゃおかねぇ!とか、俺らに歯向かうも朽木家に歯向かうことになるぞ!などなど」
「相、わかった。来月の頭に私が行こう」
「ええっ!隊長自らが!?」
「むろん、朽木の土地ならば私が出るのが早い」
来月の頭に、すべてが片付く算段が整った。
「凛の家に私も共にゆく…
その時に、何といえば効果的か……」
唖然とした顔でこちらを見る凛を考えると
思わず笑みがこぼれた
どんな手でも使ってしまう。
そんな私のことを、
お前は、凛は仕方がない人だと
言ってくれるのだろうか
「凛」
「はい、なんでしょー?」
女中、としてはあまりにもけだるく
気楽な返事を返してくる
「明日、街へ降りる」
「お買い物ですか?」
「世話になっている書の……」
「あぁ、高槻家の旦那様が書展をやると街にありましたねぇ、納得です。じゃぁ、手土産はお好みのくず餅を今日にでも用意しておきましょうか〜?」
「……いや、明日、立ち寄る前に買うことにする」
「はーい。じゃぁ、後ほどいつもの店に伝えておきますね、50でしたっけ?」
「たのむ」
凛は、見かけや態度によらず
頭の回転が早いのだ
だから、こうやって私の傍で支えているのだが
「あ、白哉さま」
「なんだ」
「来月の頭に、少し休みを貰いたくて」
「……用を申せ」
「わかってるくせに……。
実家に顔出しに行きます
口うるさい両親に生きてることを伝えるんです」
やれやれ、と大層面倒くさそうな顔をした凛
月末に支払われる金を持って、流魂街にある実家にいく。
病に伏せている両親、というわけではない
「そうか、」
「毎月、すみませんね」
「構わぬ。好きに過ごすと良い」
朝の支度を終え、今日も隊舎へむかう。
「朽木隊長、おはようございます!」
「恋次か、戻ったのだな」
「はい、調査的にはそんなに面倒じゃなかったんですけどね、地主なのか、そこの住民と折り合い悪くて」 「そうか」
「あとで、理吉がっと、行木が詳細もっていくんで確認してください!」
「あぁ」
執務室整理整頓された机に向かう
凛のことを少し考える。
もっぱら、この朝の就業前の時間はそのことを考える
朽木家の女中として仕えてだいぶ長い
亡き妻緋真とも、ルキアとも相性もよく
仕事もあぁみえてできる。
このまま、女中として過ごしていくつもりなのだろう
だが、それではあまりにもつながりが緩い
朽木家の女中にも、娶られ、子を授かりながらも
この家に仕える者もいる。
凛は、あまりにも人が良すぎる。
以前も、良くしている和菓子屋からも
試作品だと言いつつ、練切を持って帰ってきたり
街へ共に降りれば、知らぬものがいない。というのだろうか、道行く者たちがが凛に声をかけているのだ。
つまりは、朽木家から暇を与えられても
凛は、誰かに拾われる。
それこそ娶られる可能性だって高いのだ
「……いかにすれば、いいのか」
答えは一つだけである
(我ながら、自分にないものが欲しくなる性分、というのは変わらないものだな)
「失礼します、朽木隊長、一点確認お願いします」
「入れ」
「おはようございます!恋次さ、いや、阿散井副隊長から、朝お話があったかと思いますが……」
「その件か、もらおう」
「お願いします」
行木から書類をもらう。
(…………なるほど、な)
「俺等が何とかするのは出来るんですけど…
ここって、朽木家所有の土地だったかと思うんですよね、で、俺等が朽木隊長の部下だーって言ったら厄介になりそうで」
「そこの主が何か言ったのか」
「ええ、娘が朽木家に支えているから、俺たちは守られているのだ!とか、何かあったら朽木家がただゃおかねぇ!とか、俺らに歯向かうも朽木家に歯向かうことになるぞ!などなど」
「相、わかった。来月の頭に私が行こう」
「ええっ!隊長自らが!?」
「むろん、朽木の土地ならば私が出るのが早い」
来月の頭に、すべてが片付く算段が整った。
「凛の家に私も共にゆく…
その時に、何といえば効果的か……」
唖然とした顔でこちらを見る凛を考えると
思わず笑みがこぼれた