あやせがわゆみちか
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「結婚、ね……」
ふぅ、と一息つく。
阿散井と朽木との結婚式は、思ったよりも堅苦しいものではなかったのだが、多少の疲れは出るものだ。
さすがの【朽木家】という感じの絢爛豪華なモノから、【阿散井】らしさのある二次会へ、そうして三次会…と、どんどんディープな集まりになっていくのを見越し、二次会で切り上げた。
正直、あの2人が付き合って、結婚して。というのをみて、身を固めるのも悪くないのかもしれないと思い始めた。
付き合って長い相手もいる。
その相手とゆくゆくは、と
どこか非現実的な気持ちで考えていた。
ゆくゆくって、いつだ?
いつ、あのような大きな戦いが起こるかもわからないのだ。だから、身を固めるべきと思う人もいるが
いつ、あのような大きな戦いが起こるのだったら
僕は次こそ命を落とす可能性がある。
だからこそ、これ以上の関係を求めていけない気がしている
僕と言う存在で凛を縛っていいのか
そうぐるぐると考えてしまう
(凛に、会いたい、な)
いつもなら自宅へ戻るところを、引き出物が凛の好きなものだったことを知ったので
それを理由に凛の自宅へ向かうことへした。
「弓親くん、お疲れ様」
「ごめんね、こんな遅くに」
「私も遅番だったから今帰ってきたところなんだ」
「そっか、お疲れ様だね」
四番隊勤務の凛は、すでに死覇装から着替えており、藤色の浴衣を身にまとっていた。
「それにしても、弓親くんの正装やっぱり素敵だね」
「そうかい?ありがとう」
「うん、とっても似合っていてかっこいい」
凛はにっこり微笑みながら
言われたら嬉しい言葉を言ってくれる。
それがとても美しくて仕方がない
「凛、これ」
「ん?」
「空也の最中。すきだろう?」
「えっ!空也???」
台所でお茶の用意をしてくれていた凛は
目を輝かせて僕のところへとんできた
そして、風呂敷に包んだ箱を出すとより目に光が増した
「みて!最中に“寿”って!!さすが朽木家」
「本当だ、すごいね」
「えー、夜だし黒豆茶にしようと思ったけど……1個食べたいなぁ」
「食べたらいいじゃないか」
「でも、もう日付超えちゃう時間だし……」
「縁起物だし、頂こう?」
「……うん!」
きっと、凛と付き合う前の僕なら
絶対に食べなかったと思う。
だけど、凛と付き合ってからは
そういった凛の小さな願いも叶えてあげたくなる。
日付超えても、最中だって食べていい。
「弓親くんのお茶も用意していいですかー?」
「うん、お願い」
「はーい!あ、お着替えする??」
「このまま泊まってもいいなら、着替えようかな」
「もちろん!正装の弓親くんのも堪能したし」
ひょっこり台所から顔を出した凛は
拝むような行動をしていた
「………凛」
「はーい?」
「僕、しっかり考えているからね」
「ん?」
「これからの将来のこと」
「………え?」
結婚、という言葉言えなかった。
いたたまれなくなった僕は凛に背を向けて
着替えのある部屋に向かおうとする
「弓親くん」
呼び止められたと思ったら
凛は後ろから抱きついてきて
そっと左腕を僕の視界まで掲げる
目の前には左の手の甲
部屋の明かりがわずかに明けた中指と小指の隙間から差し込む
(わかっている、だけどもう少し待っておくれ)
「私も、期待して考えちゃっていいの?」
「あぁ、もちろん」
「次、その正装した時に約束、したいな」
「その時は、桜色のあの振袖着てくれると嬉しいな」
「うん、わかった」
指の隙間からわずかに差し込む光が
まるで薬指を飾る指輪のように見えた
「いけない、お湯沸いちゃう」
「着替えたら、今日の結婚式の話をしよう」
「うん、聞きたい」
抱きしめられた腕がほどかれる
「あ、凛」
「ん?」
凛を今度は僕が呼び止める。
そうして、頬に手を添えて掠めるようなキスを一つ
「さっきの約束、忘れないから」
“誓いのキス”だ、なんて
ちょっと気が早すぎるかな?
ふぅ、と一息つく。
阿散井と朽木との結婚式は、思ったよりも堅苦しいものではなかったのだが、多少の疲れは出るものだ。
さすがの【朽木家】という感じの絢爛豪華なモノから、【阿散井】らしさのある二次会へ、そうして三次会…と、どんどんディープな集まりになっていくのを見越し、二次会で切り上げた。
正直、あの2人が付き合って、結婚して。というのをみて、身を固めるのも悪くないのかもしれないと思い始めた。
付き合って長い相手もいる。
その相手とゆくゆくは、と
どこか非現実的な気持ちで考えていた。
ゆくゆくって、いつだ?
いつ、あのような大きな戦いが起こるかもわからないのだ。だから、身を固めるべきと思う人もいるが
いつ、あのような大きな戦いが起こるのだったら
僕は次こそ命を落とす可能性がある。
だからこそ、これ以上の関係を求めていけない気がしている
僕と言う存在で凛を縛っていいのか
そうぐるぐると考えてしまう
(凛に、会いたい、な)
いつもなら自宅へ戻るところを、引き出物が凛の好きなものだったことを知ったので
それを理由に凛の自宅へ向かうことへした。
「弓親くん、お疲れ様」
「ごめんね、こんな遅くに」
「私も遅番だったから今帰ってきたところなんだ」
「そっか、お疲れ様だね」
四番隊勤務の凛は、すでに死覇装から着替えており、藤色の浴衣を身にまとっていた。
「それにしても、弓親くんの正装やっぱり素敵だね」
「そうかい?ありがとう」
「うん、とっても似合っていてかっこいい」
凛はにっこり微笑みながら
言われたら嬉しい言葉を言ってくれる。
それがとても美しくて仕方がない
「凛、これ」
「ん?」
「空也の最中。すきだろう?」
「えっ!空也???」
台所でお茶の用意をしてくれていた凛は
目を輝かせて僕のところへとんできた
そして、風呂敷に包んだ箱を出すとより目に光が増した
「みて!最中に“寿”って!!さすが朽木家」
「本当だ、すごいね」
「えー、夜だし黒豆茶にしようと思ったけど……1個食べたいなぁ」
「食べたらいいじゃないか」
「でも、もう日付超えちゃう時間だし……」
「縁起物だし、頂こう?」
「……うん!」
きっと、凛と付き合う前の僕なら
絶対に食べなかったと思う。
だけど、凛と付き合ってからは
そういった凛の小さな願いも叶えてあげたくなる。
日付超えても、最中だって食べていい。
「弓親くんのお茶も用意していいですかー?」
「うん、お願い」
「はーい!あ、お着替えする??」
「このまま泊まってもいいなら、着替えようかな」
「もちろん!正装の弓親くんのも堪能したし」
ひょっこり台所から顔を出した凛は
拝むような行動をしていた
「………凛」
「はーい?」
「僕、しっかり考えているからね」
「ん?」
「これからの将来のこと」
「………え?」
結婚、という言葉言えなかった。
いたたまれなくなった僕は凛に背を向けて
着替えのある部屋に向かおうとする
「弓親くん」
呼び止められたと思ったら
凛は後ろから抱きついてきて
そっと左腕を僕の視界まで掲げる
目の前には左の手の甲
部屋の明かりがわずかに明けた中指と小指の隙間から差し込む
(わかっている、だけどもう少し待っておくれ)
「私も、期待して考えちゃっていいの?」
「あぁ、もちろん」
「次、その正装した時に約束、したいな」
「その時は、桜色のあの振袖着てくれると嬉しいな」
「うん、わかった」
指の隙間からわずかに差し込む光が
まるで薬指を飾る指輪のように見えた
「いけない、お湯沸いちゃう」
「着替えたら、今日の結婚式の話をしよう」
「うん、聞きたい」
抱きしめられた腕がほどかれる
「あ、凛」
「ん?」
凛を今度は僕が呼び止める。
そうして、頬に手を添えて掠めるようなキスを一つ
「さっきの約束、忘れないから」
“誓いのキス”だ、なんて
ちょっと気が早すぎるかな?
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