あやせがわゆみちか
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
松本副隊長に連れられて、この飲み会に参加して
私の、死神人生は変わった。
飲み会の席で顔を合わせる人達は
副隊長クラスだし、席官の方々もいて
他の隊の人達とも交流が図れるようになっていった
そこで出会った、斑目さんや弓親さんとも親しくなれたから、十一番隊に書類を届けることも怖くなくなった。
あと、もうひとつ。
私と、弓親さんとの関係が
知り合いから、飲み仲間から、好きな人へ、そして
いつしか恋人同士になっていったから。
「凛?酔ったかい?」
「んーん、そこまで酔ってないよ」
「そうかい、自分のペースを崩さないようにね」
「うん、ありがとう」
相変わらず松本副隊長の酒癖は悪くて
吉良副隊長はすでに焼酎瓶を抱えて眠っているし
檜佐木副隊長ももうそろそろ倒れてしまいそうだ
遠目で見ている、技術開発局の阿近さんが
怪訝な顔をして檜佐木副隊長のことをみていて
斑目さんも上裸で踊りだして、阿散井副隊長もそれにノっていた。
これがいつもの光景(阿近さんは稀にしかでてないらしい)というのだから、お酒の力は怖い。
「この揚げだし豆腐美味しいね」
「そうなの?」
「うん、はいっ」
かく言う私も
久しぶりにお酒を飲んでいて、
酔った?と言われて否定はしたけど
(あの人達に比べたらシラフのようなもん、だし)
「あーん?」
「ちょ、凛?」
「美味しいよ、揚げだし豆腐」
食べやすい大きさに切った豆腐を
箸で掴んで、弓親さんの口元へ運んだ
弓親さんは、小さくため息をしてから
豆腐を食べた
「うん、美味しいね」
「ですよねっ!ふふっ、もう一口いかがですか?」
「…いや、今はいいかな」
嬉々として、また、一口大に切ろうとしたが
今はいい、と否定されたので
次の標的を探している
「こちらのしめ鯖はいかがですか?」
はいっ!と問答無用で、また、あーん。と誘う
「……凛、酔っているね」
「そんなことないですよ?」
「無自覚、か」
しめ鯖を食べた後に、弓親さんは
私のグラスに入っている梅酒水割りをぐっと飲んだ
「あら?弓親さん梅酒が召し上がりたかったのですか?」
「違うよ、もう、凛に飲ませるわけにもいかないから」
「私はまだ飲めますよ?」
私は、空になってしまった梅酒のグラス
まだ残っている弓親さんの日本酒に手を伸ばすと
遮るように弓親さんの腕が伸びて、グラスを
自分で飲み干してしまった
「弓親さんの意地悪」
「何とでも言っておくれ」
よいしょ、と立ち上がって
阿近さんのところに言って話をしている。
手持ち無沙汰になった私は美味しかった記憶のある
揚げだし豆腐をちまちまと食べている
「よし、おまたせ凛。行こうか」
「へ?どこへ?」
「僕の部屋だよ、もう、ここにいてもみんな潰れていくだけだ。さっさとお暇しよう」
手を引かれ、騒がしい居酒屋からどんどん遠ざかっていく。
行き先は、弓親さんのお部屋のはずが
らに向かう気配は一向に無かった。
「弓親さん、どこに向かっているのですか?」
「さぁ、どこだろうか」
「弓親さんのお部屋ではないのですか?」
「この状況で、凛を部屋に招いたら欲望に醜い男になってしまうからね。美しくない」
言っていることの理解が追いつかない
だけど
「弓親さんとなら、どこにでも付いていきたいです」 「そういうとこだよ、本当に……」
賑わう繁華街の一本裏道
明かりも灯らない暗がりの道を少し進む
「僕を醜い男にしないでおくれよ」
どなたかの住宅の塀に背中を預け
視界いっぱいの弓親さんが熱っぽく笑うと
触れ合う口唇
先程のんだ梅酒の仄かな甘みが、また、戻って来る
「凛が悪いんだからね」
また、弓親さんは難しい言葉をいう。
私、何か悪いことをしたのかしら?
小首を傾げると、また、重なる口唇に
もう、誰も止める術を持ち合わせてはいなかった
私の、死神人生は変わった。
飲み会の席で顔を合わせる人達は
副隊長クラスだし、席官の方々もいて
他の隊の人達とも交流が図れるようになっていった
そこで出会った、斑目さんや弓親さんとも親しくなれたから、十一番隊に書類を届けることも怖くなくなった。
あと、もうひとつ。
私と、弓親さんとの関係が
知り合いから、飲み仲間から、好きな人へ、そして
いつしか恋人同士になっていったから。
「凛?酔ったかい?」
「んーん、そこまで酔ってないよ」
「そうかい、自分のペースを崩さないようにね」
「うん、ありがとう」
相変わらず松本副隊長の酒癖は悪くて
吉良副隊長はすでに焼酎瓶を抱えて眠っているし
檜佐木副隊長ももうそろそろ倒れてしまいそうだ
遠目で見ている、技術開発局の阿近さんが
怪訝な顔をして檜佐木副隊長のことをみていて
斑目さんも上裸で踊りだして、阿散井副隊長もそれにノっていた。
これがいつもの光景(阿近さんは稀にしかでてないらしい)というのだから、お酒の力は怖い。
「この揚げだし豆腐美味しいね」
「そうなの?」
「うん、はいっ」
かく言う私も
久しぶりにお酒を飲んでいて、
酔った?と言われて否定はしたけど
(あの人達に比べたらシラフのようなもん、だし)
「あーん?」
「ちょ、凛?」
「美味しいよ、揚げだし豆腐」
食べやすい大きさに切った豆腐を
箸で掴んで、弓親さんの口元へ運んだ
弓親さんは、小さくため息をしてから
豆腐を食べた
「うん、美味しいね」
「ですよねっ!ふふっ、もう一口いかがですか?」
「…いや、今はいいかな」
嬉々として、また、一口大に切ろうとしたが
今はいい、と否定されたので
次の標的を探している
「こちらのしめ鯖はいかがですか?」
はいっ!と問答無用で、また、あーん。と誘う
「……凛、酔っているね」
「そんなことないですよ?」
「無自覚、か」
しめ鯖を食べた後に、弓親さんは
私のグラスに入っている梅酒水割りをぐっと飲んだ
「あら?弓親さん梅酒が召し上がりたかったのですか?」
「違うよ、もう、凛に飲ませるわけにもいかないから」
「私はまだ飲めますよ?」
私は、空になってしまった梅酒のグラス
まだ残っている弓親さんの日本酒に手を伸ばすと
遮るように弓親さんの腕が伸びて、グラスを
自分で飲み干してしまった
「弓親さんの意地悪」
「何とでも言っておくれ」
よいしょ、と立ち上がって
阿近さんのところに言って話をしている。
手持ち無沙汰になった私は美味しかった記憶のある
揚げだし豆腐をちまちまと食べている
「よし、おまたせ凛。行こうか」
「へ?どこへ?」
「僕の部屋だよ、もう、ここにいてもみんな潰れていくだけだ。さっさとお暇しよう」
手を引かれ、騒がしい居酒屋からどんどん遠ざかっていく。
行き先は、弓親さんのお部屋のはずが
らに向かう気配は一向に無かった。
「弓親さん、どこに向かっているのですか?」
「さぁ、どこだろうか」
「弓親さんのお部屋ではないのですか?」
「この状況で、凛を部屋に招いたら欲望に醜い男になってしまうからね。美しくない」
言っていることの理解が追いつかない
だけど
「弓親さんとなら、どこにでも付いていきたいです」 「そういうとこだよ、本当に……」
賑わう繁華街の一本裏道
明かりも灯らない暗がりの道を少し進む
「僕を醜い男にしないでおくれよ」
どなたかの住宅の塀に背中を預け
視界いっぱいの弓親さんが熱っぽく笑うと
触れ合う口唇
先程のんだ梅酒の仄かな甘みが、また、戻って来る
「凛が悪いんだからね」
また、弓親さんは難しい言葉をいう。
私、何か悪いことをしたのかしら?
小首を傾げると、また、重なる口唇に
もう、誰も止める術を持ち合わせてはいなかった