ひらこしんじ
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後輩が隊長に就任するという話しが舞い込んだ。
もともと優秀で、トントン拍子で席も上がっていたし
隊長になるもの時間がかからないとは思ってはいたけど。
こんなに早いとは、なぁ……。
最初に配属された所で、ふつつかながら
私が教育担当をさせてもらって、なんだかんだ懐いてもらっていたようで。
隊を離れた今だって、声をかけてもらえる
「凛サーン」
「平子く、じゃなくて……平子隊長」
「なんや、むず痒いなぁ隊長って言われるん」
「私はすぐに隊長になると思っていたよ?」
「まぁな、俺天才やし?」
「ソウデスネー」
「あ、思ってへん時の凛サンや」
真っ白のきれいな羽織を着ている平子くんは
やっぱり眩しくって。
「凛サン、暇な夜ありますぅ?」
「夜?なんで?」
「就任祝いしてほしいなーって」
「……え、ソレ言う?」
「祝ってほしい人には直談判や、あ、お金は俺が出すんで、そのばにおってほしいだけなんやけど」
「それ、お祝い?大丈夫そ?」
「俺がよかったらええの、で、いつ暇なん?」
思いつか切りの予定を伝えると、ふんふん、と平子くんは空を見つめながら、自分の予定を思い出すような仕草をする
「まぁ、就任したてだし、隊長になった平子くんのほうが忙しいと思うから…連絡しくれれば、予定調整するよ」
「えー、ほんまですかぁ?じゃぁ、あとで連絡するわ」
「うん、待ってる」
じゃ、と手をあげてお互い別の方向へ行く。
振り返ると、金色の髪が揺れそこから【五】という文字が見える。
本当に隊長になったんだなぁ、と改めて実感する
「就任のお祝いとか、必要なのかな……うーん……」
嘘でも後輩だし、お祝いしてと言われたのなら手ぶらならちょっとなぁ…と思い考える。
紆余曲折あって、私の今の所属は十三番隊
上司の浮竹が、にっこりと手を挙げる
「小鳥遊、こっちにきてくれないか」
「はーい」
隊長専用の離れに招かれるのはよくあること。
どうやら今日は美味しいお団子を購入してきたようで
一緒にお茶をしようと誘われたのだった
「隊長、仕事と関係のない相談よろしいですか?」
「もちろん、どうした?」
「平子くんが隊長に、就任されたじゃないですか。
そのお祝いのためになにか差し上げようと思うのですが………」
「小鳥遊は、平子くんと面識があったんだな?」
「実は、彼の教育担当でした」
「そうなのか!それは知らなかった」
「またたく間に私の席次を飛び越えて、今やもう隊長ですから、知らないのもその通りかと」
「そうかそうか、それで、お祝いだな?」
「はい、隊長になって必要なものとかあればと思い伺えたらなぁ……と」
浮竹隊長はそういうと、そうだなぁ……と
顎に指を添え一緒に考えてくれた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「凛サンお疲れ様やで〜」
「お待たせしました……」
「なんやめっちゃ疲れてるなぁ、まぁ、座り」
「失礼します…」
「何飲む?」
「梅酒炭酸割で…」
「おう、」
定時の20分前に、回ってきた書類が
まさかの本日の締め切りというもの。
任せていた隊士が、実は長期休養に入っていたことを
失念していた自分のせいではあるが、
流石に肝を冷やした
横並びの席に座ってから、改めて身体を平子くんに向けて頭を下げる
「平子くんとはいえ、隊長をお待たせしてしまい申し訳ございません」
「んや、ええよ〜。急いできてくれたんやろ、髪乱れてる」
「あ、、失礼しました」
平子くんの手が伸びる。
頭からゆったりとした手つきで髪を撫でていく
その、平子くんの表情はなんとも言えなくて
なんでだか、ドキドキしている。
「相変わらず、髪ツヤツヤやね」
「平子くんに言われるとは光栄です」
「やって、これ、凛サンがずぅぅと前に教えてくれた椿油使ってんねん」
俺の髪も触るか〜と、頭を差し出す平子くん
手を伸ばして、つむじめがけて指でぐっと押す
「どこ押しとんねん!」
「つむじが、目の前にあったから、つい」
「つい、やあらへんで。なんやねん…」
タイミングよく、店員さんが梅酒を持ってきてくれたので、ようやく乾杯することに。
「改めて、平子くン隊長就任おめでとうございます」
「ありがとうございますぅ」
気だるそうに、だけど、やっぱり嬉しそうな感じの平子くん。賑やかな子ではあるけど、本心を隠すタイプなのは入隊した頃からそうだった。
「凛サンの教育の賜物で、今まで書類の期日過ぎたこととないし、実は字がきれいって今話題やねん」
「平子くん、前はミミズみたいな文字だったもんね」
「凛サンが、きれいな字書けんかったら
隊長になった時苦労するって言ったから、直したんやで〜?」
「あれ、そうなんだ」
そここら、新人時代の話をずっとしていた。
あのときはどうだった、あの日のあれがあったから今がある。
そのたび、平子くんは“凛サンが”と私が言ったことを反芻するのだ。
「よく、私がそんな昔に言ったこと覚えてるね?)」
「俺の人生初の“先輩”やもん。忘れるわけあらん」
「そうなの?なんかうれしいなぁ……。色んな子、教育担当してたけど、平子くんが一番出世したなぁ……。私が教えた子、なんだもんなぁ」
ちょっと酔いが回ったのか、勝手に感慨深くなり涙がでそうになる。
もともと優秀だったから、私の指導期間なんて全然なかったのに。
「凛サン」
「ん?」
「俺、凛サンがいったこと結構覚えてるのには、初めての先輩っていうのもあったけどな」
「うん」
「初めてひとめぼれした相手、やから」
「………へ?」
平子くんは、行儀悪く肘を机につけて掌は自分の頬を押し上げる。
切れ長の目が、私を捉える
「凛サンが、むかーし、好きになる相手の話しとった時、“字がきれい”“仕事がきっちりできる”“やっぱり守られたい”って言ってたんよ」
その3つの言葉には聞き覚えしか無かった。
確かに私が好きになる条件というか、付き合いたい理想の人、というものなのだが。
平子くんの前でそんな話したっけ………?
まぁ、そんなコトは今はどうでもよくって
「それともう一つ」
「それも知ってるの……?」
「気づいたら好きになってるのが一番の理想やろ?」
「えっと………」
冒頭で、平子くんに髪を梳かれた時よりも
心臓がドキドキと脈を打つ。
気づかないで、私。
相手は平子くん、隊長になった子
「俺は、初めて会った時から凛サンのこと好きやったからじわじわ好みに寄せて言ってたんやけど」
さらり、と平子くんの金色の髪が揺れる
「俺のこと、気になってへん?」
「それ、は……」
「まっ、今答えもらうつもりはあらんけど、覚悟しといてくださいねぇ〜?」
あぁ、もう。
平子くんは、自分の好都合になった途端に
口の端をにやりとあげている。
「末永くよろしくなぁ、凛サン?」
もともと優秀で、トントン拍子で席も上がっていたし
隊長になるもの時間がかからないとは思ってはいたけど。
こんなに早いとは、なぁ……。
最初に配属された所で、ふつつかながら
私が教育担当をさせてもらって、なんだかんだ懐いてもらっていたようで。
隊を離れた今だって、声をかけてもらえる
「凛サーン」
「平子く、じゃなくて……平子隊長」
「なんや、むず痒いなぁ隊長って言われるん」
「私はすぐに隊長になると思っていたよ?」
「まぁな、俺天才やし?」
「ソウデスネー」
「あ、思ってへん時の凛サンや」
真っ白のきれいな羽織を着ている平子くんは
やっぱり眩しくって。
「凛サン、暇な夜ありますぅ?」
「夜?なんで?」
「就任祝いしてほしいなーって」
「……え、ソレ言う?」
「祝ってほしい人には直談判や、あ、お金は俺が出すんで、そのばにおってほしいだけなんやけど」
「それ、お祝い?大丈夫そ?」
「俺がよかったらええの、で、いつ暇なん?」
思いつか切りの予定を伝えると、ふんふん、と平子くんは空を見つめながら、自分の予定を思い出すような仕草をする
「まぁ、就任したてだし、隊長になった平子くんのほうが忙しいと思うから…連絡しくれれば、予定調整するよ」
「えー、ほんまですかぁ?じゃぁ、あとで連絡するわ」
「うん、待ってる」
じゃ、と手をあげてお互い別の方向へ行く。
振り返ると、金色の髪が揺れそこから【五】という文字が見える。
本当に隊長になったんだなぁ、と改めて実感する
「就任のお祝いとか、必要なのかな……うーん……」
嘘でも後輩だし、お祝いしてと言われたのなら手ぶらならちょっとなぁ…と思い考える。
紆余曲折あって、私の今の所属は十三番隊
上司の浮竹が、にっこりと手を挙げる
「小鳥遊、こっちにきてくれないか」
「はーい」
隊長専用の離れに招かれるのはよくあること。
どうやら今日は美味しいお団子を購入してきたようで
一緒にお茶をしようと誘われたのだった
「隊長、仕事と関係のない相談よろしいですか?」
「もちろん、どうした?」
「平子くんが隊長に、就任されたじゃないですか。
そのお祝いのためになにか差し上げようと思うのですが………」
「小鳥遊は、平子くんと面識があったんだな?」
「実は、彼の教育担当でした」
「そうなのか!それは知らなかった」
「またたく間に私の席次を飛び越えて、今やもう隊長ですから、知らないのもその通りかと」
「そうかそうか、それで、お祝いだな?」
「はい、隊長になって必要なものとかあればと思い伺えたらなぁ……と」
浮竹隊長はそういうと、そうだなぁ……と
顎に指を添え一緒に考えてくれた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「凛サンお疲れ様やで〜」
「お待たせしました……」
「なんやめっちゃ疲れてるなぁ、まぁ、座り」
「失礼します…」
「何飲む?」
「梅酒炭酸割で…」
「おう、」
定時の20分前に、回ってきた書類が
まさかの本日の締め切りというもの。
任せていた隊士が、実は長期休養に入っていたことを
失念していた自分のせいではあるが、
流石に肝を冷やした
横並びの席に座ってから、改めて身体を平子くんに向けて頭を下げる
「平子くんとはいえ、隊長をお待たせしてしまい申し訳ございません」
「んや、ええよ〜。急いできてくれたんやろ、髪乱れてる」
「あ、、失礼しました」
平子くんの手が伸びる。
頭からゆったりとした手つきで髪を撫でていく
その、平子くんの表情はなんとも言えなくて
なんでだか、ドキドキしている。
「相変わらず、髪ツヤツヤやね」
「平子くんに言われるとは光栄です」
「やって、これ、凛サンがずぅぅと前に教えてくれた椿油使ってんねん」
俺の髪も触るか〜と、頭を差し出す平子くん
手を伸ばして、つむじめがけて指でぐっと押す
「どこ押しとんねん!」
「つむじが、目の前にあったから、つい」
「つい、やあらへんで。なんやねん…」
タイミングよく、店員さんが梅酒を持ってきてくれたので、ようやく乾杯することに。
「改めて、平子くン隊長就任おめでとうございます」
「ありがとうございますぅ」
気だるそうに、だけど、やっぱり嬉しそうな感じの平子くん。賑やかな子ではあるけど、本心を隠すタイプなのは入隊した頃からそうだった。
「凛サンの教育の賜物で、今まで書類の期日過ぎたこととないし、実は字がきれいって今話題やねん」
「平子くん、前はミミズみたいな文字だったもんね」
「凛サンが、きれいな字書けんかったら
隊長になった時苦労するって言ったから、直したんやで〜?」
「あれ、そうなんだ」
そここら、新人時代の話をずっとしていた。
あのときはどうだった、あの日のあれがあったから今がある。
そのたび、平子くんは“凛サンが”と私が言ったことを反芻するのだ。
「よく、私がそんな昔に言ったこと覚えてるね?)」
「俺の人生初の“先輩”やもん。忘れるわけあらん」
「そうなの?なんかうれしいなぁ……。色んな子、教育担当してたけど、平子くんが一番出世したなぁ……。私が教えた子、なんだもんなぁ」
ちょっと酔いが回ったのか、勝手に感慨深くなり涙がでそうになる。
もともと優秀だったから、私の指導期間なんて全然なかったのに。
「凛サン」
「ん?」
「俺、凛サンがいったこと結構覚えてるのには、初めての先輩っていうのもあったけどな」
「うん」
「初めてひとめぼれした相手、やから」
「………へ?」
平子くんは、行儀悪く肘を机につけて掌は自分の頬を押し上げる。
切れ長の目が、私を捉える
「凛サンが、むかーし、好きになる相手の話しとった時、“字がきれい”“仕事がきっちりできる”“やっぱり守られたい”って言ってたんよ」
その3つの言葉には聞き覚えしか無かった。
確かに私が好きになる条件というか、付き合いたい理想の人、というものなのだが。
平子くんの前でそんな話したっけ………?
まぁ、そんなコトは今はどうでもよくって
「それともう一つ」
「それも知ってるの……?」
「気づいたら好きになってるのが一番の理想やろ?」
「えっと………」
冒頭で、平子くんに髪を梳かれた時よりも
心臓がドキドキと脈を打つ。
気づかないで、私。
相手は平子くん、隊長になった子
「俺は、初めて会った時から凛サンのこと好きやったからじわじわ好みに寄せて言ってたんやけど」
さらり、と平子くんの金色の髪が揺れる
「俺のこと、気になってへん?」
「それ、は……」
「まっ、今答えもらうつもりはあらんけど、覚悟しといてくださいねぇ〜?」
あぁ、もう。
平子くんは、自分の好都合になった途端に
口の端をにやりとあげている。
「末永くよろしくなぁ、凛サン?」
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