ながいはなし
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ところ変わって、八番隊をあとにした平子はというと
九番隊を訪れていた。
「よー、拳西」
「何のようだ、真子」
「お宅の副隊長さんおる?」
「修平か?今、十三番隊にいったが…10分ぐらいで戻ると思うが、どうした?」
「んー?瀞霊廷通信の対談のお話しをなぁ」
「約束していたのか?」
「いや、近くに来たからついでやと思っえきただけや」
「そうか、ならその辺で待っとけ」
「おおきに〜」
どさり、とソファに座ってぼーっと天井を仰ぐ平子
その様子を片目でみた拳西は声をかけた
「小鳥遊、しっかり隊長やってたか?」
「おー、そりゃ。心配して損するぐらいな」
「はっ、相変わらず器用だな」
「ほんまに、せやけどお宅の副隊長と同じで器用貧乏や」
「そうかよ、なら骨が折れるな」
「引き受けたくなかった隊長やって、それでも何とか見てくれだけでも整えて、ほんまにいっそのこと甘えてくれたらええのに」
「お前が、五番隊じゃなくて八番隊の隊長やって、副隊長に小鳥遊をつければよかったじゃねぇかよ」
「…………それは、あかんなぁ」
平子は、過去に自分の副隊長に小鳥遊凛をつけようかと考えたことがあったが、すぐに取りやめたのだ。
好きだからこそ一定の距離を保つことが、お互いにいいとわかっていたから。
「同じ隊長になったんやから、それなりに相談とかさぁ、なんつーか、こう、なぁ……同僚みたいな感じにはなられへんかね」
「知るかよ」
「日常としての雑談と隊長としての仕事の雑談って気の抜け方がちゃうやん?拳西とはラブの話もできたらローズの話もできるやん。んで、瀞霊廷の話もできる」
「そうだな」
「そういうことがやりたいねん。仕事!合同演習の打ち合わせ!とかやなくて……」
「真子は、小鳥遊絡むとクソめんどくせぇな」
はぁぁと特大のため息をついた拳西は
筆を置いて、一度ぐっと伸びた
「んなこといずれ出来んだろ。隊長1日目に何求めてんだよ。いっぱいいっぱいに決まってんだろ」
「………せやね」
「何でお前が同じ隊長になって舞い上がって、焦ってんだよ。小鳥遊が、一番そうしたいんじゃねぇの?だから真子が言ったように、みてくれだけでも整えようとしてんじゃねぇの?知らねぇけどよ」
「拳西……」
「お前が一番小鳥遊のこと知ってんじゃねぇの?」
平子は天井から視線をずらせずにいた。
なぜなら、そのとおりだったから。
同じ隊長になれたこと、自分がいなかった世界線で
一度同じ羽織を着ていた事を知っていたが故に
自分の知らない小鳥遊凛がいることが
どうしても嫌だったのだ。
自分は、小鳥遊凛の知らないことばかりだと言うのに、自分は小鳥遊凛の全てを把握していたいと思っていたのだった。
念願かなって、自分が知らなかった隊長羽織を着ている小鳥遊凛の姿を見たら、次は、今まで行われていなかった隊長として関わる、とかをもっとしたくなる。欲張りが顔を出してきたのだ。
それを、見透かされていたことが
急激に恥ずかしくなったのだ。
「あかんな、俺」
「そうだな」
「ほんま、凛のことになるとおかしなるわ」
「そうだな」
自覚あんのかよ、と六車は笑うと
戻りましたーと、ようやくお目当ての檜佐木修兵が戻ってきたのだ
「あ、平子隊長」
「おー」
「修平に用事あるんだと」
「俺っすか?瀞霊廷通信のやつっすよね??
あ、よかったら今日夜飯食いに行きません?相手方と約束したんで、どんな感じにするかの話を兼ねて!」
「おー」
「せっかくご足労いただいたのにすみません!この店なんで、仕事終わったら来てください」
「おー」
「………隊長、なんか平子隊長の様子おかしくないっすか?」
「頭いかれただけだ、ほっとけ」
「おー」
本来の目的をしっかり果たしたとは言えない結果の平子は、空返事しか返せではいなかったが
六車は気にすんな、と檜佐木に声を掛ける
「ほら真子、仕事にもどれ」
「おー、」
「ったくしょうがねぇなぁ……白!」
「はーーいっ!呼んだぁ?」
「ちょっと、真子五番隊まで運んでくんねぇ?」
「えーー!!!やーーだー!めんどくさぁい!」
「真子がきな粉まぶしたおはぎ買ってくれっから」
そういうと、白は仕方がないなぁと
もはや抜け殻になったような平子を担ぎ上げた
「白お届け便、しゅっぱーーーつ!!」
びゅん!と音がつくくらいのスピードで
窓から飛び出た白
「平子隊長どうしたんすか?」
「あいつの独占力の気持ち悪さが露呈しただけだ」
「え、独占欲?」
「恋人にしたいランキング上位の意味がわかんねぇ」
「ちょっと、詳しく聞きたいんですけど……」
「今日の飲みの時にでも聞いてみろ」
「……そうっすね、」
檜佐木の頭の上には、疑問符がいくつも浮かぶが 今は取り付けた約束の取りまとめ、次の瀞霊廷通信の内容の構成をすることにした
九番隊を訪れていた。
「よー、拳西」
「何のようだ、真子」
「お宅の副隊長さんおる?」
「修平か?今、十三番隊にいったが…10分ぐらいで戻ると思うが、どうした?」
「んー?瀞霊廷通信の対談のお話しをなぁ」
「約束していたのか?」
「いや、近くに来たからついでやと思っえきただけや」
「そうか、ならその辺で待っとけ」
「おおきに〜」
どさり、とソファに座ってぼーっと天井を仰ぐ平子
その様子を片目でみた拳西は声をかけた
「小鳥遊、しっかり隊長やってたか?」
「おー、そりゃ。心配して損するぐらいな」
「はっ、相変わらず器用だな」
「ほんまに、せやけどお宅の副隊長と同じで器用貧乏や」
「そうかよ、なら骨が折れるな」
「引き受けたくなかった隊長やって、それでも何とか見てくれだけでも整えて、ほんまにいっそのこと甘えてくれたらええのに」
「お前が、五番隊じゃなくて八番隊の隊長やって、副隊長に小鳥遊をつければよかったじゃねぇかよ」
「…………それは、あかんなぁ」
平子は、過去に自分の副隊長に小鳥遊凛をつけようかと考えたことがあったが、すぐに取りやめたのだ。
好きだからこそ一定の距離を保つことが、お互いにいいとわかっていたから。
「同じ隊長になったんやから、それなりに相談とかさぁ、なんつーか、こう、なぁ……同僚みたいな感じにはなられへんかね」
「知るかよ」
「日常としての雑談と隊長としての仕事の雑談って気の抜け方がちゃうやん?拳西とはラブの話もできたらローズの話もできるやん。んで、瀞霊廷の話もできる」
「そうだな」
「そういうことがやりたいねん。仕事!合同演習の打ち合わせ!とかやなくて……」
「真子は、小鳥遊絡むとクソめんどくせぇな」
はぁぁと特大のため息をついた拳西は
筆を置いて、一度ぐっと伸びた
「んなこといずれ出来んだろ。隊長1日目に何求めてんだよ。いっぱいいっぱいに決まってんだろ」
「………せやね」
「何でお前が同じ隊長になって舞い上がって、焦ってんだよ。小鳥遊が、一番そうしたいんじゃねぇの?だから真子が言ったように、みてくれだけでも整えようとしてんじゃねぇの?知らねぇけどよ」
「拳西……」
「お前が一番小鳥遊のこと知ってんじゃねぇの?」
平子は天井から視線をずらせずにいた。
なぜなら、そのとおりだったから。
同じ隊長になれたこと、自分がいなかった世界線で
一度同じ羽織を着ていた事を知っていたが故に
自分の知らない小鳥遊凛がいることが
どうしても嫌だったのだ。
自分は、小鳥遊凛の知らないことばかりだと言うのに、自分は小鳥遊凛の全てを把握していたいと思っていたのだった。
念願かなって、自分が知らなかった隊長羽織を着ている小鳥遊凛の姿を見たら、次は、今まで行われていなかった隊長として関わる、とかをもっとしたくなる。欲張りが顔を出してきたのだ。
それを、見透かされていたことが
急激に恥ずかしくなったのだ。
「あかんな、俺」
「そうだな」
「ほんま、凛のことになるとおかしなるわ」
「そうだな」
自覚あんのかよ、と六車は笑うと
戻りましたーと、ようやくお目当ての檜佐木修兵が戻ってきたのだ
「あ、平子隊長」
「おー」
「修平に用事あるんだと」
「俺っすか?瀞霊廷通信のやつっすよね??
あ、よかったら今日夜飯食いに行きません?相手方と約束したんで、どんな感じにするかの話を兼ねて!」
「おー」
「せっかくご足労いただいたのにすみません!この店なんで、仕事終わったら来てください」
「おー」
「………隊長、なんか平子隊長の様子おかしくないっすか?」
「頭いかれただけだ、ほっとけ」
「おー」
本来の目的をしっかり果たしたとは言えない結果の平子は、空返事しか返せではいなかったが
六車は気にすんな、と檜佐木に声を掛ける
「ほら真子、仕事にもどれ」
「おー、」
「ったくしょうがねぇなぁ……白!」
「はーーいっ!呼んだぁ?」
「ちょっと、真子五番隊まで運んでくんねぇ?」
「えーー!!!やーーだー!めんどくさぁい!」
「真子がきな粉まぶしたおはぎ買ってくれっから」
そういうと、白は仕方がないなぁと
もはや抜け殻になったような平子を担ぎ上げた
「白お届け便、しゅっぱーーーつ!!」
びゅん!と音がつくくらいのスピードで
窓から飛び出た白
「平子隊長どうしたんすか?」
「あいつの独占力の気持ち悪さが露呈しただけだ」
「え、独占欲?」
「恋人にしたいランキング上位の意味がわかんねぇ」
「ちょっと、詳しく聞きたいんですけど……」
「今日の飲みの時にでも聞いてみろ」
「……そうっすね、」
檜佐木の頭の上には、疑問符がいくつも浮かぶが 今は取り付けた約束の取りまとめ、次の瀞霊廷通信の内容の構成をすることにした