ながいはなし
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「平さんっすね、わかりました」
「頼むわ〜」
「じゃぁ、また連絡しますね」
檜佐木は立ち上がり、部屋を後にした
部屋に残された2人は、座ったままだった。
「ほんと、真子は平くん気になっているよね」
「なーーんでやろね。俺も謎なんよ。
せやから、ゆっくり話してみたいんやと思う」
「それこそ、初恋の人に似てるんじゃない?」
「お前が言うんか、それ」
以前、その言葉が苦手だと言った小鳥遊だった
平子は深く言及こそしなかったが、
平になにかを感じていたのは確かだった
「まっ、こんなことがないと話すこともないやろうし。オレの特集楽しみにしててな?」
「読んでる余裕があればいいけど」
「俺が音読したるわ、耳だけ貸しといて」
「それはそれで、やかましそうだなぁ……」
ソファに座り、ぐっと伸びをする小鳥遊
脱力した時に、いたずらをするようにキスを平子が仕掛ける。甘んじて受け入れる小鳥遊もさぞ気が抜けているのだろう。
触れ合うだけのキスから、
どんどん、平子の行為は増していき
時折、平子の舌ピアスが[小鳥遊の歯にあたり
かちゃり、と音を立てる。
「拒否するんやと思ったわ」
「わたしも、」
「なんやそれ、このままここで襲ったろか」
「そういうことはしないってわかってるからかな」
「はぁぁぁっ、なんやねんこの生殺し感」
「さっ、ご飯行こー。焼き鳥食べたい」
キスを交わしていた2人とは思えないほどの軽さで
ソファから立ち上がり、五番隊をあとにする。
五番隊の中で、小鳥遊凛は平子隊長の何なのかという話が何度も出たが、
その度平子は、“誰も越えられない間柄”と関係を濁す
「なぁ、なんで俺との関係は内緒なん?」
「目立ちたくないから、真子、思っている以上に人気だよ?五番隊にいくのもホントは怖いぐらい」
「そうなん?今日来てたやん」
「定時になっても、真子が一番隊に来なかったから」
「檜佐木がなかなか引き下がらんかったからの」
悪かったな、と平子は謝るが
特に小鳥遊は気に留めていない模様だった
「こうやって、死覇装きて真子に会いに行けるのも無くなるのかなぁって思って。思い出作りだよ」
「そうやなぁ、あっちゅーまに隊長羽織や」
「こんなことなら、ルキアさんと同じタイミングで就任しておけよって呉服屋さんに言われそ」
「そないなこといわんて」
ルキアが就任して約一ヶ月程度しか経っていないのだ。長らく空白となってしまった八番隊の隊長の座
ようやくその場所が埋まる。
「なんか今日が一番すがすがしい気持ちになってる。
1日で全部の書類集めた達成感と、開放感」
「まさか1日で集めるとは思わんかったわ。
仕事無かったん?」
「まぁ、七緒さんから話もらう前からなんとなく
なったほうがいいのかなぁと思ってたから、その時から仕事は溜めないようにしてたしね」
「計画的やん」
「だから、推薦状の写しとか用意できたし」
焼き鳥やは繁盛しており、カウンター席で2人横並び
ビールと杏酒、お通しの枝豆が用意される。
乾杯、とかつんとグラスをぶつける
「檜佐木くんの話に戻るんだけど、私特集組まれるのかな。やだなぁ……」
「まだ決定事項やないけど、可能性はあるやろね」
「えええええ、やだ」
「学生向けに毎回増刊号みたいのだしてんで?進路に悩む子たちにはええ資料らしい」
「そういうのだったら仕方がないよね、うん」
昔のように、霊術院の講堂に行って
こんな隊だよ〜って言いに行かなくていいのは楽かもしれない、と小鳥遊は考える。
「せや、凛」
「一緒に住むか?」
「………は?」
「今、一番隊の近くに家あるやろ?そこから通うの無理やろ」
「だとしても、なぜ五番隊隊長と同じ家…?」
「帰る場所一緒だと、なかなか会えんくても安心せん?」
「言いたいことも分かる、けど、なぁ…」
「あの部屋に思い入れあるんか」
「山本総隊長がここに住めって突然譲ってくれた家なんだよね」
隊長を辞めて、平かもしくは死神自体を辞めたいと訴えた小鳥遊に、山本元柳斎重國が引き留めるように
生まれてくる息子が健やかに暮らせるように、ということであの家を差し出したのだ。
二十四時間の管理体制に、いつ体調が急変しても大丈夫なように四番隊の人も対応してくれる
そんな、守られた場所だったのだ。
「だから、ちょっと遠くてもあの場所は残しておきたいかな」
「なぁ、なんでそないに守られとんの?謎やわ」
「真子がいなくなってからの私の荒れ方がすごかったってことだよ。ぜーーーんぶ真子のせい」
「なんやねん、それ……」
「もっというと、藍染くんのせい!変なこと考えなかったらこんなことにならなかったのに」
「…………ほんまやね」
嘘なんかついていない。
藍染が何もしなかったら、平子はずっと五番隊隊長で。もしかしたら、藍染は違う隊で隊長をしていたかもしれない。
警鐘がならなかった夜があれば、と考えてしまう
「セセリ食べる」
「おー、食え。ハツは?」
「食べる。つくねも食べたい」
「セセリとハツは塩でええ?」
「つくね、月見がいい」
「ええね、そうしよか」
考えた所で解決しないと何度も結論だしている
平子に平マコトのことだけ伝えられていないのが
ぐるぐると悩んでしまうこと、だということを
小鳥遊凛は気付いていた
「頼むわ〜」
「じゃぁ、また連絡しますね」
檜佐木は立ち上がり、部屋を後にした
部屋に残された2人は、座ったままだった。
「ほんと、真子は平くん気になっているよね」
「なーーんでやろね。俺も謎なんよ。
せやから、ゆっくり話してみたいんやと思う」
「それこそ、初恋の人に似てるんじゃない?」
「お前が言うんか、それ」
以前、その言葉が苦手だと言った小鳥遊だった
平子は深く言及こそしなかったが、
平になにかを感じていたのは確かだった
「まっ、こんなことがないと話すこともないやろうし。オレの特集楽しみにしててな?」
「読んでる余裕があればいいけど」
「俺が音読したるわ、耳だけ貸しといて」
「それはそれで、やかましそうだなぁ……」
ソファに座り、ぐっと伸びをする小鳥遊
脱力した時に、いたずらをするようにキスを平子が仕掛ける。甘んじて受け入れる小鳥遊もさぞ気が抜けているのだろう。
触れ合うだけのキスから、
どんどん、平子の行為は増していき
時折、平子の舌ピアスが[小鳥遊の歯にあたり
かちゃり、と音を立てる。
「拒否するんやと思ったわ」
「わたしも、」
「なんやそれ、このままここで襲ったろか」
「そういうことはしないってわかってるからかな」
「はぁぁぁっ、なんやねんこの生殺し感」
「さっ、ご飯行こー。焼き鳥食べたい」
キスを交わしていた2人とは思えないほどの軽さで
ソファから立ち上がり、五番隊をあとにする。
五番隊の中で、小鳥遊凛は平子隊長の何なのかという話が何度も出たが、
その度平子は、“誰も越えられない間柄”と関係を濁す
「なぁ、なんで俺との関係は内緒なん?」
「目立ちたくないから、真子、思っている以上に人気だよ?五番隊にいくのもホントは怖いぐらい」
「そうなん?今日来てたやん」
「定時になっても、真子が一番隊に来なかったから」
「檜佐木がなかなか引き下がらんかったからの」
悪かったな、と平子は謝るが
特に小鳥遊は気に留めていない模様だった
「こうやって、死覇装きて真子に会いに行けるのも無くなるのかなぁって思って。思い出作りだよ」
「そうやなぁ、あっちゅーまに隊長羽織や」
「こんなことなら、ルキアさんと同じタイミングで就任しておけよって呉服屋さんに言われそ」
「そないなこといわんて」
ルキアが就任して約一ヶ月程度しか経っていないのだ。長らく空白となってしまった八番隊の隊長の座
ようやくその場所が埋まる。
「なんか今日が一番すがすがしい気持ちになってる。
1日で全部の書類集めた達成感と、開放感」
「まさか1日で集めるとは思わんかったわ。
仕事無かったん?」
「まぁ、七緒さんから話もらう前からなんとなく
なったほうがいいのかなぁと思ってたから、その時から仕事は溜めないようにしてたしね」
「計画的やん」
「だから、推薦状の写しとか用意できたし」
焼き鳥やは繁盛しており、カウンター席で2人横並び
ビールと杏酒、お通しの枝豆が用意される。
乾杯、とかつんとグラスをぶつける
「檜佐木くんの話に戻るんだけど、私特集組まれるのかな。やだなぁ……」
「まだ決定事項やないけど、可能性はあるやろね」
「えええええ、やだ」
「学生向けに毎回増刊号みたいのだしてんで?進路に悩む子たちにはええ資料らしい」
「そういうのだったら仕方がないよね、うん」
昔のように、霊術院の講堂に行って
こんな隊だよ〜って言いに行かなくていいのは楽かもしれない、と小鳥遊は考える。
「せや、凛」
「一緒に住むか?」
「………は?」
「今、一番隊の近くに家あるやろ?そこから通うの無理やろ」
「だとしても、なぜ五番隊隊長と同じ家…?」
「帰る場所一緒だと、なかなか会えんくても安心せん?」
「言いたいことも分かる、けど、なぁ…」
「あの部屋に思い入れあるんか」
「山本総隊長がここに住めって突然譲ってくれた家なんだよね」
隊長を辞めて、平かもしくは死神自体を辞めたいと訴えた小鳥遊に、山本元柳斎重國が引き留めるように
生まれてくる息子が健やかに暮らせるように、ということであの家を差し出したのだ。
二十四時間の管理体制に、いつ体調が急変しても大丈夫なように四番隊の人も対応してくれる
そんな、守られた場所だったのだ。
「だから、ちょっと遠くてもあの場所は残しておきたいかな」
「なぁ、なんでそないに守られとんの?謎やわ」
「真子がいなくなってからの私の荒れ方がすごかったってことだよ。ぜーーーんぶ真子のせい」
「なんやねん、それ……」
「もっというと、藍染くんのせい!変なこと考えなかったらこんなことにならなかったのに」
「…………ほんまやね」
嘘なんかついていない。
藍染が何もしなかったら、平子はずっと五番隊隊長で。もしかしたら、藍染は違う隊で隊長をしていたかもしれない。
警鐘がならなかった夜があれば、と考えてしまう
「セセリ食べる」
「おー、食え。ハツは?」
「食べる。つくねも食べたい」
「セセリとハツは塩でええ?」
「つくね、月見がいい」
「ええね、そうしよか」
考えた所で解決しないと何度も結論だしている
平子に平マコトのことだけ伝えられていないのが
ぐるぐると悩んでしまうこと、だということを
小鳥遊凛は気付いていた