ながいはなし
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平子に連れられ着いたうどん屋さんは 老夫婦が切り盛りしている温かいお店だった
「俺が隊長の頃にもやってたから、すごいよなぁ」 「百年前って、そう思うとそんなに時間たっていないのかなって錯覚する」
「ちなみに、見かけも変わってへん。 それこそ、山本じーさんが教えてくれた店やからな」
「山本総隊長………」
平子は、天ざると親子丼のセットを 小鳥遊はきつねうどんを注文し、到着を待っている ところだ
「で、推薦状は揃ったか?」
「うん、真子のお陰六車隊長からも頂きました」 「ほーか、ちょうど会えたんやね」
「ありがとう、助かっちゃった」
「ええよ、あとは承認やろ?京楽さんが承認したらええがな」
「名目上そうはいかないんだよ」
「やけど、頭数にはいれてええんやろ?護廷十三隊総隊長としての決定権やから、一番隊隊長っちゅーことで承認一枚、貰ったらええやん」
「……一旦、その話やめよ」
「疲れとるな、珍しい」
行儀悪くてごめん、と卓上に頬をつけて 目をつぶった。 平子は、店主に声をかけテーブル席から小上がりに移動することを伝えて、 凛を再び抱え小上がりの席に移動し 隣にすわって、あぐらをしその膝下に凛の頭を乗せた
「なしてそんなに急ぐん?今日言って、明日すぐ移動や〜やんて言われてないやろ」
「覚悟が、鈍るから」
「そないに簡単に鈍る覚悟は覚悟って言わんよ」
そっと頭を撫でながら、平子は話を続ける 凛は畳の目を数えるように、ぼんやりとしていた
「少なくとも、凛が今持ってんのは強がりや 京楽さんが仕事楽になるなら!って優しさもあるかも知らんが、こないに疲れてしもたら意味ないで?」
「……わかってるよ」
「わかってへん。確かに、さっさと隊長埋まったほうがええに決まってる。やけど、それで崩れやすい八番隊作ったらまた京楽さん困るで?ほんで、隊士たちも動揺する。目先のことだけ考えんで、ちゃんと未来を見んと、あかんよ」
平子の言う事は確かに正論だった。 京楽には、まだ一番隊にいてねと言われたのに 自分だけ突っ走って、勝手に疲れている こんな身勝手な行動は、隊長にふさわしくないと 小鳥遊は薄々気づいていた
「とりあえず、飯食お。食わないと、何やっても悪い方に進んでしまうわ」
「……うん、そうだね」
「ほれ、れんこんの天ぷら好きやったやん」
ゆっくりと身体を起こすと、老夫婦がカウンターから にっこりと微笑んでいた
運ばれた天ぷらの中に、昔小鳥遊が好きと言っていたれんこんがあったのを平子は覚えていた。
それを、ためらいもなく小鳥遊に渡した
「真子はホント私の好きなもの覚えているよね」
「当たり前やん、好きなやつが好きっていったもんは忘れへんよ。何年経っても」
「………ありがとう」
「好きなものはわかってたほうがええやん?今みたいに渡せるものもあるやし、買えるものとか、見れるものとか。それを見ると好きなやつのこと思いだせる。 それが、現世で俺が生き抜けた理由や」
「大げさだなぁ、真子は」
「れんこんの天ぷらみるたび食わせたいなぁって思ってたで?」
先程の隊長の話から、また気の抜けるような れんこんの天ぷらの話にすり替わった 平子は、こういう話のすり替えが小鳥遊の前では得意で、それが小鳥遊にとっては気が楽になる方法だというのも気づいていた。
「きつねのおうどんも、凛が好きなものや。 しかも最後に食べるタイプなのも知ってるで?」
「それは、無意識だったかも」
「そうなん?じゃぁ、そういうところまで俺は知っとるよ?」
「一歩間違えたら変態……」
「ええやろ、愛し合ってる仲なん?」
ずずず、と平子の発言を無視して小鳥遊はうどんをすする。
なんやねん、とツッコミながら平子も食べすすめる
「凛、昔に比べて下世話な話苦手になったよな」
「もともと得意じゃないよ?」
「まぁ、こんなことも言うのも変な話やね」
「リサちゃんの話とか2割も聞いてないもん」
「ほな、リサが副隊長になると大変やで」
「そこは私も懸念事項の一つだと思ってる」
「まぁ、なるようになるやろ。リサもホンマに嫌なのわかったらいわんやろ」
「だといいな」
温かいうどんをすすりながら
結局隊長の話になってしもてるなぁと
平子はため息を落とした
「凛、今日は暇か?」
「この後?」
「ちゃう、夜」
「この感じ、疲れ果てるかんじになるかと思う」
「せやろ、やから夜も飯食わせに一番隊いくわ」
「え、悪いよ」
「ええから、俺がそうしたいんや」
多分、隊長になるときまったら
今のようにゆっくりと2人でご飯ができることは減るだろうと、平子は考えていた。
だから、今のうちに。と思っている
「何食いたいか決めといてな」
「楽しみにしてる」
「おん、ようやく笑ったな、凛」
その笑顔を見て、胸を撫で下ろす平子であった
「俺が隊長の頃にもやってたから、すごいよなぁ」 「百年前って、そう思うとそんなに時間たっていないのかなって錯覚する」
「ちなみに、見かけも変わってへん。 それこそ、山本じーさんが教えてくれた店やからな」
「山本総隊長………」
平子は、天ざると親子丼のセットを 小鳥遊はきつねうどんを注文し、到着を待っている ところだ
「で、推薦状は揃ったか?」
「うん、真子のお陰六車隊長からも頂きました」 「ほーか、ちょうど会えたんやね」
「ありがとう、助かっちゃった」
「ええよ、あとは承認やろ?京楽さんが承認したらええがな」
「名目上そうはいかないんだよ」
「やけど、頭数にはいれてええんやろ?護廷十三隊総隊長としての決定権やから、一番隊隊長っちゅーことで承認一枚、貰ったらええやん」
「……一旦、その話やめよ」
「疲れとるな、珍しい」
行儀悪くてごめん、と卓上に頬をつけて 目をつぶった。 平子は、店主に声をかけテーブル席から小上がりに移動することを伝えて、 凛を再び抱え小上がりの席に移動し 隣にすわって、あぐらをしその膝下に凛の頭を乗せた
「なしてそんなに急ぐん?今日言って、明日すぐ移動や〜やんて言われてないやろ」
「覚悟が、鈍るから」
「そないに簡単に鈍る覚悟は覚悟って言わんよ」
そっと頭を撫でながら、平子は話を続ける 凛は畳の目を数えるように、ぼんやりとしていた
「少なくとも、凛が今持ってんのは強がりや 京楽さんが仕事楽になるなら!って優しさもあるかも知らんが、こないに疲れてしもたら意味ないで?」
「……わかってるよ」
「わかってへん。確かに、さっさと隊長埋まったほうがええに決まってる。やけど、それで崩れやすい八番隊作ったらまた京楽さん困るで?ほんで、隊士たちも動揺する。目先のことだけ考えんで、ちゃんと未来を見んと、あかんよ」
平子の言う事は確かに正論だった。 京楽には、まだ一番隊にいてねと言われたのに 自分だけ突っ走って、勝手に疲れている こんな身勝手な行動は、隊長にふさわしくないと 小鳥遊は薄々気づいていた
「とりあえず、飯食お。食わないと、何やっても悪い方に進んでしまうわ」
「……うん、そうだね」
「ほれ、れんこんの天ぷら好きやったやん」
ゆっくりと身体を起こすと、老夫婦がカウンターから にっこりと微笑んでいた
運ばれた天ぷらの中に、昔小鳥遊が好きと言っていたれんこんがあったのを平子は覚えていた。
それを、ためらいもなく小鳥遊に渡した
「真子はホント私の好きなもの覚えているよね」
「当たり前やん、好きなやつが好きっていったもんは忘れへんよ。何年経っても」
「………ありがとう」
「好きなものはわかってたほうがええやん?今みたいに渡せるものもあるやし、買えるものとか、見れるものとか。それを見ると好きなやつのこと思いだせる。 それが、現世で俺が生き抜けた理由や」
「大げさだなぁ、真子は」
「れんこんの天ぷらみるたび食わせたいなぁって思ってたで?」
先程の隊長の話から、また気の抜けるような れんこんの天ぷらの話にすり替わった 平子は、こういう話のすり替えが小鳥遊の前では得意で、それが小鳥遊にとっては気が楽になる方法だというのも気づいていた。
「きつねのおうどんも、凛が好きなものや。 しかも最後に食べるタイプなのも知ってるで?」
「それは、無意識だったかも」
「そうなん?じゃぁ、そういうところまで俺は知っとるよ?」
「一歩間違えたら変態……」
「ええやろ、愛し合ってる仲なん?」
ずずず、と平子の発言を無視して小鳥遊はうどんをすする。
なんやねん、とツッコミながら平子も食べすすめる
「凛、昔に比べて下世話な話苦手になったよな」
「もともと得意じゃないよ?」
「まぁ、こんなことも言うのも変な話やね」
「リサちゃんの話とか2割も聞いてないもん」
「ほな、リサが副隊長になると大変やで」
「そこは私も懸念事項の一つだと思ってる」
「まぁ、なるようになるやろ。リサもホンマに嫌なのわかったらいわんやろ」
「だといいな」
温かいうどんをすすりながら
結局隊長の話になってしもてるなぁと
平子はため息を落とした
「凛、今日は暇か?」
「この後?」
「ちゃう、夜」
「この感じ、疲れ果てるかんじになるかと思う」
「せやろ、やから夜も飯食わせに一番隊いくわ」
「え、悪いよ」
「ええから、俺がそうしたいんや」
多分、隊長になるときまったら
今のようにゆっくりと2人でご飯ができることは減るだろうと、平子は考えていた。
だから、今のうちに。と思っている
「何食いたいか決めといてな」
「楽しみにしてる」
「おん、ようやく笑ったな、凛」
その笑顔を見て、胸を撫で下ろす平子であった