ひらこしんじ
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「平子真子…だ」
黒板いっぱいに記された名前を
忘れるわけもなく。
思わず、声を出してしまった
「おー?小鳥遊知り合いか?」
「知り合い、とおんなじ名前なんだ」
「そんなこともあるんだな!」
隣の席の浅野くんがとことんバカな人でよかった
そう胸を撫で下ろした。
人に言ったことは無いが
私は前世の記憶がある。
前世なのか、正直わからないけど
この世界で生きている前に過ごしていた場所の記憶
(髪の長さは違うけど、名前といい纏う雰囲気
そしてなにより)
「なー、本当は知り合いなんじゃないのか?
めっちゃ小鳥遊のことみてるぞ?」
「あははは、そんなことないよ〜?」
あのジト目。
あの目に見られるのが苦手で彼の部下から離れた記憶がまざまざと蘇ってくる。
突如やってきた、転校生“平子真子”くん
切り揃えられた金髪のおかっぱ
独特な訛りに、気怠そうな雰囲気の彼は
注目の的、ではある。
「小鳥遊さん、やっけ?」
「ひぇ!?」
「やー、そんなに怯えんといて?」
「す、す、みま、せん」
「俺の初恋の子に似てるんよ」
にっこり。そう背中に書いてあるのが見える。
逃さないぞ、という圧を感じて
「ちょっと校舎案内してくれへんかな?」
「は、はひぃ……」
右の手足が一緒に出てしまう、ぎこちない歩きで教室を出て、向かった先は図書室でも体育館でもなく
風通しのいい屋上だった
「久しぶりやな、小鳥遊凛ちゃん」
「やはり、気づいておられたのですね…平子隊長」
「はっ、その呼び方も懐かしいな」
カシャン、と屋上のフェンスに背中を預ける
平子真子改め平子隊長
ひとまず、久しぶりにあった元上司には現状報告をしないと、と思い口を開いた
「平子隊長が離れられてから、ちょっとしたはやりの病に掛かっちゃって、死んだんですよね」
「ほぉ…」
「で、生まれ変わってこの空座町で女子高生やっているんですよ」
「ほーか、今は元気なんか?」
「お陰様で、元気にやっておりますとも」
この通り!とくるりと回ってみせると
力なく笑っていた
「平子隊長もお元気そうで安心しました」
「おん、」
「もう会えないとも思っていたんですけど、まさかこんな高校で会えるなんて。
………ゆめゆめ思ってもいませんでした」
「堪忍な」
「相変わらず斬術はへたっぴです」
なんの話をしているのだろう。
昔話とも違う、身の上話とも言い難いけど
懐かしい気持ちになってきている
「黒崎くん、大変そうですね」
「……せやな」
「平子隊長にまた会えて良かったです」
ぺこり、と頭を下げる
朽木ルキアさんが転校生できてから
黒崎くんは少し忙しそう、というか厄介なことに巻き込まれていそうなのか気づいていた。
虚がウロウロでてきた事もあって、気づかないふりを続けていた日々も合った。
石田くんが滅却師だと気づいていたし、
織姫が何かに守られてたのも、
茶渡くんが人並み外れた強さを持っているのも
本当は知っていた。
だけど、私は今はただの女子高生なのだ
「凛、頼みがある」
「……私にできることですか?」
あの時苦手だった、あのジト目
「厄介事付き合ってくれへん?」
「私、ただの女子高生ですよ」
「はっ、よく言うわ。こんなに綺麗な曲光作れておいて」
体が覚えているのだ。
破道も、縛道もできる、
失ってしまった斬魄刀があれば……
あの時織姫を襲った虚からも救ってあげられた
中途半端な力が嫌で、ずっと隠していたんだ。
「ハチに合わせたる」
「ハチって、有昭田副鬼道長ですか?」
「せや、そのハチや」
「そっか、副鬼道長もこちらにいらっしゃるのですね」
「ハチに修行つけてもらい、んで、一護がおらん時の空座町守るのに一躍買ってくれんか」
平子隊長は、いつも面倒事を連れて来る。
そのたびに錯覚してしまうんだ。
頼られている、気に入られているって。
だからあの目から逃げたというのに。
まーーーーーた 捕まった
捕まらないように、
五番隊八席から鬼道衆へ移動したっていうのに!
斬術が苦手で、鬼道が得意で良かった!移動できて良かった!!って心の底から思っていたのに
「できるやろ?凛ちゃん?」
そういわれたら最後。
私はこう言うしかなくなってしまう
「仰せのままに、平子隊長」
黒板いっぱいに記された名前を
忘れるわけもなく。
思わず、声を出してしまった
「おー?小鳥遊知り合いか?」
「知り合い、とおんなじ名前なんだ」
「そんなこともあるんだな!」
隣の席の浅野くんがとことんバカな人でよかった
そう胸を撫で下ろした。
人に言ったことは無いが
私は前世の記憶がある。
前世なのか、正直わからないけど
この世界で生きている前に過ごしていた場所の記憶
(髪の長さは違うけど、名前といい纏う雰囲気
そしてなにより)
「なー、本当は知り合いなんじゃないのか?
めっちゃ小鳥遊のことみてるぞ?」
「あははは、そんなことないよ〜?」
あのジト目。
あの目に見られるのが苦手で彼の部下から離れた記憶がまざまざと蘇ってくる。
突如やってきた、転校生“平子真子”くん
切り揃えられた金髪のおかっぱ
独特な訛りに、気怠そうな雰囲気の彼は
注目の的、ではある。
「小鳥遊さん、やっけ?」
「ひぇ!?」
「やー、そんなに怯えんといて?」
「す、す、みま、せん」
「俺の初恋の子に似てるんよ」
にっこり。そう背中に書いてあるのが見える。
逃さないぞ、という圧を感じて
「ちょっと校舎案内してくれへんかな?」
「は、はひぃ……」
右の手足が一緒に出てしまう、ぎこちない歩きで教室を出て、向かった先は図書室でも体育館でもなく
風通しのいい屋上だった
「久しぶりやな、小鳥遊凛ちゃん」
「やはり、気づいておられたのですね…平子隊長」
「はっ、その呼び方も懐かしいな」
カシャン、と屋上のフェンスに背中を預ける
平子真子改め平子隊長
ひとまず、久しぶりにあった元上司には現状報告をしないと、と思い口を開いた
「平子隊長が離れられてから、ちょっとしたはやりの病に掛かっちゃって、死んだんですよね」
「ほぉ…」
「で、生まれ変わってこの空座町で女子高生やっているんですよ」
「ほーか、今は元気なんか?」
「お陰様で、元気にやっておりますとも」
この通り!とくるりと回ってみせると
力なく笑っていた
「平子隊長もお元気そうで安心しました」
「おん、」
「もう会えないとも思っていたんですけど、まさかこんな高校で会えるなんて。
………ゆめゆめ思ってもいませんでした」
「堪忍な」
「相変わらず斬術はへたっぴです」
なんの話をしているのだろう。
昔話とも違う、身の上話とも言い難いけど
懐かしい気持ちになってきている
「黒崎くん、大変そうですね」
「……せやな」
「平子隊長にまた会えて良かったです」
ぺこり、と頭を下げる
朽木ルキアさんが転校生できてから
黒崎くんは少し忙しそう、というか厄介なことに巻き込まれていそうなのか気づいていた。
虚がウロウロでてきた事もあって、気づかないふりを続けていた日々も合った。
石田くんが滅却師だと気づいていたし、
織姫が何かに守られてたのも、
茶渡くんが人並み外れた強さを持っているのも
本当は知っていた。
だけど、私は今はただの女子高生なのだ
「凛、頼みがある」
「……私にできることですか?」
あの時苦手だった、あのジト目
「厄介事付き合ってくれへん?」
「私、ただの女子高生ですよ」
「はっ、よく言うわ。こんなに綺麗な曲光作れておいて」
体が覚えているのだ。
破道も、縛道もできる、
失ってしまった斬魄刀があれば……
あの時織姫を襲った虚からも救ってあげられた
中途半端な力が嫌で、ずっと隠していたんだ。
「ハチに合わせたる」
「ハチって、有昭田副鬼道長ですか?」
「せや、そのハチや」
「そっか、副鬼道長もこちらにいらっしゃるのですね」
「ハチに修行つけてもらい、んで、一護がおらん時の空座町守るのに一躍買ってくれんか」
平子隊長は、いつも面倒事を連れて来る。
そのたびに錯覚してしまうんだ。
頼られている、気に入られているって。
だからあの目から逃げたというのに。
まーーーーーた 捕まった
捕まらないように、
五番隊八席から鬼道衆へ移動したっていうのに!
斬術が苦手で、鬼道が得意で良かった!移動できて良かった!!って心の底から思っていたのに
「できるやろ?凛ちゃん?」
そういわれたら最後。
私はこう言うしかなくなってしまう
「仰せのままに、平子隊長」
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