ながいはなし
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「一護のやつ、ええ父親しとったなぁ」
「あの子は、もう死神なの?」
「せやで、それこそルキアちゃんのとこの子と同い年や」
「そっかぁ、霊術院にもいかなくても優秀そうだね」
正直、子供の話は避けたいところではあるが
この流れ的には、回避できないと小鳥遊は心を決めていた
そして、この流れで伝えないといけないと覚悟もしていた
「真子は、子供欲しいとか思うの?」
「俺か?せやな………」
「うん、」
「………いらんなぁ、」
いらん、つまり、子供は欲しくないということだ
その言葉で、伝えようと思っていた覚悟は
絶対に隠しきれないといけない、という覚悟に変わっていく
「あんなちっさい子育てられるかって言われたら無理やろ」
「……それは、経験がないから?それとも、小さいから?」
「経験がないことをやるのはしゃーないと思う
それに、子供は自分の責任の覚悟が決まってへん時に生まれたら手に負えんやん」
「覚悟、」
「見てたらかわいいとは思うで?かわいいだけでは済ませられんのがわが子や」
平子の言いたいことも分かっている。
だが、小鳥遊のココロは揺れていた。
あの時、平子には子供を育てるという“覚悟”があって
行為を行っていたとは思えない。
それこそ、そんなタイミングにぶつかってしまった
平子がいない間に、手のかかる時期も、かわいいだけで許させている時期も、すべて終わった。
一人前の死神として、副隊長にもなった平マコトを
たった一人で育て上げた小鳥遊
「そっか、そうだよ、ね」
「なんや、歯切れ悪いな」
「覚悟、かぁって思って」
その話を聞いて、また、平子との子供をほしい
そんな答えにはなれなかったのだ。
一人で育てるのって大変なんだからね、とか
2人で育てたかったのにな、とか。
いつの日か、平子に平マコトとの関係性を打ち明けたときに伝えたかった言葉を、奥底にしまいこんだ
「そういえば何買いに行くの?」
「レコード」
「けど、さきにお腹空いてきた」
「ほんなら、喫茶店で飯食おうや。甘いのも甘くないのもあんねん」
「うん、そうしよう」
自然と、手をつながなかった。
平子は手をポケットに入れてけだるそうに歩く
小鳥遊はぎゅ、と先ほどまで握っていた手を一人強く握りしめた
「ここな、俺が昔来てたんや。んで、レコードにハマったんや」
「なんか、不思議な空間だね」
純喫茶という面持ち。
夜になるとジャズバーのようにもなると
平子は意気揚々に伝え、レコードの音がよく聞こえる
ボックス席に座った
「んで、たまごサンドを食べるんや」
「もう決まってるんだ」
「おん、凛は甘いのがええ?」
「そうだね、どちらかというと」
「ほな、ホットケーキにしとこ」
流れるように決まって、ホットケーキとアイスティーのセット、たまごサンドとコーヒーのセットの注文をして、レコードの流れる店で沈黙が続いた
「リサ、隊長やらなさそうやね」
「……ほんとだね、どうしようかな」
「まぁ、ほんまに凛が無理や!助けて!ってなったらリサも助けてくれるとちゃう?」
「リサちゃんより、雛森ちゃんもらっちゃおうかな……」
「桃ォ!?この前の話、本気にしとんのか?」
「八番隊をバチバチに鬼道に強い隊にするのはありかなぁって……」
「せやったら、俺の副隊長どないすんねん」
「リサちゃん?」
「無理、それは無理や」
「じゃぁ、小椿くん」
「アイツ暑苦しいやんか、、」
こちらから、平の名前を出さなかったのは
多分、無意識なのだろう。
「キャラ被るけど、平やな。やっぱ」
「そんなにかかわりないのによく言うよ」
「小椿よか暑苦しくなさそうやん」
「実は熱血かもよ?隠れ射場隊長タイプ」
「それは、ないやろ」
沈黙が耐えきれなく、話を切り出したのは小鳥遊の方だった。
だが、話の転がり方が悪く話題が平マコトへ
「せやったら凛が平を副隊長にすればええんちゃう?」
至極当然な答えだ。
そうしたら、平子がずっと推していた
新生十三番隊のできあがり。
これで話がまとまってしまったのだ
「お待たせ致しました。たまごサンドのセットの方は……」
言葉に詰まっていた小鳥遊には救いのタイミングとなった、店員さんの登場に早くなっていた心拍数を整える事が出来そうだった。
「こちらが、ホットケーキのセットです。ごゆっくりお過ごしください」
「おおきに」
「ありがとうこざいます」
今度こそ、この手の会話からの脱却を図ることができたが、運ばれてきたパンケーキの味は小鳥遊はよくわからないままであった
「あの子は、もう死神なの?」
「せやで、それこそルキアちゃんのとこの子と同い年や」
「そっかぁ、霊術院にもいかなくても優秀そうだね」
正直、子供の話は避けたいところではあるが
この流れ的には、回避できないと小鳥遊は心を決めていた
そして、この流れで伝えないといけないと覚悟もしていた
「真子は、子供欲しいとか思うの?」
「俺か?せやな………」
「うん、」
「………いらんなぁ、」
いらん、つまり、子供は欲しくないということだ
その言葉で、伝えようと思っていた覚悟は
絶対に隠しきれないといけない、という覚悟に変わっていく
「あんなちっさい子育てられるかって言われたら無理やろ」
「……それは、経験がないから?それとも、小さいから?」
「経験がないことをやるのはしゃーないと思う
それに、子供は自分の責任の覚悟が決まってへん時に生まれたら手に負えんやん」
「覚悟、」
「見てたらかわいいとは思うで?かわいいだけでは済ませられんのがわが子や」
平子の言いたいことも分かっている。
だが、小鳥遊のココロは揺れていた。
あの時、平子には子供を育てるという“覚悟”があって
行為を行っていたとは思えない。
それこそ、そんなタイミングにぶつかってしまった
平子がいない間に、手のかかる時期も、かわいいだけで許させている時期も、すべて終わった。
一人前の死神として、副隊長にもなった平マコトを
たった一人で育て上げた小鳥遊
「そっか、そうだよ、ね」
「なんや、歯切れ悪いな」
「覚悟、かぁって思って」
その話を聞いて、また、平子との子供をほしい
そんな答えにはなれなかったのだ。
一人で育てるのって大変なんだからね、とか
2人で育てたかったのにな、とか。
いつの日か、平子に平マコトとの関係性を打ち明けたときに伝えたかった言葉を、奥底にしまいこんだ
「そういえば何買いに行くの?」
「レコード」
「けど、さきにお腹空いてきた」
「ほんなら、喫茶店で飯食おうや。甘いのも甘くないのもあんねん」
「うん、そうしよう」
自然と、手をつながなかった。
平子は手をポケットに入れてけだるそうに歩く
小鳥遊はぎゅ、と先ほどまで握っていた手を一人強く握りしめた
「ここな、俺が昔来てたんや。んで、レコードにハマったんや」
「なんか、不思議な空間だね」
純喫茶という面持ち。
夜になるとジャズバーのようにもなると
平子は意気揚々に伝え、レコードの音がよく聞こえる
ボックス席に座った
「んで、たまごサンドを食べるんや」
「もう決まってるんだ」
「おん、凛は甘いのがええ?」
「そうだね、どちらかというと」
「ほな、ホットケーキにしとこ」
流れるように決まって、ホットケーキとアイスティーのセット、たまごサンドとコーヒーのセットの注文をして、レコードの流れる店で沈黙が続いた
「リサ、隊長やらなさそうやね」
「……ほんとだね、どうしようかな」
「まぁ、ほんまに凛が無理や!助けて!ってなったらリサも助けてくれるとちゃう?」
「リサちゃんより、雛森ちゃんもらっちゃおうかな……」
「桃ォ!?この前の話、本気にしとんのか?」
「八番隊をバチバチに鬼道に強い隊にするのはありかなぁって……」
「せやったら、俺の副隊長どないすんねん」
「リサちゃん?」
「無理、それは無理や」
「じゃぁ、小椿くん」
「アイツ暑苦しいやんか、、」
こちらから、平の名前を出さなかったのは
多分、無意識なのだろう。
「キャラ被るけど、平やな。やっぱ」
「そんなにかかわりないのによく言うよ」
「小椿よか暑苦しくなさそうやん」
「実は熱血かもよ?隠れ射場隊長タイプ」
「それは、ないやろ」
沈黙が耐えきれなく、話を切り出したのは小鳥遊の方だった。
だが、話の転がり方が悪く話題が平マコトへ
「せやったら凛が平を副隊長にすればええんちゃう?」
至極当然な答えだ。
そうしたら、平子がずっと推していた
新生十三番隊のできあがり。
これで話がまとまってしまったのだ
「お待たせ致しました。たまごサンドのセットの方は……」
言葉に詰まっていた小鳥遊には救いのタイミングとなった、店員さんの登場に早くなっていた心拍数を整える事が出来そうだった。
「こちらが、ホットケーキのセットです。ごゆっくりお過ごしください」
「おおきに」
「ありがとうこざいます」
今度こそ、この手の会話からの脱却を図ることができたが、運ばれてきたパンケーキの味は小鳥遊はよくわからないままであった