ながいはなし
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「どこから話す?」
「せやなぁ、惣右介の詳しい話とかはいったんやめとこか」
「1日じゃ終わらなさそうだからね」
「凛の身の上話か」
ギクシャクとした空気は、朝食後にはすでに消え
いつもの穏やかな雰囲気が流れていた。
テーブルには、湯気が立ち上がるほうじ茶が用意されている。
「俺等が居なくなってから、ラブの後釜やってたんやね」
「うん、隊長不在が長く続くといけないということで」
「まぁ賢明な判断や」
「他の隊もだいたいが持ち上がりだよ、どこかの副隊長異動して、っていうわけでもなかった」
あの頃は、大きな反乱もなかった
強いて言えば、死神代行が初めて登場したのもこの時期だった。
現世に平子がいるなら探しに行きたかったのになぁ、とぽつりこぼす小鳥遊
「大きい問題、ってほどじゃない子どそれこそ黒崎くんのお父さんの一心さんの件が一番大きそうな話題だったからなぁ。まさかお相手滅却師だとはねぇ」
「人様の恋愛ごとがでっかい事件って平和や」
「うん、凄い平和。だからこそ、どんどん自分じゃなくてもできるんじゃないかなぁって思うことが多くなって、新しい隊長探しも始めたかな。調子崩してた頃もあって」
体調を崩していた頃、は自分のことではなく
息子平マコトのことを指していた。
小さい頃こそ、謎の発熱だったり湿疹だったりと
四番隊(主に卯の花)にお世話になっていた頃もある
「その時に、回道を卯ノ花さんに叩き込んでもらった」
「四番隊以外に、あんま回道使いこなすヤツ少ないもんな……体調は良くなったんか?」
「うん、なんとか元気になったよ。体調は元気でも、やっぱり精神面はそこまで良くならなくって。
それこそ、真子に頼りすぎたなぁ……ってどんどんしんどくなっていった」
それが、隊長業務を行ってから五十年ほどたった頃。
平マコトはもう立派な死神となっていた。
昔は、真子がいるから頑張れた。そして、いなくなったあとはマコトをしっかり育てなきゃ、死神として一人前になった時に襲ってきたのは虚無感だった。
守らないといけない、と思ってマコトが独り立ちをし
自分の手から離れていく。
「何のために頑張っているのか分からなくなって
山本総隊長に辞めたいって伝えたんだけど、簡単には許してもらえなくて」
「俺以外に頼れるやつおらんかったのか」
「多分、頼ろうとしてなかった。真子以外に頼る人作ったら、私の中で真子が消えていく気がしたから」
基本的、護廷十三番を辞めるということはできない
平隊士であればまだしも、当時隊長を務めていたのだ
やすやすと辞めます!とも言えないのだ
「凛の中で、俺負担になっててへん?それ」
「捉え方を変えると負担になるかもね。けど、みんなが忘れていく中でも、真子のこと忘れたくなかったし、生きてるって信じ続けてたから。ようやく報われたって感じかなぁ」
ぐっっと、一度伸びた小鳥遊
すっかり湯気のなくなったほうじ茶を飲む
平子も色々頭の中で巡らせながら考えていく
「凛がこないにも、俺のこと好きなの知らんかったわぁ、ぞっこんやんけ」
「結果的にそれが証明されちゃったね」
平子は、おもむろに凛の唇へキスを落とす
驚いたようにも見えつ小鳥遊だが、やすやすと受け入れた
「で、新しい隊長の候補の狛村くんを育てて……。
狛村くんも、最初はなかなか受けてくれなかったんだけど、山本総隊長への恩義が!って言って何とか受けてくれたんだ。あとは、恩義の先の山本総隊長をなんとかするってなった時に、四十七室管理者が老衰で亡くなられました」
「ほぉ?」
「これだ!と思って、管理者やります!!って言って、狛村くん推薦するから名前を貸してくれってそれこそ、藍染くんと、白哉くんに、砕蜂ちゃんと卯ノ花さんにお願いしたかなぁ……」
「エグいメンバーやね」
「その結果、藍染くんにはギンを隊長にしたいからこっちにも名前をって交換取引になったけど」
「………なるほどなぁ、東仙も同じタイミングか?」
「いや、東仙くんは私と同じぐらいかな?」
「そか、白が副隊長やったもんな、そらそうやわ」
晴れて四十七室管理者兼一番隊の隊士となった小鳥遊凛である。
管理者という肩書は、藍染に全滅させられる日まで続いたが、そのタイミングで管理者という役職もなくなったため、今は一番隊隊士になったということだ
「これが、藍染くん反乱前の私の身の上話でした」
「なかなか壮大やったね」
「謎に、真子への一途さも露呈された感じがしますけど……」
「他の男やったら、重たいって言われそうな程やね」
「恋愛している場合のゆとりもなかっただけなのにね」
言い寄ってくる人はいたのかもしれないが、
平子はそれ以上この話の言及は控えた
あまりにも、凛が清々しく笑うから
「せやなぁ、惣右介の詳しい話とかはいったんやめとこか」
「1日じゃ終わらなさそうだからね」
「凛の身の上話か」
ギクシャクとした空気は、朝食後にはすでに消え
いつもの穏やかな雰囲気が流れていた。
テーブルには、湯気が立ち上がるほうじ茶が用意されている。
「俺等が居なくなってから、ラブの後釜やってたんやね」
「うん、隊長不在が長く続くといけないということで」
「まぁ賢明な判断や」
「他の隊もだいたいが持ち上がりだよ、どこかの副隊長異動して、っていうわけでもなかった」
あの頃は、大きな反乱もなかった
強いて言えば、死神代行が初めて登場したのもこの時期だった。
現世に平子がいるなら探しに行きたかったのになぁ、とぽつりこぼす小鳥遊
「大きい問題、ってほどじゃない子どそれこそ黒崎くんのお父さんの一心さんの件が一番大きそうな話題だったからなぁ。まさかお相手滅却師だとはねぇ」
「人様の恋愛ごとがでっかい事件って平和や」
「うん、凄い平和。だからこそ、どんどん自分じゃなくてもできるんじゃないかなぁって思うことが多くなって、新しい隊長探しも始めたかな。調子崩してた頃もあって」
体調を崩していた頃、は自分のことではなく
息子平マコトのことを指していた。
小さい頃こそ、謎の発熱だったり湿疹だったりと
四番隊(主に卯の花)にお世話になっていた頃もある
「その時に、回道を卯ノ花さんに叩き込んでもらった」
「四番隊以外に、あんま回道使いこなすヤツ少ないもんな……体調は良くなったんか?」
「うん、なんとか元気になったよ。体調は元気でも、やっぱり精神面はそこまで良くならなくって。
それこそ、真子に頼りすぎたなぁ……ってどんどんしんどくなっていった」
それが、隊長業務を行ってから五十年ほどたった頃。
平マコトはもう立派な死神となっていた。
昔は、真子がいるから頑張れた。そして、いなくなったあとはマコトをしっかり育てなきゃ、死神として一人前になった時に襲ってきたのは虚無感だった。
守らないといけない、と思ってマコトが独り立ちをし
自分の手から離れていく。
「何のために頑張っているのか分からなくなって
山本総隊長に辞めたいって伝えたんだけど、簡単には許してもらえなくて」
「俺以外に頼れるやつおらんかったのか」
「多分、頼ろうとしてなかった。真子以外に頼る人作ったら、私の中で真子が消えていく気がしたから」
基本的、護廷十三番を辞めるということはできない
平隊士であればまだしも、当時隊長を務めていたのだ
やすやすと辞めます!とも言えないのだ
「凛の中で、俺負担になっててへん?それ」
「捉え方を変えると負担になるかもね。けど、みんなが忘れていく中でも、真子のこと忘れたくなかったし、生きてるって信じ続けてたから。ようやく報われたって感じかなぁ」
ぐっっと、一度伸びた小鳥遊
すっかり湯気のなくなったほうじ茶を飲む
平子も色々頭の中で巡らせながら考えていく
「凛がこないにも、俺のこと好きなの知らんかったわぁ、ぞっこんやんけ」
「結果的にそれが証明されちゃったね」
平子は、おもむろに凛の唇へキスを落とす
驚いたようにも見えつ小鳥遊だが、やすやすと受け入れた
「で、新しい隊長の候補の狛村くんを育てて……。
狛村くんも、最初はなかなか受けてくれなかったんだけど、山本総隊長への恩義が!って言って何とか受けてくれたんだ。あとは、恩義の先の山本総隊長をなんとかするってなった時に、四十七室管理者が老衰で亡くなられました」
「ほぉ?」
「これだ!と思って、管理者やります!!って言って、狛村くん推薦するから名前を貸してくれってそれこそ、藍染くんと、白哉くんに、砕蜂ちゃんと卯ノ花さんにお願いしたかなぁ……」
「エグいメンバーやね」
「その結果、藍染くんにはギンを隊長にしたいからこっちにも名前をって交換取引になったけど」
「………なるほどなぁ、東仙も同じタイミングか?」
「いや、東仙くんは私と同じぐらいかな?」
「そか、白が副隊長やったもんな、そらそうやわ」
晴れて四十七室管理者兼一番隊の隊士となった小鳥遊凛である。
管理者という肩書は、藍染に全滅させられる日まで続いたが、そのタイミングで管理者という役職もなくなったため、今は一番隊隊士になったということだ
「これが、藍染くん反乱前の私の身の上話でした」
「なかなか壮大やったね」
「謎に、真子への一途さも露呈された感じがしますけど……」
「他の男やったら、重たいって言われそうな程やね」
「恋愛している場合のゆとりもなかっただけなのにね」
言い寄ってくる人はいたのかもしれないが、
平子はそれ以上この話の言及は控えた
あまりにも、凛が清々しく笑うから