ながいはなし
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小鳥遊は、五番隊から戻ったあとは
数分だけ一番隊で仕事をしてた。
今日の五番隊の話を一応報告書で提出必要があったからだ。
「失礼します」
「どぉぞ」
「本日、五番隊に行ってきまして鬼道の演習日程を取り付けてまいりましたのでこちらを」
「おや、ずいぶん早く取り付けたんだね」
「えぇ、こういうものは早めに終わらせたほうがいいかと思い」
「うん、そうだね。一番隊の演習場を使うのかい?」
「いえ、まず2日に関しては五番隊の演習場を利用する方向でいます」
「はい、わかったよ」
京楽はいつもより忙しそうだった
雑談がしたかっだけじゃなかったが、
その姿を見ると、昼間に伊勢七緒に言われた言葉を思い出す。
今頃の八番隊はどうなっているのだろう…と思いを馳せる。
(あんまり、悩んでる場合じゃないのかな……)
一礼し、京楽のそばから離れ
定時ぴったり、今日の業務を終えることにした。
もやもやを抱えたまま、一番隊を後にする。
こういう時に頼れる人がいないのは、自分が長いことこの護廷に所属しすぎた代償なのだろう。
ましてや元隊長という肩書を重たく受け止めている
こんなに悩むなら、元を取ってしまってさっさと隊長に戻ってしまったほうが楽なのかもしれない
重たい足取りのまま、自宅に戻る
「おかえり」
「ただいま、マコト早かったね」
「おん、午前中に任務終わったら隊長がゆっくり休んでくれ言うたからな」
「そっか」
「風呂入れるようになってんで」
「ありがとう〜」
自宅にはすでに息子の平マコトがいて
夕飯の用意をしていたのだ。
しかも、風呂まで沸かしてあるだなんていい主夫だ
少し熱めのお湯に浸かり、小鳥遊凛は考える
考えても、答えは何も浮かんでこない。
こういうときは考えるは辞めたほうがいい。
長風呂は無用だと気づき、小鳥遊凛は
適度に風呂を出て、平マコトのいる居間に戻る
「今日の夜ご飯は、ご飯と味噌汁、厚揚げにそぼろ餡かけたやつと小松菜の胡麻和えやで」
「相変わらず料理上手だね」
「教育の賜物ですわ」
「いつでも嫁に出せる」
「婿に出せるって言うて」
迎え合わせに座って、いただきます。と口を合わせる
「母さん、昨日平子隊長と飲んでたん?」
「まぁね」
「夫婦水入らずや」
「…………だとよかったね」
さらり、平マコトは言ったが内心は緊張していた。
母親の小鳥遊凛の反応は薄かった
「私、結婚してないんだよ」
「………は?」
「マコトが思っているような関係にはなれてない」
「どういうことや」
「マコトを妊娠してるって気づいた時には
伝えられるような場所にいなかった」
どうやら、今日は小鳥遊凛にとって
とても重たい日になるようだ。
「だから、夫婦でもなければ未亡人というわけでもない」
「何そのむずい関係」
「もしかしたら、マコトが思ってもいない人がお父さんかもしれないね?」
「こっわ……」
なんとか、この話からは離れることができた小鳥遊凛は、息子であるマコトに今日伊勢から持ちかけられたことを話すことにした
「私が隊長になったらどうする?」
「副隊長にはならん」
「なってほしいわけじゃないよ、ただ、どう思うか」
「別にいいと思うけど。前までは隊長だったわけだし、隊長しながら俺のこと育てたから何の違和感もないで」
「……それもそっか」
「むしろ、平隊士のほうがずっと違和感や」
昔は、隊長羽織の裾に隠れて遊んでいたり
おんぶしてもらったり、羽織姿の母親が大好きだった平マコトは懐かしそうに笑う
「話戻して悪いんやけど」
「……はい?」
「昨日、母さん酒のんで平子隊長におんぶされてたんよ」
マコトの言葉を目を見開いて聞く小鳥遊凛
「普段、そんな姿見ることないからびっくりして、
なんでかこの家に平子隊長を案内したんよ」
「う、ん?」
「さっきはむずい関係って言ったけど、そんなこともないかもしれんな〜って思った」
「だから家に帰っていたのか……」
「せやで〜?平子隊長の顔見てたら、変なこと聞きそうになったから慌てて帰ったんやで?酔いも覚めて歩いて帰ったわぁ」
「なんかごめん」
「んや、母さんが誰かに頼ってる姿見るのなんか久しぶりやったなぁって」
隊長時代は、子育てしつつでいろいろな人に頼っていたのを知っているマコトは、
今の孤軍奮闘具合に少し心配していたのだった
「頼れる人には頼ったらええって、親の教えがあるんでね」
「………親の顔が見てみたいわ」
「後ほど鏡をご覧ください〜」
数分だけ一番隊で仕事をしてた。
今日の五番隊の話を一応報告書で提出必要があったからだ。
「失礼します」
「どぉぞ」
「本日、五番隊に行ってきまして鬼道の演習日程を取り付けてまいりましたのでこちらを」
「おや、ずいぶん早く取り付けたんだね」
「えぇ、こういうものは早めに終わらせたほうがいいかと思い」
「うん、そうだね。一番隊の演習場を使うのかい?」
「いえ、まず2日に関しては五番隊の演習場を利用する方向でいます」
「はい、わかったよ」
京楽はいつもより忙しそうだった
雑談がしたかっだけじゃなかったが、
その姿を見ると、昼間に伊勢七緒に言われた言葉を思い出す。
今頃の八番隊はどうなっているのだろう…と思いを馳せる。
(あんまり、悩んでる場合じゃないのかな……)
一礼し、京楽のそばから離れ
定時ぴったり、今日の業務を終えることにした。
もやもやを抱えたまま、一番隊を後にする。
こういう時に頼れる人がいないのは、自分が長いことこの護廷に所属しすぎた代償なのだろう。
ましてや元隊長という肩書を重たく受け止めている
こんなに悩むなら、元を取ってしまってさっさと隊長に戻ってしまったほうが楽なのかもしれない
重たい足取りのまま、自宅に戻る
「おかえり」
「ただいま、マコト早かったね」
「おん、午前中に任務終わったら隊長がゆっくり休んでくれ言うたからな」
「そっか」
「風呂入れるようになってんで」
「ありがとう〜」
自宅にはすでに息子の平マコトがいて
夕飯の用意をしていたのだ。
しかも、風呂まで沸かしてあるだなんていい主夫だ
少し熱めのお湯に浸かり、小鳥遊凛は考える
考えても、答えは何も浮かんでこない。
こういうときは考えるは辞めたほうがいい。
長風呂は無用だと気づき、小鳥遊凛は
適度に風呂を出て、平マコトのいる居間に戻る
「今日の夜ご飯は、ご飯と味噌汁、厚揚げにそぼろ餡かけたやつと小松菜の胡麻和えやで」
「相変わらず料理上手だね」
「教育の賜物ですわ」
「いつでも嫁に出せる」
「婿に出せるって言うて」
迎え合わせに座って、いただきます。と口を合わせる
「母さん、昨日平子隊長と飲んでたん?」
「まぁね」
「夫婦水入らずや」
「…………だとよかったね」
さらり、平マコトは言ったが内心は緊張していた。
母親の小鳥遊凛の反応は薄かった
「私、結婚してないんだよ」
「………は?」
「マコトが思っているような関係にはなれてない」
「どういうことや」
「マコトを妊娠してるって気づいた時には
伝えられるような場所にいなかった」
どうやら、今日は小鳥遊凛にとって
とても重たい日になるようだ。
「だから、夫婦でもなければ未亡人というわけでもない」
「何そのむずい関係」
「もしかしたら、マコトが思ってもいない人がお父さんかもしれないね?」
「こっわ……」
なんとか、この話からは離れることができた小鳥遊凛は、息子であるマコトに今日伊勢から持ちかけられたことを話すことにした
「私が隊長になったらどうする?」
「副隊長にはならん」
「なってほしいわけじゃないよ、ただ、どう思うか」
「別にいいと思うけど。前までは隊長だったわけだし、隊長しながら俺のこと育てたから何の違和感もないで」
「……それもそっか」
「むしろ、平隊士のほうがずっと違和感や」
昔は、隊長羽織の裾に隠れて遊んでいたり
おんぶしてもらったり、羽織姿の母親が大好きだった平マコトは懐かしそうに笑う
「話戻して悪いんやけど」
「……はい?」
「昨日、母さん酒のんで平子隊長におんぶされてたんよ」
マコトの言葉を目を見開いて聞く小鳥遊凛
「普段、そんな姿見ることないからびっくりして、
なんでかこの家に平子隊長を案内したんよ」
「う、ん?」
「さっきはむずい関係って言ったけど、そんなこともないかもしれんな〜って思った」
「だから家に帰っていたのか……」
「せやで〜?平子隊長の顔見てたら、変なこと聞きそうになったから慌てて帰ったんやで?酔いも覚めて歩いて帰ったわぁ」
「なんかごめん」
「んや、母さんが誰かに頼ってる姿見るのなんか久しぶりやったなぁって」
隊長時代は、子育てしつつでいろいろな人に頼っていたのを知っているマコトは、
今の孤軍奮闘具合に少し心配していたのだった
「頼れる人には頼ったらええって、親の教えがあるんでね」
「………親の顔が見てみたいわ」
「後ほど鏡をご覧ください〜」