ながいはなし
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平マコトは憂いていた。
「バレた?セーフ?どっちやろ」
すっかり酔いが覚めていまったのは
30分前の出来事だ。
平子の背中で眠る小鳥遊凛をみた
そうして無意識のうちに声をかけた。
なかなか苦しい言い訳ではあったが、向こうもお酒を飲んでいたからとくに言及されることがなかったのが救いだ。
平子自身も、困っていたような表情だった
「ふっはは、あははっ、」
平マコトは一人、笑った。
少し、涙も流していた。
「心配するような関係になってないやん」
小さい頃から、父親は遠い遠いところに行ってしまった。いつ会えるのか分からない。と
優秀な死神で、隊長をやっていたのに
忽然と姿を消した。強くて優しくて面白い隊長だった
そう語るのは母親である小鳥遊凛と
父親のことを知る、京楽と浮竹の話だった。
母も隊長をやりながら、平マコトをしっかりと育て上げ、今となっては副隊長にまで上り詰めた。
父親譲りの斬術のセンスの良さ、バランス力
母親譲りの鬼道の安定さ、心配りなど
両方のいいところしっかりと受け継いだ平マコトは
首席で卒業し、晴れて死神となった。
一番最初に所属したのは、父を知る京楽が率いる八番隊。その後は、大きく移動することはなかったが
同じく父を知る浮竹の体調が悪い。ということで十三番隊へ異動となり、副隊長にまで上り詰め今に至る
母と苗字が違うのは、理由があった。
(マコト、これからは“平で生きていってほしい)
(なんでなん?)
(あと、その口調もできれば控えて)
(おん……)
(マコトの父親のことは、知られてほしくない人がいるの。その口調だと父親と勘付かれてしまうから)
小鳥遊凛は、夫である平子真子から
ずっと言われていたことがある。
“藍染には気をつけろ”と。
平子が隊長として務めていた時に、監視をするために自分の下に付けた藍染。
彼は何を考えているのか、腹の中が全く読めん。と
当時、ずっと嘆いていたのだ。
小鳥遊凛は、その約束を守り続けた。
(いくら工作しても、気づかれちゃったらアウトなんだけど)
(そんなに、やばい人なん?)
(どうなんだろうね?けど、危ないことに巻き込みたくはないから)
(真央霊術院から、平マコトや)
(ありがとう、マコト)
「名前、ずっとはぐらかされてたけど
こんなんすぐバレるやろ」
バレてはいけない、という理由で教えられなかった父親の名前。
だけど、藍染の一件で戻ってきた三人の隊長たちの名前を聞いて、口調を聞いて、姿を見て、すぐにわかった。
五番隊の隊長が自分の父親だ、と
自身の隊長である、浮竹。お世話になっていた京楽、そうして、母親である小鳥遊凛に聞いた。
自分の父親は今尸魂界にいるかの問いに対して
三人は、無言で頷いたのだ
父親と分かってから、なぜか気恥ずかしくなり
五番隊へ行くことは極力避けた。
けど、気になっていた。
近づいてみたい、話してみたい。
幼い頃に憧れた“父親”というものと触れ合いたい。
何だったら、一戦交えたいとも思うようになっていた。
自分が生まれたことは、平子真子には伝えていない
あの時は付き合っていたけど、100年の歳月で
今はどんな関係なのか分からない
母はそう憂いていた。
だが、背中で眠る母親の姿を見て関係性は揺らいでいない。
100年前の2人の関係性を知る人はもう少ない。
この2人の関係はどう思う?とあたりに聞いても、だれも恋人とは結びつかないだろう。
まぁ、まるっきしの赤の他人とも言う人もいない気もする。
「名前もやし、口調、髪色とかでバレバレやって。ホンマに、気づいてなかったん?んなアホな」
本当は、小鳥遊凛の家に戻って仮眠をする予定だったというのに。
眠さもなくなってしまい、頭も冴えている。
仕方がない、とゆっくり自分の家がある十三番隊の方へ向かうことへとした。
「バレた?セーフ?どっちやろ」
すっかり酔いが覚めていまったのは
30分前の出来事だ。
平子の背中で眠る小鳥遊凛をみた
そうして無意識のうちに声をかけた。
なかなか苦しい言い訳ではあったが、向こうもお酒を飲んでいたからとくに言及されることがなかったのが救いだ。
平子自身も、困っていたような表情だった
「ふっはは、あははっ、」
平マコトは一人、笑った。
少し、涙も流していた。
「心配するような関係になってないやん」
小さい頃から、父親は遠い遠いところに行ってしまった。いつ会えるのか分からない。と
優秀な死神で、隊長をやっていたのに
忽然と姿を消した。強くて優しくて面白い隊長だった
そう語るのは母親である小鳥遊凛と
父親のことを知る、京楽と浮竹の話だった。
母も隊長をやりながら、平マコトをしっかりと育て上げ、今となっては副隊長にまで上り詰めた。
父親譲りの斬術のセンスの良さ、バランス力
母親譲りの鬼道の安定さ、心配りなど
両方のいいところしっかりと受け継いだ平マコトは
首席で卒業し、晴れて死神となった。
一番最初に所属したのは、父を知る京楽が率いる八番隊。その後は、大きく移動することはなかったが
同じく父を知る浮竹の体調が悪い。ということで十三番隊へ異動となり、副隊長にまで上り詰め今に至る
母と苗字が違うのは、理由があった。
(マコト、これからは“平で生きていってほしい)
(なんでなん?)
(あと、その口調もできれば控えて)
(おん……)
(マコトの父親のことは、知られてほしくない人がいるの。その口調だと父親と勘付かれてしまうから)
小鳥遊凛は、夫である平子真子から
ずっと言われていたことがある。
“藍染には気をつけろ”と。
平子が隊長として務めていた時に、監視をするために自分の下に付けた藍染。
彼は何を考えているのか、腹の中が全く読めん。と
当時、ずっと嘆いていたのだ。
小鳥遊凛は、その約束を守り続けた。
(いくら工作しても、気づかれちゃったらアウトなんだけど)
(そんなに、やばい人なん?)
(どうなんだろうね?けど、危ないことに巻き込みたくはないから)
(真央霊術院から、平マコトや)
(ありがとう、マコト)
「名前、ずっとはぐらかされてたけど
こんなんすぐバレるやろ」
バレてはいけない、という理由で教えられなかった父親の名前。
だけど、藍染の一件で戻ってきた三人の隊長たちの名前を聞いて、口調を聞いて、姿を見て、すぐにわかった。
五番隊の隊長が自分の父親だ、と
自身の隊長である、浮竹。お世話になっていた京楽、そうして、母親である小鳥遊凛に聞いた。
自分の父親は今尸魂界にいるかの問いに対して
三人は、無言で頷いたのだ
父親と分かってから、なぜか気恥ずかしくなり
五番隊へ行くことは極力避けた。
けど、気になっていた。
近づいてみたい、話してみたい。
幼い頃に憧れた“父親”というものと触れ合いたい。
何だったら、一戦交えたいとも思うようになっていた。
自分が生まれたことは、平子真子には伝えていない
あの時は付き合っていたけど、100年の歳月で
今はどんな関係なのか分からない
母はそう憂いていた。
だが、背中で眠る母親の姿を見て関係性は揺らいでいない。
100年前の2人の関係性を知る人はもう少ない。
この2人の関係はどう思う?とあたりに聞いても、だれも恋人とは結びつかないだろう。
まぁ、まるっきしの赤の他人とも言う人もいない気もする。
「名前もやし、口調、髪色とかでバレバレやって。ホンマに、気づいてなかったん?んなアホな」
本当は、小鳥遊凛の家に戻って仮眠をする予定だったというのに。
眠さもなくなってしまい、頭も冴えている。
仕方がない、とゆっくり自分の家がある十三番隊の方へ向かうことへとした。