ながいはなし
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平子は一人悩んでいた。
すっかり眠ってしまった小鳥遊凛を
これからどうしたらいいのか。
家に連れて帰るにしても、小鳥遊凛の自宅も知らないし、昔の関係性は時効となっていそうなので
自分の家に連れて帰るわけにもいかないのだ
「おい凛。起きんかったらちゅーすんで?」
無、だった。
しゃーなし、ということで、小鳥遊凛を
背中に背負い、店をあとにした
夜風に当たれば多少目が覚めるだろう、と思い
ゆっくりと繁華街を歩く。
100年以上前にもこんなことがあった。
仲間たちと飲んで、小鳥遊凛はお酒が弱く
すぐに酔っ払い眠ってしまうタイプであった。
「杏酒、飲んでた記憶あるけど……こないに弱かったかぁ?無理して飲んだらだめやろ」
なかなか起きない小鳥遊凛
すると、左側から賑やかな声がした。
ふと、声を方を見ると2人で飲みに行く前に立ち寄った居酒屋があり、入口にはすっかりベロベロになっている松本乱菊や檜佐木修兵、吉良イヅルがいた
「やだー!平子隊長じゃないですかぁ!」
「よー、元気やね」
「背中で寝てるのって小鳥遊さんですかぁ?お持ち帰りですか?平子隊長もまだまだ現役ですねっ」
「当たり前やん」
こんなに賑やかでも目を覚まさない小鳥遊凛に少しだけ心配にもなるが、まぁ、いいだろう。
「平子たいちょぉも、二軒目いきませんぁ?」
「桃、お前もだいぶ酔ってんなぁ……」
「平子隊長の特集もあって、今月の瀞霊廷通信は増刷!重版!ばんざーーーい!」
「よくやったわねぇ!修平!!」
ぎゃいぎゃいと、酔っ払い特有の声の大きさ
とりとめのない会話を目の前で披露される平子
落ち着いているのは、綾瀬川と阿近と、平であろう
「平子隊長」
「んぁ?」
「小鳥遊さんのご自宅ご案内しましょか?」
「………知ってんの?」
「えぇ、まぁ」
「ほーん、頼むわ」
平に声をかけられた内容に少し理解が追いつかないようだが、平子は“案内”を買って出た平についていくことにした。
繁華街の手前にある二股。右に行けば繁華街、左に行けば閑静な住宅街だ。
街灯が少しずつ減っていき、見えてきた小さな平屋
一人で住むには十分すぎる、とも言えるが。
「こないなええところに住んでんのか」
「隊長をされていた時に、お金は十分ためたと言ってましたよ」
「ほーん、詳しいな」
「えぇ、浮竹隊長は小鳥遊さんのこと気に入っていた、というかよくしてましたから」
「浮竹さんがなぁ、昔から凛のことは娘のように接してたからなぁ…納得がいくわ」
家について、小鳥遊凛が持っている小さな巾着のなかにある鍵を取り出して平子は家に入る
「道案内助かったわ」
「お役に立てたのならなによりです」
「おん、」
「……それでは」
ぺこり、と頭を下げる平
「相変わらずきれいにしてんなぁ」
月明かりのみで部屋を歩くのは危ないが
なかなか目覚めない小鳥遊凛を思うと
さっさと布団の上に寝かせるのがいいだろう
「布団どこかわからんー。相場的にはこの押入れやけど開けていいかー?」
「んー、、いえ?」
「せや、家や」
「マコ………ん?」
「マコって誰やねん、真子やでぇ」
「真子、なんで……うーん」
「こら寝るな、布団の場所言うて」
「そこぉ、」
予想は的中、と言わんばかりに片手で
押し入れを開け、引きずり落とすように布団を準備する
「ほれ、寝ぇ」
「真子も、寝たらいいよ」
「お前、そういうのあかんって」
「真子だから、言った」
「…………ったく、ナニされても知らんで?」
布団の上に小鳥遊凛を転がした後
覆いかぶさるようして平子は熱い視線を送る
「………寝るよなぁ、凛は」
視線をいくら送っても、反応がないのは
もう、小鳥遊凛は夢の中へと行ってしまったから
はぁぁぁと、ため息をこぼす
「おやすみな、凛。3日、また詳しく話聞かせてな」
100年前
あの警鐘がならなければ、この2人の関係はどうだったのか。
時効、と言われた関係。
そうわかっていながらも、そっと、額にキスを落として平子は小鳥遊凛の自宅をあとにしたに
すっかり眠ってしまった小鳥遊凛を
これからどうしたらいいのか。
家に連れて帰るにしても、小鳥遊凛の自宅も知らないし、昔の関係性は時効となっていそうなので
自分の家に連れて帰るわけにもいかないのだ
「おい凛。起きんかったらちゅーすんで?」
無、だった。
しゃーなし、ということで、小鳥遊凛を
背中に背負い、店をあとにした
夜風に当たれば多少目が覚めるだろう、と思い
ゆっくりと繁華街を歩く。
100年以上前にもこんなことがあった。
仲間たちと飲んで、小鳥遊凛はお酒が弱く
すぐに酔っ払い眠ってしまうタイプであった。
「杏酒、飲んでた記憶あるけど……こないに弱かったかぁ?無理して飲んだらだめやろ」
なかなか起きない小鳥遊凛
すると、左側から賑やかな声がした。
ふと、声を方を見ると2人で飲みに行く前に立ち寄った居酒屋があり、入口にはすっかりベロベロになっている松本乱菊や檜佐木修兵、吉良イヅルがいた
「やだー!平子隊長じゃないですかぁ!」
「よー、元気やね」
「背中で寝てるのって小鳥遊さんですかぁ?お持ち帰りですか?平子隊長もまだまだ現役ですねっ」
「当たり前やん」
こんなに賑やかでも目を覚まさない小鳥遊凛に少しだけ心配にもなるが、まぁ、いいだろう。
「平子たいちょぉも、二軒目いきませんぁ?」
「桃、お前もだいぶ酔ってんなぁ……」
「平子隊長の特集もあって、今月の瀞霊廷通信は増刷!重版!ばんざーーーい!」
「よくやったわねぇ!修平!!」
ぎゃいぎゃいと、酔っ払い特有の声の大きさ
とりとめのない会話を目の前で披露される平子
落ち着いているのは、綾瀬川と阿近と、平であろう
「平子隊長」
「んぁ?」
「小鳥遊さんのご自宅ご案内しましょか?」
「………知ってんの?」
「えぇ、まぁ」
「ほーん、頼むわ」
平に声をかけられた内容に少し理解が追いつかないようだが、平子は“案内”を買って出た平についていくことにした。
繁華街の手前にある二股。右に行けば繁華街、左に行けば閑静な住宅街だ。
街灯が少しずつ減っていき、見えてきた小さな平屋
一人で住むには十分すぎる、とも言えるが。
「こないなええところに住んでんのか」
「隊長をされていた時に、お金は十分ためたと言ってましたよ」
「ほーん、詳しいな」
「えぇ、浮竹隊長は小鳥遊さんのこと気に入っていた、というかよくしてましたから」
「浮竹さんがなぁ、昔から凛のことは娘のように接してたからなぁ…納得がいくわ」
家について、小鳥遊凛が持っている小さな巾着のなかにある鍵を取り出して平子は家に入る
「道案内助かったわ」
「お役に立てたのならなによりです」
「おん、」
「……それでは」
ぺこり、と頭を下げる平
「相変わらずきれいにしてんなぁ」
月明かりのみで部屋を歩くのは危ないが
なかなか目覚めない小鳥遊凛を思うと
さっさと布団の上に寝かせるのがいいだろう
「布団どこかわからんー。相場的にはこの押入れやけど開けていいかー?」
「んー、、いえ?」
「せや、家や」
「マコ………ん?」
「マコって誰やねん、真子やでぇ」
「真子、なんで……うーん」
「こら寝るな、布団の場所言うて」
「そこぉ、」
予想は的中、と言わんばかりに片手で
押し入れを開け、引きずり落とすように布団を準備する
「ほれ、寝ぇ」
「真子も、寝たらいいよ」
「お前、そういうのあかんって」
「真子だから、言った」
「…………ったく、ナニされても知らんで?」
布団の上に小鳥遊凛を転がした後
覆いかぶさるようして平子は熱い視線を送る
「………寝るよなぁ、凛は」
視線をいくら送っても、反応がないのは
もう、小鳥遊凛は夢の中へと行ってしまったから
はぁぁぁと、ため息をこぼす
「おやすみな、凛。3日、また詳しく話聞かせてな」
100年前
あの警鐘がならなければ、この2人の関係はどうだったのか。
時効、と言われた関係。
そうわかっていながらも、そっと、額にキスを落として平子は小鳥遊凛の自宅をあとにしたに