ながいはなし
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「お疲れ様ですっ!」
雛森が襖を開けると、
ある意味…いつもの飲み会メンバーが揃っている。
「雛森遅いわよぉ!って、平子隊長に小鳥遊さんまで!」
「おつかれさん、俺らのことは気にせんで〜
ちょい会いたいやつがおって」
松本乱菊をはじめ、檜佐木修兵、吉良イヅル、阿散井恋次、斑目一角に綾瀬川弓親。今日は阿近や射場鉄左衛門もいる
ざっと見渡して、平子が会いたかった人
「平子隊長が会いたい人?誰ですか?」
「平マコト、やおる?」
「マコト?いますよ〜?マコトー!平子隊長が呼んでるわよ〜!!」
個室の奥で、阿近と話している男
ふと、顔を上げて立ち上がる。
「平子隊長が俺を?なにかありましたかねぇ」
「平さん、すみません。特に深い意味はなくて」
「お前が平マコトか、どうもぉ、平子真子ですぅ」
「存じ上げております。平マコトです」
すっと、頭を下げる平マコト
その視線は、平子真子の後ろにげっそりとした表情を浮かべている小鳥遊凛にあった
「ほーーーん、なかなかいい男やないか」
「それは、ありがとうございます」
「背も高いし、前まで髪長かったんやろ?」
「はい、腰ぐらいまでありましたが……それが何かありましたか?」
「若い頃の俺に似てんねん。ほんで、今回の瀞霊廷通信見て興味持っただけやねん」
「それは光栄です。ありがとうございます」
ふっと微笑む平
平子は、もう少し興味が減ってきたようだった。
「けど、マコトはラフな時口調が平子隊長に似てる時あるわよね?」
「ギンの口調うつったんやろかね?」
「それよ!その口調よ!!」
「んー、きっちりしたところではなるたけこの訛り?は出ないようにしてんねん」
今は仕事も終わったから崩すな〜とニコニコとする姿
これが女性隊士たちが虜になる理由でもある
「平と平子隊長って、ちょっと似てるところあるわよね?」
「似てるとこあるやろ!?ほれ、桃ぉ!!似てるって思う人おんねん!!京楽さんも言ってくれたで!?」
「その話は一旦辞めましょう!あっ!!!小鳥遊さんが帰ろうとしていますよ!」
掴まれていた腕は、乱菊との意気投合により離された
その隙にゆっくり、ゆっくり店の出入り口の方へ向かっていた小鳥遊凛
雛森の声により、平子はすぐに小鳥遊凛を捕まえた
「ひとまず、平ぁ!今度ゆっくり話そうな!」
「機会があればぜひ〜」
「こら、凛帰んな」
「小鳥遊さんも、また〜」
ひらひらと平は手を振る
小鳥遊凛は小さく頭を下げた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここでええな」
「あい、」
「凛が話したいって思うまでは待つつもりやったんだけど、他のやつから聞くより俺は凛から聞きたいんやけど」
席に通されるやいなや、平子は熱燗と凛が前から飲んでいた杏酒の注文をし、あとは適当に持ってきて。とだけ伝えていた
「何から話したらいいのか、分からないんだよ」
「何からって、全部や」
「真子がいなくなって、今日まで120年は経ってるよ?どれだけ時間かかると思ってるの?」
「………それは」
「ひとまず、さっき雛森ちゃんが言ってたことについては今日話すよ」
お店の人が一通り料理を持ってきた。
箸で切り干し大根を食べてから、ゆっくりと凛は口を開いた
「真子たちが姿を消してから、私は愛川隊長の後を就いで隊長になんったんだよ」
「凛が隊長になったんや」
「やるつもりはなかった、けど、やるしか無かったんだけど、不意にココロが死んだというか、」
「………ココロが、死んだ」
「何のために死神やっているのか、隊長やっているのか。どれぐらい、真子のことを待っていたらいいのか、って考え始めたらココロが死んでいった」
まだ湯気のあるだし巻き卵を食べる。
そして、杏酒を飲む
平子はゆっくりと酒を飲み干した
「そしたらね、狛村くんっていう優秀な子を見つけたから、隊長を譲って私は死神引退!って思っていたんだけど、山本隊長が許さなくて一番隊に至るって感じ。調子の悪いときに十三番隊の隊長職手伝いに行ったりもしたかな」
「……結構長く隊長やってたんやね」
「70年ぐらいやってた。その期間にどんどん真子のこと知ってる人も減っていって、寂しかった、なあ」
一つ忘れていたが、小鳥遊凛は酒を久しぶりに飲んでいるだ。
しかも、杏酒は小鳥遊凛は平子真子といるときにしか呑まない種類で、酔いが早いのだ。
「真子のいない護廷なんて、どうでもよかった」
「……凛」
「ようやく帰ってきたんだなって、最近実感できてる」
「……待たせて悪かったな」
今日はこれ以上掘り返すのもよしたほうがいいと思った平子は、カレイの煮付けに箸をのばした
雛森が襖を開けると、
ある意味…いつもの飲み会メンバーが揃っている。
「雛森遅いわよぉ!って、平子隊長に小鳥遊さんまで!」
「おつかれさん、俺らのことは気にせんで〜
ちょい会いたいやつがおって」
松本乱菊をはじめ、檜佐木修兵、吉良イヅル、阿散井恋次、斑目一角に綾瀬川弓親。今日は阿近や射場鉄左衛門もいる
ざっと見渡して、平子が会いたかった人
「平子隊長が会いたい人?誰ですか?」
「平マコト、やおる?」
「マコト?いますよ〜?マコトー!平子隊長が呼んでるわよ〜!!」
個室の奥で、阿近と話している男
ふと、顔を上げて立ち上がる。
「平子隊長が俺を?なにかありましたかねぇ」
「平さん、すみません。特に深い意味はなくて」
「お前が平マコトか、どうもぉ、平子真子ですぅ」
「存じ上げております。平マコトです」
すっと、頭を下げる平マコト
その視線は、平子真子の後ろにげっそりとした表情を浮かべている小鳥遊凛にあった
「ほーーーん、なかなかいい男やないか」
「それは、ありがとうございます」
「背も高いし、前まで髪長かったんやろ?」
「はい、腰ぐらいまでありましたが……それが何かありましたか?」
「若い頃の俺に似てんねん。ほんで、今回の瀞霊廷通信見て興味持っただけやねん」
「それは光栄です。ありがとうございます」
ふっと微笑む平
平子は、もう少し興味が減ってきたようだった。
「けど、マコトはラフな時口調が平子隊長に似てる時あるわよね?」
「ギンの口調うつったんやろかね?」
「それよ!その口調よ!!」
「んー、きっちりしたところではなるたけこの訛り?は出ないようにしてんねん」
今は仕事も終わったから崩すな〜とニコニコとする姿
これが女性隊士たちが虜になる理由でもある
「平と平子隊長って、ちょっと似てるところあるわよね?」
「似てるとこあるやろ!?ほれ、桃ぉ!!似てるって思う人おんねん!!京楽さんも言ってくれたで!?」
「その話は一旦辞めましょう!あっ!!!小鳥遊さんが帰ろうとしていますよ!」
掴まれていた腕は、乱菊との意気投合により離された
その隙にゆっくり、ゆっくり店の出入り口の方へ向かっていた小鳥遊凛
雛森の声により、平子はすぐに小鳥遊凛を捕まえた
「ひとまず、平ぁ!今度ゆっくり話そうな!」
「機会があればぜひ〜」
「こら、凛帰んな」
「小鳥遊さんも、また〜」
ひらひらと平は手を振る
小鳥遊凛は小さく頭を下げた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここでええな」
「あい、」
「凛が話したいって思うまでは待つつもりやったんだけど、他のやつから聞くより俺は凛から聞きたいんやけど」
席に通されるやいなや、平子は熱燗と凛が前から飲んでいた杏酒の注文をし、あとは適当に持ってきて。とだけ伝えていた
「何から話したらいいのか、分からないんだよ」
「何からって、全部や」
「真子がいなくなって、今日まで120年は経ってるよ?どれだけ時間かかると思ってるの?」
「………それは」
「ひとまず、さっき雛森ちゃんが言ってたことについては今日話すよ」
お店の人が一通り料理を持ってきた。
箸で切り干し大根を食べてから、ゆっくりと凛は口を開いた
「真子たちが姿を消してから、私は愛川隊長の後を就いで隊長になんったんだよ」
「凛が隊長になったんや」
「やるつもりはなかった、けど、やるしか無かったんだけど、不意にココロが死んだというか、」
「………ココロが、死んだ」
「何のために死神やっているのか、隊長やっているのか。どれぐらい、真子のことを待っていたらいいのか、って考え始めたらココロが死んでいった」
まだ湯気のあるだし巻き卵を食べる。
そして、杏酒を飲む
平子はゆっくりと酒を飲み干した
「そしたらね、狛村くんっていう優秀な子を見つけたから、隊長を譲って私は死神引退!って思っていたんだけど、山本隊長が許さなくて一番隊に至るって感じ。調子の悪いときに十三番隊の隊長職手伝いに行ったりもしたかな」
「……結構長く隊長やってたんやね」
「70年ぐらいやってた。その期間にどんどん真子のこと知ってる人も減っていって、寂しかった、なあ」
一つ忘れていたが、小鳥遊凛は酒を久しぶりに飲んでいるだ。
しかも、杏酒は小鳥遊凛は平子真子といるときにしか呑まない種類で、酔いが早いのだ。
「真子のいない護廷なんて、どうでもよかった」
「……凛」
「ようやく帰ってきたんだなって、最近実感できてる」
「……待たせて悪かったな」
今日はこれ以上掘り返すのもよしたほうがいいと思った平子は、カレイの煮付けに箸をのばした