ながいはなし
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ようやく、尸魂界に訪れた平穏ではあったが
一番隊小鳥遊凛は困っていた。
「……完全にタイミング失っている」
毎月発行されている瀞霊廷通信にて
特集されている見出しを見て愕然とした。
【大人気!副隊長座談会 当時の首席卒業同士!
平マコト×吉良イヅル】
なんとも大きな見出しである。
対談ページに移ると、どこかの甘味処だろうか
綺麗な座敷で話しているようだ
吉良【よろしくお願いします】
平【よろしくおねがいします】
吉良【えっと、首席卒業同士と言われてもって感じですよね。何十年も前の話ですから……】
平【そうやね、吉良くんよりももっと前に卒業してるこっちからするともう記憶ほとんどないなぁ】
テーマが少し遠いことだったようで、2人して頭を抱えているように見える
平【吉良くんの同期は、阿散井くんや雛森さんやろ?副隊長に同期いるの心強いな?】
吉良【そうですね、共に学んでいた友人たちが同じく副隊長になっているので相談だったりはしやすいです。平さんの同期は……?】
平【仲良かったのは、とっとと卒業してしもうて】
吉良【……え?】
平【吉良くん、心の準備できてる?言うで?】
吉良【は、い】
平【ギンや】
吉良【ぎんや……?】
平【市丸ギン】
キツネさん、といいながら平が楽しそうにキツネの手をしている写真の隣に、吉良が頭を抱えている写真
そうして瀞霊廷通信をパタリと閉じた
平マコトは、死神の中でもなかなか人気の高い男だった。
身長も高く、少しタレ目のたぬき顔
黒髪から覗く綺麗な金色の髪の質は異様によかった
口調も物腰柔らかい訛りが入り、本当は同期のはずだった市丸ギンとの組み合わせは女性死神たちの目の保養とも言われていた
「随分、人気者だねぇ小鳥遊ちゃんの周りの男の子は」
「京楽隊長、お疲れ様です」
「お疲れ様さま〜」
「ほんと、誰ににたのかって感じですよね」
「そんなの小鳥遊ちゃんの教育の賜物に決まっているよ」
京楽は意味ありげに微笑んだ
「でも、マコトくん隊長にならなかったんだねぇ」
「浮竹隊長には後は頼んだとは言われていたみたいですが」
「うん、浮竹も俺の後釜は平だな!と言っていたからね」
「けど、色々あった尸魂界で副隊長としてやっていくのが自分にはちょうどいいんだと」
「そういう控えめなところは、小鳥遊ちゃん譲りだね」
「天才肌は完璧に向こうの血、だと思います」
実は、今回の瀞霊廷通信には、
もう一つの特集が組まれていたのだ
【復隊した隊長たちに迫る!五番隊隊長平子真子】
「一冊で二度おいしいね、今回は」
「あはは、実は………」
「ん?どうしたんだい?」
困った顔を浮かべた小鳥遊は、京楽に悩みの種をつたえると、おやおや、と京楽も困った顔
「それは、どうしようかねぇ……?」
同時期、五番隊でもこの話で盛り上がっていた
「隊長、何を難しそうに?」
「んぁ?桃か。できたてホヤホヤの瀞霊廷通信や」
「あ、隊長が先日お話しを聞かれていたやつですね?」
「せやねん」
「あ、吉良くんの対談も載っているんですね!」
後で見せてください!と雛森はいうが
特集を組まれている平子の顔は渋いままだった
「ずっと思ってたんやけど、平ってやつ
俺とキャラが被ってへんか?」
「平さんですか?えっと、どのへんが…?」
「このサラッサラな髪に、口調やろ。あと、男前やし、優しそうやし、トークスキルも高いやん」
「でも、平子隊長に比べて仕事に真面目です」
「俺は期限には遅れたことないでぇぇす」
「そういう問題じゃないですよ、」
雛森は呆れた顔をしている
平子は穴が空くほど、その特集ページを見つめ続ける
「なーーーんか俺に似てるきぃすんねん」
「ほら、隊長。これ一番隊に持っていかないといけないってご自身で仰ったじゃないですか」
「せやったわ、ほんなら行ってくるかぁ」
平子は、雛森から書類を受け取り
自分の持っていた瀞霊廷通信を雛森へ渡す
「俺と平の似てるところ20個あげといてぇ」
「無理です!!!!」
一番隊小鳥遊凛は困っていた。
「……完全にタイミング失っている」
毎月発行されている瀞霊廷通信にて
特集されている見出しを見て愕然とした。
【大人気!副隊長座談会 当時の首席卒業同士!
平マコト×吉良イヅル】
なんとも大きな見出しである。
対談ページに移ると、どこかの甘味処だろうか
綺麗な座敷で話しているようだ
吉良【よろしくお願いします】
平【よろしくおねがいします】
吉良【えっと、首席卒業同士と言われてもって感じですよね。何十年も前の話ですから……】
平【そうやね、吉良くんよりももっと前に卒業してるこっちからするともう記憶ほとんどないなぁ】
テーマが少し遠いことだったようで、2人して頭を抱えているように見える
平【吉良くんの同期は、阿散井くんや雛森さんやろ?副隊長に同期いるの心強いな?】
吉良【そうですね、共に学んでいた友人たちが同じく副隊長になっているので相談だったりはしやすいです。平さんの同期は……?】
平【仲良かったのは、とっとと卒業してしもうて】
吉良【……え?】
平【吉良くん、心の準備できてる?言うで?】
吉良【は、い】
平【ギンや】
吉良【ぎんや……?】
平【市丸ギン】
キツネさん、といいながら平が楽しそうにキツネの手をしている写真の隣に、吉良が頭を抱えている写真
そうして瀞霊廷通信をパタリと閉じた
平マコトは、死神の中でもなかなか人気の高い男だった。
身長も高く、少しタレ目のたぬき顔
黒髪から覗く綺麗な金色の髪の質は異様によかった
口調も物腰柔らかい訛りが入り、本当は同期のはずだった市丸ギンとの組み合わせは女性死神たちの目の保養とも言われていた
「随分、人気者だねぇ小鳥遊ちゃんの周りの男の子は」
「京楽隊長、お疲れ様です」
「お疲れ様さま〜」
「ほんと、誰ににたのかって感じですよね」
「そんなの小鳥遊ちゃんの教育の賜物に決まっているよ」
京楽は意味ありげに微笑んだ
「でも、マコトくん隊長にならなかったんだねぇ」
「浮竹隊長には後は頼んだとは言われていたみたいですが」
「うん、浮竹も俺の後釜は平だな!と言っていたからね」
「けど、色々あった尸魂界で副隊長としてやっていくのが自分にはちょうどいいんだと」
「そういう控えめなところは、小鳥遊ちゃん譲りだね」
「天才肌は完璧に向こうの血、だと思います」
実は、今回の瀞霊廷通信には、
もう一つの特集が組まれていたのだ
【復隊した隊長たちに迫る!五番隊隊長平子真子】
「一冊で二度おいしいね、今回は」
「あはは、実は………」
「ん?どうしたんだい?」
困った顔を浮かべた小鳥遊は、京楽に悩みの種をつたえると、おやおや、と京楽も困った顔
「それは、どうしようかねぇ……?」
同時期、五番隊でもこの話で盛り上がっていた
「隊長、何を難しそうに?」
「んぁ?桃か。できたてホヤホヤの瀞霊廷通信や」
「あ、隊長が先日お話しを聞かれていたやつですね?」
「せやねん」
「あ、吉良くんの対談も載っているんですね!」
後で見せてください!と雛森はいうが
特集を組まれている平子の顔は渋いままだった
「ずっと思ってたんやけど、平ってやつ
俺とキャラが被ってへんか?」
「平さんですか?えっと、どのへんが…?」
「このサラッサラな髪に、口調やろ。あと、男前やし、優しそうやし、トークスキルも高いやん」
「でも、平子隊長に比べて仕事に真面目です」
「俺は期限には遅れたことないでぇぇす」
「そういう問題じゃないですよ、」
雛森は呆れた顔をしている
平子は穴が空くほど、その特集ページを見つめ続ける
「なーーーんか俺に似てるきぃすんねん」
「ほら、隊長。これ一番隊に持っていかないといけないってご自身で仰ったじゃないですか」
「せやったわ、ほんなら行ってくるかぁ」
平子は、雛森から書類を受け取り
自分の持っていた瀞霊廷通信を雛森へ渡す
「俺と平の似てるところ20個あげといてぇ」
「無理です!!!!」
1/33ページ