入学
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モニターを見ていたクラスメイト達が呆気に取られた。
上鳴「なん、だよこれ...。負けた方がほぼ無傷で...勝った方が倒れてらあ」
常闇「勝負に負けて、試合に勝ったという所か」
蛙吹「訓練だけど」
失神した緑谷くんは救護ロボによってリカバリーガールのところへと運ばれた。
オールマイト「まあっつっても、今戦のベストは飯田少年だけどな!」
飯田「え?!」
蛙吹「勝ったお茶子ちゃんとか緑谷ちゃんじゃないの?」
オールマイト「んーそうだなぁ。なぜだろうなぁ、分かる人!」
八百万「はい!オールマイト先生。それは飯田さんが、1番状況設定に順応していたからです。爆豪さんの行動は、試合を見た限り私怨丸出しの独断。そして先ほど先生が仰っていた通り、屋内での大規模攻撃は愚策。緑谷さんも同様、受けたダメージから鑑みてもあの作戦は無謀としか言いようがありませんわ。麗日さんは、中盤の気の緩み。そして最後の攻撃が乱暴すぎた事。ハリボテを核として扱っていたらあんな危険な行為は出来ませんわ。相手への対策をこなし、核の争奪をきちんと想定していたからこそ、飯田さんは最後対応に遅れた。ヒーローチームの勝ちは訓練だという甘えから生じた反則のようなものですわ」
シーン...
オールマイト「(お、思ってたより言われた...)
ま、まあ。飯田少年もまだ固すぎる節はあったりするわけだが、正解だよ八百万少女」
八百万「常に下学上達、一意専心に励まねばトップヒーローになどなれませんので」
※八百万百..ヒーロー科の推薦入学者4人のうちの1人、だぞ
第2戦目
私達はヒーローチーム。敵役のヴィランチームには尾白くんと透ちゃん。
『いよいよ私達の番かー。障子くんはどんな個性?』
障子「複製腕だ。触手の先端に目や耳、鼻などの器官を複製することが出来る。複製したものは本来のオリジナルよりも機能が増幅する」
『索敵にもってこいな個性だね』
障子「風舞の個性は何だ?」
『私は歌うことで自分や私の歌を聞いた人にバフをかけれることだよ』
障子「なるほど。サポート向きの個性だな」
『焦凍くん、ブーストかける?』
轟「いや、必要ねぇ」
『ん~、まあそうだよね』
障子「必要ないのか?」
『焦凍くんとにかく強いからさ。でもそれじゃ私何にも出来ないまま終わっちゃうんだけど』
轟「なら、障子に核の場所聞いて核の確保か敵の捕獲に行け」
『敵の捕獲なんて焦凍くんがしちゃうじゃん。じゃあブーストして、焦凍くんが先制攻撃したら一気に核の捕獲に向かいます』
そして、私達の試合が始まった。
スタートの合図と共に障子くんがビルの中に入り、触手を広げてビルの中の確認を始めた。
焦凍くんもビルの中に入ったが、私は焦凍くんが氷結を使うのを分かってるから入口前で自身に脚力ブーストをかけて待機。
障子「4F北側の広間に1人。もう一人は同階のどこか..素足だな。透明の奴が伏兵として捉える係か」
轟「外出てろ、危ねぇから。向こうは防衛線のつもりだろうが、俺には関係ない」
そう言って焦凍くんが壁に手を振れるとみるみる内にビルは丸ごと凍っていった。
轟「莉紗、先に行け」
『はい!』
ブーストがかかった私はあっという間に4階にたどり着き、核にタッチした。
尾白「なっ?!いつの間に!」
『無理に動いたら危ないよ!』
身じろぐ尾白くんに制止をかけた。
『今焦凍くん来るから待ってね!』
なんて話してると遅れて焦凍くんがやってきた。
轟「動いてもいいが、足の皮が剥がれちゃ満足に動けねぇだろ」
そう言いながら核に触れ、左の熱で氷を溶かす。
轟「悪かったな。レベルが違いすぎた」
氷を溶かし終えた焦凍くんは来た道を戻っていったため私は焦凍くんを追った。
『違う人と組みたかったなー』
轟「何でだ」
『だって焦凍くんペアじゃ私必要ないもん』
轟「そんな事ねぇよ」
『だって、私余っちゃうからブーストで核まで走ったけど。別になくても勝てたじゃん』
轟「.........」
『焦凍くんは、初見じゃなくても強いけど初見じゃ太刀打ちできないよ。あ、障子くん!』
入口に戻ってきた私達。障子くんの姿を見つけ駆け寄った。
『ね、焦凍くん強いでしょ』
障子「ああ、確か推薦入学だったな。さすがだ」
**
オールマイト「お疲れさん!緑谷少年以外は大きなけがもなし!しかし、真剣に取り組んだ!初めての訓練にしちゃみんな上出来だったぜ!」
蛙吹「相澤先生の後でこんな全うな授業。なんか拍子抜けというか..」
梅雨ちゃんのその言葉にクラス中が大きく頷いた。
オールマイト「全うな授業も私の自由さ!それじゃ、緑谷少年に講評を聞かせねば!着替えて教室に、お戻りー!!」
そして、ものすごいスピードでその場を駆けて行った。
そして、放課後。
戦闘訓練で負けたからなのか爆豪くんは至極イライラした様子でカバンを持って教室を出ていった。
『荒れてる...ねぇ』
轟「...帰るぞ」
『あ、待ってよ!』
カバンを持って帰ろうとした焦凍くんを私も慌てて追いかけた。
上鳴「なぁなぁ風舞!今度一緒に飯行こうぜ?」
上鳴くんに声を掛けられ足を止め振り返った。
『え、飯?』
上鳴「うんうん、何好きー?」
『んー...あ、天丼!』
上鳴「良いねぇ!じゃあ今度「莉紗、行くぞ」
上鳴くんの言葉を遮った焦凍くん。
『あ、うん!上鳴くん、みんなまた明日!』
教室に残っていたクラスメイト達はそんな様子を見て...
上鳴「ちきしょー、轟の奴ぜってぇワザとだ!」
芦戸「イケメンで推薦入学のエリートで強個性。あのボディーガードは中々厄介だねぇ」
耳郎「どっちにしろ上鳴は相手にされないだろ」
上鳴「んだと、耳郎テメェ!」
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