入学
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いよいよ入学の日
『焦凍くん?』
轟「どうした」
『初日から一緒に登校してたら目立つと思う。ただでさえ私も焦凍くんも目立つのに...』
轟「聞かれたら幼なじみだって言えばいいだけだろ」
『それは、そう...だけど』
轟「ほら、早く行くぞ」
『あ、ちょっ!』
2人で教室に行くともう半分以上の席が埋まっていた。
教室の後ろのドアから入った私たち。私たちに気づいた生徒の1人が目を見開いた。
あ、このリアクションは...
「イー娘の風舞莉紗?!」
「「えっ?!」」
ピンクの髪の女の子の声に教室中の視線がこちらに向く。
『そう、なっちゃうか....やっぱ』
轟「だろうな」
「やべー!ホンモノだ!」
金髪のツンツンヘアーの男の子が接近してきた。
「ヒーロー科のある学校行くって本当だったんだ!」
先程のピンクの髪の子も続いた。
切島「俺、切島鋭児郎!よろしくな!」
上鳴「俺、上鳴電気!今度ご飯行こ~」
芦戸「芦戸三奈だよ、よろしく!」
色んな人が自己紹介をしてくれる。
自分から馴染みに行かなくても周りから来てくれるのは世間に認知された人間の得なところだよな、とは思う。
『んとー..知ってくれてるみたいだけど、風舞莉紗です。よろしくね?』
「ウチ耳郎響香、よろしく」
続けて、ショートヘアで耳からプラグがぶら下がってる女の子が近くに来て名前を教えてくれた。が...
『あ!入試の時の!』
その子は入試の時に助けた子だった。
耳郎「え?あの時の子風舞莉紗だったの?!」
『身バレしないように特殊メイクしてもらってたんだよね』
耳郎「気づかなかった...あの時はありがとね」
『ううん、こちらこそ!』
耳郎「? こちらこそ?」
切島「そういや、風舞。さっきあいつと入ってきたけど、知り合い?」
そう言って切島くんが指さしたのは焦凍くんだった。
『あ、家がお向かいの幼なじみでね』
葉隠「すごーい!お向かいさん同士で雄英か~」
よろしくね、と言い合って黒板に貼られた座席表を見て自分の席を確認していると、ドア付近に立っていた3人に話しかけられた。
「本物の莉紗ちゃんやー!私麗日お茶子、よろしくね!」
ボブヘアーの女の子がそう言って手を握り可愛らしい笑顔でそう言った。
飯田「俺は飯田天哉。有名人が入学するとは、さすが最高峰の雄英だな!」
今度はメガネをかけた男の子が。
『お茶子ちゃんに飯田くんね!
風舞莉紗です、よろしくね!』
そしてドアの外にいる緑色の髪の男の子は顔を真っ赤にしてかたまっている。
『風舞莉紗、よろしくね?』
「あ、よ..よっ!よろ、しく..お、ねがい..//////」
話しかけると、ものすごくあからさまに固まってしまった男の子。
『(めっちゃ固まられちゃった...;)
だ、大丈夫?』
「は、ハイ・・・ボク、みど、りや..いずく..と申しま、す...///」
『緑谷くんね、よろしくね!』
緑谷「よ、よろしくおねがい..////」
『...緊張、してる?』
緑谷「は、はい..あ、あの...デビューの時、から..ファンで...///」
『え、じゃあもしかしてYORUYANから見てたりするの?』
※イー娘結成のきっかけとなった深夜に放送していたオーディション番組。
緑谷「もちろんです!」
『?!(急に元気になった?!)』
緑谷「インディーズの"恋の種"手売りした時も、買いに行きました!」
『うっそ、マジで?』
緑谷「風舞さんはすごかったです!センターは張らずにメインボーカル。端にいるのにまるで風舞さんが一番前にいるかのようなそんな存在感...」
先ほどの緊張した様子とは一転、めちゃくちゃなマシンガンっぷりに喋りまくる緑谷くん。
本当に応援してくれていたのが分かる。
麗日「ガ、ガチファンなんね?;」
『なんか、急にキャラ変したね?』
緑谷「あ、ご..ごめんなさい...風舞さん....推し、だったので...///」
『嬉しい、ありがと!』
緑谷「いえ!!///
でも、本当にびっくりしました。イー娘卒業してヒーロー目指すなんて」
『小さい頃からの夢だったんだ。事情があって芸能界入って断念しかけてたけど、無事にスタートラインに立てた!』
緑谷「そうなんですね。風舞さん...同じクラス、よろしくお願いします!」
緑谷くんは照れくさそうに満面の笑顔を見せてくれた。
『よろしく!でも、同い年だから敬語はなしだよ?』
緑谷「あ、は...うん!」
「お友達ごっこしてぇなら他所行け」
ワイワイと盛り上がっているとどこからか声が聞こえた。
教室の外に黄色い寝袋に入った男の人が横たわっていた。
「「『........』」」
「ここはヒーロー科だぞ」
「「「『(な、なんかいる?!)』」」」
相澤「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね。
担任の相澤消太だ、よろしくね。さっそくだが、これ着てグラウンド出ろ」
そう言って、相澤が手にしていた寝袋から出したのは青いジャージだった。
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