Season3
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緑谷「オールマイト!
(クソっ、オール・フォー・ワンが邪魔してかっちゃん達を助けられないんだ。その隙に連合はかっちゃん達もろとも逃走しようとしている..)」
轟「(莉紗も爆豪も、あの人数に囲まれて逃げるどころじゃねぇ..)」
A組の中でも特に機動力の高い2人は自分の個性を駆使して何とかヴィラン達の攻撃を躱し、敵の魔の手から逃れている。
爆豪「(こいつらも緊急事態..!?)」
『(今度は、強引に連れていこうとしてる..6対2か)』
爆豪「(とりあえずこのクソ仮面には触られちゃいけねぇ)」
その様子を陰から見ていた5人がもどかしい表情で2人を見ている。
緑谷「(こんなピンチ..!なのに、僕らは戦うことが許されない..。
せめて一瞬でいい、隙があれば....?!?!)」
何かを閃いた緑谷。動こうとしたと思ったのか飯田が緑谷の腕を掴んで制した。
緑谷「違うんだよ、あるんだよ!決して戦闘行為にはならない..僕らもこの場から去れる!それでも2人を救け出せる方法が!」
轟「!? 言ってみてくれ!」
緑谷「ただ...問題がある」
轟「問題?」
緑谷「風舞さんは大丈夫だと思う。だから、問題は...かっちゃん次第で。この策だと多分、僕じゃ成功しない...。
だから切島くん。君が成功率を上げる鍵だ」
緑谷の作戦..それは。
緑谷「2人は今、相手を警戒して距離を取って戦ってる。
風舞さんは、こっちの作戦に気づいてもかっちゃんが救出されないと動いてくれないと思う。だから、かっちゃんを先に救出するのが絶対条件。タイミングは、かっちゃんと風舞さんが一定距離離れていて、かつかっちゃんとヴィランが2歩以上離れた瞬間...」
緑谷の作戦を聞いた4人。
八百万「飯田さん...」
飯田「博打ではあるが、状況を考えれば俺たちへのリスクは少ない..何より成功すれば全てが好転する...。
やろう」
緑谷達は爆豪と莉紗を救出することで満場一致した。
"僕のフルカウルと飯田くんのレシプロで、まず推進力!"
緑谷と飯田が切島を掴み壁に向かって走り出した。
"そして切島くんの硬化で壁をぶち抜く!
開けた瞬間、すぐさま轟くんの氷結で道を形成してほしい!なるべく高く跳べるよう"
轟が高くそびえたつ氷結を出した。
その先端に向かい飯田のレシプロで一気にかけ抜け、先端にたどり着くと緑谷と飯田は思いっきり上空に跳んだ。
"ヴィランが僕らに気づいてない!これまでヴィランに散々出し抜かれてきたけど...今僕らがそれを出来る立場にあるんだ!
そして、手の届かない高さから、戦場を横断する"
爆豪も、莉紗もヴィラン達も上空の緑谷たちに気づいたが、ジャンプしても届かない高さを浮遊してるため茫然と見上げていた。
"ヴィランのボスはオールマイトを食い止めてる。これは、つまり...逆もまた然り!
そしたら..切島くんだ。僕じゃダメだ。轟君でも飯田君でも、八百万さんでも...入学してから今までかっちゃんと対等な関係を築いてきた.....君(トモダチ)の呼びかけなら!!"
切島「爆豪!!来い!」
切島は爆豪に手を伸ばした。
爆豪は迷うことなく爆破で地上を跳び切島の伸ばした手を掴んだ。
"かっちゃんが動けばヴィラン達はかっちゃんを追おうとして一瞬風舞さんから視界を外すはずだ。
かっちゃんが動いたなら風舞さんは必ず動いてくれる。だから、その隙に轟くんはヴィランと風舞さんの間に氷結を。そしたら、轟くん...今度は君だ!"
莉紗は爆豪が無事に切島の手を掴んだのを見て安堵し、今度は自分がここから脱出する番だと気持ちを切り替えたその時..。
自分とヴィラン連合の間を横切るように目の前に見慣れた氷山が姿を現した。
『あ.....』
轟「莉紗!!」
会いたくてたまらなかった
聞きたくてたまらなかった声が聞こえ莉紗は振り返った。
切島がぶち壊した穴から轟が自分を呼んでいた。森の中で届かなかった手を、必死に伸ばしている。
『しょ...と、くん...』
轟「莉紗!来い!」
莉紗は迷うことなくダッシュウィンドを放ち轟の元に走り、その胸に飛び込み、轟もまた飛び込んできた莉紗を抱きとめ腕の中に収めた。
轟「無事か..?けがは」
『...っ...』
涙を押し殺し、ふるふると首を振った莉紗。
轟「まだ気づかれてねぇ。今だ、逃げるぞ!」
八百万「はい!」
轟「莉紗!最大出せ!」
莉紗は轟に言われた通り、轟の出した氷結を壊しこちらに向かってくるヴィラン達に向かって最大風力の竜巻を出した。
ヴィラン達の視界を塞ぎ、足を止めさせた隙に轟は莉紗の手を握り八百万と共にその場から走りだした。
弔「どこにでも...現れやがる!!」
オールマイト「マジかよ...;まったく...」
コンプレス「逃がすな!!遠距離ある奴は?!」
スピナ「荼毘に黒霧!両方ダウン!」
マグネ「あんたらくっついて!」
マグネ..個性「磁力」自身から半径4,5m以内の人間に磁力を付加できる。男がS極、女がN極となる。自身には付加出来ないぞ。
マグネがコンプレスとスピナに磁力を付加させ、同じS極同士反発させた反動でコンプレスを上空に飛ばした。
爆豪たちに向かって距離をつめていくコンプレス。
Mtレディ「大胆かよ!」
Mtレディが巨大化してヴィラン達の前に立ちはだかった。
突如現れた障害物に避けることも敵わずコンプレスはMtレディの顔面に激突し、落下した。
緑谷「Mtレディ!」
Mtレディ「救出、優先...行って、バカガキ..」
Mtレディがゆっくりと倒れて行った。
マグネが続けざまに同じ用法でコンプレスを飛ばそうとした所を今度はグラントリノが阻止した。
オールマイト「遅いですよ!」
グラントリノ「お前が速すぎんだ。なあ、あいつ緑谷!ホントますますお前に似てきとる、悪い方向に!!」
オールマイト「保須の経験を経て、まさか現場に来ているとは...。
しかし情けない事に、これで心置きなくお前を倒せる!オールフォーワン!」
グラントリノ「こっちも後2人、終わらせる!」
トガ「弔くん!終わりたくないです!!」
AFOをオールマイトが、弔とトガをグラントリノがそれぞれ対峙した。しかしAFOがマグネの個性、磁力を強制発動させ弔や気を失った連合の男たちをトガの元に飛ばさせトガの背後に黒霧のワープゲートを発動させた。
弔「待って...ダメだ先生!その身体じゃ..あんた!ダメだ!!」
ヴィラン連合はワープゲートの中へと姿を消した。
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