Season3
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コンプレスがじわじわ近づく中、2人がどうにか逃げ切る作戦を考えていたその時...
コンコン
「どうもー、ピザーラ神野店です」
現況に不似合いな急な来客に誰もがドアに目をやった。
ドォォォオンッ!
「スマぁぁぁーッシュ!!」
ドアとは別の場所の壁が突然破壊されオールマイトが現れた。
スピナ「何だ?!」
弔「黒霧!ゲート!」
オールマイトの背後からシンリンカムイが飛び込み、ヴィラン達を一気に捕獲した。
カムイ「先制必縛、ウルシ鎖牢!」
荼毘「木ィ?んなもん..」
荼毘が炎を纏わせウルシ鎖牢を燃やそうとしたところを...
グラントリノ「逸んなよ、大人しくしといた方が身のためだぜ」
グラントリノが荼毘を思い切り蹴り飛ばすと、荼毘は気を失った。
オールマイト「さすが、若手実力派だ!シンリンカムイ!そして目にも止まらぬ古豪、グラントリノ!
もう逃げられんぞ、ヴィラン連合。何故って?
我々が来た!!」
Mr「あの会見後に、まさかタイミング示し合わせて..?」
エッジ「攻勢時ほど、守りが疎かになるものだ。ピザーラ神野店は、俺たちだけじゃない」
エッジショッドがその個性でドアの隙間から中に入り、鍵を開けると警察のSWATが待機していた。
エッジ「外はあのエンデヴァーやウィンドリアをはじめ、手練のヒーローと警察が包囲している」
『(おじさまと母さんが...?)』
ーその現場の様子ー
エンデヴァー「塚内ィ!何であのメリケン男が突入で俺が包囲なんだ!?」
塚内「万が一取り漏らした場合、君らの方が視野も制圧範囲も広い」
エンデヴァー「シヤ!!」
ウィンドリア「エンデヴァー、こんな大きな事件..みんなそれぞれ役割を全うしてんだから文句言わないの!」
エンデヴァー「わかっている!!」
オールマイトが突入で自分が包囲であることに納得してないエンデヴァーを塚内とウィンドリアが宥めていた。
オールマイト「怖かったろうに..よく耐えた。ごめんな、もう大丈夫だ少年少女」
爆豪「...っ、こ!怖くねぇよ!余裕だクソ!!」
『強がり....』
明らかな強がり発言に苦笑いし、ツッコんだ莉紗。
弔「せっかく色々捏ねくり回したのに...何そっちから来てくれてんだよ、ラスボス!仕方ない、俺たちだけじゃない。そりゃこっちもだ!黒霧ー!!持ってこれるだけ持ってこーい!!」
オールマイト「脳無だな?!」
しかし、脳無が来る気配はなく..
弔「どうした、黒霧!」
黒霧「すみません、死柄木弔。所定の位置にあるはずの脳無が...ない?!」
弔「は?」
オールマイト「やはり君はまだまだ青二才だ。
ヴィラン連合よ、君らは舐めすぎだ。少年少女の魂を、警察のたゆまぬ捜査を。そして、我々の怒りを!!」
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ジーニスト「脳無格納庫、制圧完了」
脳無格納庫は、ベストジーニストやMtレディ、ギャングオルカや虎、そして警察の機動隊が制圧していた。
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オールマイト「おいたが過ぎたな、ここで終わりだ!死柄木弔!」
黒霧がワープゲートを出そうとするも、エッジショットが千枚通しで黒霧を気絶させた。
エッジ「中を少々いじり、気絶させた。この男は最も厄介、眠っててもらう」
グラントリノ「さっき言ったろう。大人しくしといた方が身のためだって」
そして、グラントリノがマグネ、スピナ、コンプレス、トガのフルネームを読み上げた。
グラントリノ「少ない情報と時間の中、お巡りさんが夜なべして素性を突き止めたそうだ。分かるかね?もう逃げ場はねぇってことよ。なぁ、死柄木。聞きてぇんだが、お前さんのボスは何処にいる?」
弔「ふざけるな...ふざけるな...」
オールマイト「奴は今どこにいる?」
弔「失せろ...消えろ...」
オールマイト「死柄木!!」
弔「お前が!!嫌いだー!!」
死柄木がオールマイトにそう叫んだとき、突然脳無が現れた。
黒いヘドロのようなものが頭上から振ってきた。
カムイ「脳無?!何もない所から?!あの黒い液体はなんだ!」
グラントリノ「エッジショット黒霧は?!」
エッジ「気絶してる..こいつの仕業ではないぞ!」
グラントリノ「どんどん出てくるぞ!」
オールマイト「シンリンカムイ!絶対に放すじゃないぞ!」
カムイ「ハッ!」
『なっ?!』
爆豪「クソっ!」
オールマイトがシンリンカムイに指示したその背後で爆豪と莉紗がヘドロに飲み込まれていった。
オールマイト「爆豪少年!風舞少女!!」
オールマイトが2人を抱き止めようとしたがヘドロは2人を飲み込みそのまま消えてしまった。
オールマイト「あぁぁああっ!!」
混乱がやまぬ現場に、オールマイトの雄叫びが響いた。
カムイ「エンデヴァー!ウィンドリア!応援を!!」
カムイの応援要請もむなしく、周囲を包囲していたエンデヴァー達の足元からも突然ヘドロが沸き中から脳無が出てきた。
エンデヴァーとウィンドリアを始めとし警察や一緒に待機していたヒーロー達も脳無への攻撃を始めた。
エンデヴァー「塚内!避難区域を広げろ!」
塚内「アジトは2箇所と、捜査結果が出たはずだ...
ジーニスト、そっちは制圧したんじゃないのか?!」
無線でジーニストに呼びかけたが、返答がない。
ウィンドリア「まとめて吹き飛ばしたいけど、ここじゃあ巻き込んでしまうわ..」
エンデヴァー「こいつら..あっちから流れて来てるのか!」
ウィンドリア「塚内くん!格納庫のジーニストはどうしたの?!」
エンデヴァーとウィンドリアが脳無と応戦しながら塚内に呼びかける。
塚内「ジーニストらと連絡がつかない!おそらく、脳無工場のほうが失敗した!」
エンデヴァー「グダグダじゃないか、全く!」
オールマイト「エンデヴァー!ウィンドリア!」
脳無の撃退に苦戦を強いられている2人にオールマイトが呼びかけた。
エンデヴァー「ああっ?!」
オールマイト「大丈夫か?」
エンデヴァー「どこを見たらそんな疑問が出る?!さすがのTOPも老眼が始まったか?!」
ウィンドリア「ちょっとエンデヴァー!そんな憎まれ口叩いてる場合じゃないでしょ!オールマイト!ここは私たちに任せて!」
エンデヴァー「ふん、行くならとっとと行くがいい!」
オールマイト「ああ...任せるね」
ウィンドリア「オールマイト!」
走り出そうとしたオールマイトの背中に呼びかけたウィンドリア。
ウィンドリア「あの子と、ちゃんと向き合わなきゃ...そう思ってるの」
脳無を倒しながらオールマイトの背中に言葉を投げかけるウィンドリア。
オールマイト「ウィンドリア....」
ウィンドリア「あの子の気持ちを無視し続けた....プロヒーローでありながら、1番護らなきゃいけない我が子を護って来なかった。
ちゃんと、話したいの。あの子たちと..」
エンデヴァーも思うところがあるのか、脳無を倒しながらウィンドリアの言葉を聞いていた。
オールマイト「必ず、助ける。私は...平和の象徴だ」
オールマイトはただ一言言葉を残し、小さく振り向き親指を立てた。そして、次の瞬間には既に姿は見えなくなっていた。
ウィンドリア「ありがとう...オールマイト」
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