Season2
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昼休み
莉紗は、ランチラッシュのごはんを食べに行こうと食堂に向かうべく財布と携帯と指名リストを持って教室を出ようとした。
轟「風舞」
『何?』
轟「お前、どこ行くかもう決めたのか?」
轟が話しかけたのをきっかけに2人は自然な流れで食堂に向かべく歩きながら会話を始めた。
上鳴「お前らホントいっつも一緒だよな?」
轟「『..は?』」
突然の上鳴の言葉に2人とも頭にクエスチョンマークを浮かべた。
芦戸「ほんとに付き合ってないのー?」
葉隠「実は付き合うことになってたり?」
切島「何だかんだ一緒にいる事多いしな、お前ら」
当人たちを差し置いてめちゃくちゃ盛り上がるクラスの連中に莉紗は若干面倒そうな表情を浮かべながら水を差した。
『盛り上がってる所悪いけど、別に付き合ってないって』
芦戸「えー?そんな仲いいのに?」
葉隠「一緒に登下校する仲なのに~?」
『それは...方向、一緒だからたまたま』
面倒な為幼馴染だということを公言し逃れようかと思った莉紗だが、それはそれでこの健全なお年頃高校生たちの前では無理やり恋愛トークに持っていこうとするに違いないとそれもやめてどう逃れようか考えてると..
轟「家近ぇからな」
『......ん?』
瀬呂「あ、そうなの?」
轟「ああ、んで幼馴染」
『.....ってちょっと待て?』
さらっと公言した轟を睨んだ莉紗。
轟「? なんだ?」
「「「胸ときめくシチュエーション来たーー!!!!」」」
葉隠「幼馴染かぁ~。気づいたら恋心ってのもよく聞くよねぇ」
上鳴「マジ?お前らもそのパターン?!」
目の前であることない事言って勝手に盛り上がってるクラスメイトを前に莉紗は拳を震わせた。
『ほら見ろ...だから言うのイヤだったんだよ!』
隣に立つ轟に鼻息荒くして責め立てた莉紗。
轟「..?まずかったか?」
『........もういいや。
(この天然男には何を言っても伝わらないだろう)』
諦めた莉紗は未だに自分達の話しで盛り上がるクラスメイト達を放置して食堂に向かった。
**
in 食堂
『何にするの?』
轟「蕎麦」
『ですよね』
轟「あ『ったかくないやつでしょ?分かってるよ』
轟の言葉を遮り言った莉紗は自分の分と一緒に轟のざるそばの食券を購入した。
轟「ん、金」
1000円札を1枚渡してきた轟にその1000円札を押し返した莉紗。
『いや、いらないし。つーか多いし』
轟「じゃあ今度俺が出す」
『ん』
受け取りカウンターで轟はいつもの如く蕎麦を受け取り、莉紗は親子丼を受け取り空いてる席に向かい合わせで座った。
轟「お前も親子丼好きだな」
そういうと轟は莉紗の親子丼に箸を伸ばした。
轟「ん、美味い」
『そりゃそうーだ』
轟「美味いが俺はお前の親子丼の方が好みだ」
『.............』
轟「...莉紗?」
突然黙った莉紗に轟が不思議そうに名前を呼んだ。
『(何なのこいつ...ほんと、どこまで天然なわけ?タラシか?こんなん言われたら普通の女はコロっと落ちてるぞ、今のセリフは)』
中学時代、近くにあったとは言え別の中学にまで轟の人気ぶりが風の噂で流れていた為、轟がモテるというのは知っていた莉紗。何でもファンクラブがあったとかなんとか...
『(まあそりゃ、黙ってたらカッコいい方だとは思うけどさ...冷さんに似て顔立ちは整ってるから)』
轟「おい」
『いたっ』
反応がない為、莉紗の額にデコピンした轟。
『いったいなあ..』
轟「反応しないお前が悪い」
『ムッ....んで、何』
轟「お前、行くのか?おじさんたちのとこ」
『は?行くと思います?私があいつらの所に』
分かりきってるくせに..と皮肉を込めて言ってやると轟は分かりにくいほどの小さな苦笑いを見せる。
轟「だよな。じゃあ親父の所は?」
『親父の所って...?』
轟「エンデヴァー事務所」
『...何で?』
突拍子もない事を言い出す轟に眉をしかめた莉紗。
轟「昨日親父が突然帰ってきて..」
エンデヴァー「お前らに指名を出しといてやった。俺のところに来い」
轟「あ?」
轟「って言ってた。お前らっつったから俺以外にも指名出してるんだと思って。それで、俺以外にあいつが出すとしたらお前しかいねぇと思った」
『あのおじさまが轟くん以外に指名を出すとは思えないんだけど...』
轟「見て見れば?」
轟が顎でクイッと指した為恐る恐る持参した、自分専用のリストアップの用紙をペラペラとめくった莉紗。そこに書かれた名前に目を見開いた。
"エンデヴァーヒーロー事務所"
『おっ、と...』
轟「行くのか?」
『いや、行くのかって...おじさまに関わるなって言ってなかった?』
轟「まあ言ったけど。あんなんでも仮にもNo.2ヒーロ―。得るものはあるかもしれねぇと思って。No.2として君臨するその所以も確かめてやろうと思って行くことにした」
『そっか...
....って、え?焦凍くん、おじさまのとこ行くの?!』
衝撃のあまり学校ということも一瞬抜け、名前で呼んでしまった莉紗。
轟「ああ」
『それは、また....心境の変化著しいなぁ』
轟「......それに、今なら俺が守ってやれるから」
『...........』
たった一言そう言った轟の言葉の真意をすぐに理解した莉紗。轟の表情に迷いは見られない。
良い方向に轟が変わっていってることに微笑んだ莉紗。
『まあ、そうだね。よし、じゃあ私も行くよ』
轟「行っとくが別に一緒に行こうって誘ってるわけじゃねぇぞ」
『うん、分かってるよ。
大きい事務所だと得るもの大きいだろうしって意見には賛成だし。それに2人が喧嘩始めたら止める人間も必要でしょ?』
轟「しねぇよ」
『しないのは無理でしょ』
**
職場体験の希望調書を提出し家に帰ってきた轟と莉紗。
冬美のご飯支度を手伝っている莉紗と居間でTVを見ている轟。轟がチャンネルを回していると、とあるニュース番組で気になる報道が流れた。
『焦凍くん、何見てるの?』
夕食がもう出来るというのを伝えに居間に出てきた莉紗が声をかけた。
轟「これ、見てみろ」
『インゲニウム再起不能か?
....インゲニウムって確か..!』
轟「ああ、飯田の兄貴だ」
『体育祭の後から様子がおかしかったのこれのせいだったのか...』
轟「お前も気づいてたか」
『うん、保須で多発してるって。気になるね...』
轟「ああ」
『(飯田...何事もなきゃいいけど)』
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