Season2
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『(障害物競走...障害物の種類にもよるけど基本、レースなら私の風の個性で自分の加速をしつつ周りを妨害しながら進めるから有利..
焦凍くんはおそらくスタート地点で氷結攻撃を出して周りを抑えて単独を狙ってくるはず....
爆豪も爆破を使いながら空中で来るはずだから...おそらく焦凍くんの氷結は掻い潜ってくる。
後は、手の内を知ったA組のみんながどれだけ氷結を避けてくるか...
私もスタートダッシュにかける!!)』
スタートまで
3....
2...
1...
ミッドナイト「スタート!!」
ミッドナイトの開始の合図と共に1年生全員が同時に走り出した。
プレゼントマイク「早速だが、ミイラマン。序盤の見どころは?」
相澤「今だよ」
コースに出るまでのスタート地点はトンネルのような作りになっていて人が密集している。
皆が同時に走り出したがごった返しになっていてそれはそれは人同士が揉まれている。
緑谷「(そうか、スタート地点がもう...)」
轟「『(最初のふるい..)』」
莉紗の読み通り、轟は氷結で周囲のライバルたちの足を止めにかかった。
轟「悪いな」
走りながら自分の通り道を凍らせながら進む轟。
『(読み通り!)』
轟の氷結に捕まる前に近くの柱に粘着糸を粘着させ粘着糸の長さを短くして自身の体を天井に向かって引き上げた。
人の波と氷結攻撃から逃れ柱に張り付き、そのままダッシュ・ウィンドで空中から人の頭上を通り抜け無事にコースに出た。
そして、後方に巨大竜巻を繰り出した後再びダッシュ・ウィンドを発動し轟の背中を追いかける。
他クラスの多くは轟の攻撃で足止めを食らったが、なんとか交わした選手もいた。
しかし、そのあとの莉紗の巨大竜巻で上空に吹き飛ばされ経営科、普通科、サポート科の多くはここでリタイアとなった。轟のすぐ背後に迫った莉紗。
『氷結で先制ダッシュすると思ってた』
轟「俺もお前は読んでると思ってた」
そんなやり取りをしていると...
八百万「甘いわ、轟さん!風舞さん!」
八百万の声が聞こえ2人がちらりと振り返ると...
爆豪「そう上手くはいかせねぇえっ!!半分野郎、アマ女!!」
『あのアマ女って呼び方もうちょっとどうにかならんかな...』
轟「ならねぇんじゃねぇ?」
轟が後続者達の進路を凍らせ、莉紗が後方に突風を起こしながら進んでいるがA組を中心に上手く避けながら追ってきている。
尾白「それは1度食らってる、二度目はないぞ!」
滑る地面に慎重に進むものや空中から追ってくる者、勢いで進む者もいた。
『さっき私達ダブル先制パンチで妨害してきたはずなのに、なんであんなに後続いるんだ?』
轟「クラス連中は当然として、思ったより避けられたな」
『想定外だよ』
そして、自分のもぎもぎを足場にして使い峰田もすぐそこまで迫ってきた。
今度は轟に向かってもぎもぎを投げようとしていた。
しかし、そんな峰田を何かが吹き飛ばした。
緑谷「峰田くん!!」
『!! 何だこれ?』
轟「...........」
2人の目の前には巨大ロボットのようなものがずらりと立ちはだかっていた。
緑谷「あれは!!入試の...仮想ヴィラン!」
マイク「さあ!!いきなり障害物だぁ!!まずは手始め、第一関門!!ロボインフェルノ!!」
上鳴「なっ、入試ん時の0ポイントヴィランじゃねぇ?!」
「マジか!ヒーロー科あんなのと戦ったの?!」
「やべぇよ!」
轟「一般入試用の仮想ヴィランってやつか...」
『普通に倒してもライバルに塩送ることになるな...』
八百万「どこからお金出てくるのかしら....」
『(八百万、気になるのそこなのね...)』
ロボインフェルノが先頭にいる轟、風舞をロックし攻撃態勢となった。
轟「せっかくならもっとすげぇもん用意してもらいてぇもんだな」
『....頼むから、ついでに私の事まで凍らせないでよ』
隣から感じる冷気に苦笑いしながら言う莉紗。
轟が足元を凍り付かせ、地面に手を置くと大きな氷山を繰り出し数体のロボを氷漬けにした。
轟「クソ親父が見てるんだから」
ひと際低い声でそう言った轟の目の前には全身氷と化したロボが数体。
轟はそのままロボの隙間を走りぬけて行った。
『気合入ってるのはいいけど...入りすぎじゃない..?
(倒れるな、これ...)』
「あいつが止めていったぞ!」
「足元の隙間だ!通れる!」
轟「やめとけ、不安定な体勢ン時に凍らせた...倒れるぞ」
後者にそう助言した轟の言葉が言い終わるのと同時に氷になったロボは倒れて行った。
マイク「1位轟!攻略と妨害を一度に!こいつはすげぇなぁ!!」
しかし、ロボはまだまだ現われる。
『(でも、あんなやる気見せられたらこっちも気合い入るよね)』
さらに3体のロボが莉紗達の前に立ちはだかったが大きな竜巻を続けざまに3つ発生させロボに向かって飛ばした。ロボット達は風に巻き上げられ、莉紗は竜巻の隙間をダッシュウィンドで一気に駆け抜けて行った。
「よし、ロボがいなくなったぞ!」
「今のうちに行こうぜ!」
『あー、ロボの重量で竜巻の動きが不規則だから気をつけて』
その言葉通り竜巻同士がぶつかり合ったり、風で分解されたロボの部品が飛び散ったりしてあたりは地獄絵図のようになっている。
さらに、莉紗は後方に突風を起こしライバル達の足を止めさせ、さらに氷化しもろくなったロボが莉紗の風によって崩れ破片や氷塊が後続の生徒達を襲った。
後続への妨害をしっかりとして莉紗は再び轟の後を追った。
マイク「おーっと!2位の風舞も攻略と妨害を同時進行!さらには轟が凍らせたロボまで利用したぞ!そして、先頭の轟を追ったー!!」
相澤「合理的かつ戦略的行動だ」
マイク「さすがは両名推薦入学者!!
初めて戦ったロボインフェルノを全く寄せ付けない、エリートっぷりだぁ!!」
緑谷「(周りの妨害も気にしつつ、ロボット攻略しなきゃ..)」
マイク「第1関門を突破したのは、1位轟焦凍だぁ!!そして、その後を追うのは2位の風舞莉紗!!」
数人の生徒が轟が凍らせて倒れたロボの下敷きになったうえに、莉紗の風で吹き飛ばされリタイアとなった者も数名いた。
「おい!誰か下敷きになったぞ!!」
「死んだんじゃねぇか?!」
「死ぬのか?!この体育祭!!」
と思っていたのもつかの間...
倒れたロボを破壊して出てきたのはA組の切島だった。
切島「どりゃぁ!!轟の野郎はわざとぶっ倒れるタイミングで凍らせるし風舞も便乗しやがった!!
俺じゃなかったら死んでるぞ!!」
鉄哲「A組の野郎は...ホントに嫌な奴ばっかりだな!!」
切島「個性だだ被りかよ!!ただでさえ地味なのに!!」
潰される心配のない2人は走り出した。
上鳴「いいな、あいつらは!潰される心配なく突っ込めて」
そんな中、爆豪が爆破を繰り出し空中に移動するとロボの攻撃を交わしながらロボの上に降り立った。
その後に、瀬呂や常闇も便乗した。
その後も、1Aのメンバーが自分の個性をうまく使いながらロボを掻い潜っていく。
マイク「おーいおい、第1関門ちょろいってさぁ!じゃあ第2関門はどうさ!!」
第2関門にたどり着いた1Aのメンバーその光景に思わず息を飲んだ。
断崖絶壁の足場がいくつもありいたるところにロープが何本もかかっている。
ゴールに向かうためにはロープを渡りいろいろな足場を踏みながら行くしかない。
蛙っぽい蛙吹梅雨は、ジャンプしてロープにしがみつくとそのまま何の躊躇もなくロープを渡っていった。
普通なら...正規にロープを渡るしかない。
しかし、ここはヒーロー科。個性の使用あり。
1位と2位の轟と莉紗も、その個性を使ってスムーズに第2関門を進んでいた。
轟はロープを凍らせて滑るように次の足場へ、莉紗は風で空中から足場を渡っていった。
マイク「さあ!1位、2位は難なく通過してるぞー!!」
轟「お前風で一気に進めばいいだろ」
自分の背後を走る莉紗にそう言った轟。
『このレースを1位になるのが目的ならそうするけど。この後だってどんな競技が待ってるか分からないからほどほどに温存もしておかなきゃ』
轟「策のうちってわけか」
『それに、ほら。どんな障害物あるか分からないから轟くん先に行かせといてるだけ』
轟「...........」
『どうでもいいけど...
随分静かだなと思っていた爆豪が上がってきたね』
轟「ああ、スロースターターか」
爆豪「クソがぁああ!!!」
「1位と2位圧倒的じゃんか」
「個性の強さもあるが、それ以上にその身体能力と判断能力がずば抜けてる」
「そりゃそうだろぉ、あの1位の子フレイムヒーローエンデヴァーの息子さんだよ?!」
「は?!どおりで!!オールマイトに次ぐトップ2の力!!」
「え、もしかして2位の子も?!」
「そうそう、あの子もあのNo.5のそよ風ヒーロー ウィンドリアの娘さん!!」
「マジかよ!!サイン欲しいー!」
「俺ウィンドリアのファンなんだよー」
「まさか2世同志の戦いだったとは...早くもサイドキック争奪戦だなぁ」
観客席が、トップヒーローの子供が2人も参加している事に驚きを隠せず大興奮している。
マイク「先頭は頭1つとびぬけていて下は団子状態!!上位何名が通過するか、公表してねぇから安心しねぇで突き進め!!」
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