Season2
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迫る体育祭に備え、私は個性の強化特訓をしていた。
あれから、2年半ぶりに轟家にお邪魔した後にも2回程夕食をごちそうになりに行った。
泊まっていけと嬉しいことを言われたけども体育祭に備えて特訓したいし、焦凍君とも戦うことになるかもしれないから手の内をまだ明かしたくないことを伝えると、焦凍君も冬ちゃんも納得してくれた。
その代わり体育祭が終わったあと泊まりに来てねという冬ちゃんの交換条件と一緒に。
私の粘着糸の個性は指先から粘着性の糸を出す個性。
粘度は、瞬間接着剤くらい...絶対離れないってわけじゃないけど外そうと思っても中々外れない。
だから、敵の捕獲や自分の移動、手の届かない場所の物の移動など意外と幅広く使えたりする。
糸の長さを長くすればするほど強度も粘度も落ちる。そのため、実戦で今使える長さは頑張ってもいいとこ3mくらい。
そして、熱などに弱く粘度が著しく落ちてしまうのも弱点だ。
そして、風の個性。
自在に風を発生させることが出来、その風の形態や進行方向も操ることが出来る。
竜巻にしたり広範囲の突風にしたりそよ風にしたり範囲や形態・風力・風圧もコントロールできる為私の攻防の要となっている。
また、移動の際自分の背後に追い風を発生させることで移動の際の超加速も可能。
私の課題は、この風の攻撃力を高めること。
竜巻も今じゃビル1つ分くらいの大きさのものを発生させることが出来る。
しかし、それに巻き込まれ相手の自由を奪うことに関してはピカイチだが、攻撃力としては今一つなのだ。
なので、風を発生させる際に圧縮して発生させその風圧で人体を切りつけかまいたちのような現象を起こす訓練をしているのと同時に竜巻の回転速度を大幅に上げる...という特訓をしていた。
体育祭当日..
1-A控室
芦戸「あーあ、やっぱコスチューム着たかったなぁ」
尾白「公平を期すため着用不可なんだよ」
砂藤「予選の種目って何なんだろうな...」
常闇「何が来ようと、対応するしかない」
障子「ああ」
葉隠「莉紗ちゃん、ポッキーどうぞっ!」
『ありがと
(うちの女子ポッキー好きだなぁ..)』
ガタンっ!!
飯田「みんな!!準備は出来てるか?もうじき入場だ!」
峰田「人人人人...」
緑谷「スゥ...ハァ...」
轟「緑谷」
緑谷「轟君...何?」
深呼吸して気を落ち着かせていた緑谷に轟が名前を呼び緑谷の前に立った。
『(焦凍くん...?)』
轟「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」
緑谷「え?..う、うん...」
轟「けどお前、オールマイトに目かけられてるよな?別にそこ詮索するつもりはねぇが...
お前には勝つぞ」
張り詰めた表情で緑谷に宣戦布告と取れる言葉を投げかけた轟に、表情は変えずとも不安な気持ちが募る莉紗。
緑谷「!!」
上鳴「おぉ~?クラス最強が宣戦布告?」
切島「おいおいおい、急に喧嘩腰でどうした。直前にやめろって」
そう言って切島が轟の肩を掴むと轟はその切島の手を振り払った。
轟「仲良しごっこじゃねぇんだ、何だっていいだろ」
そう言ってその場から離れようとした轟。
緑谷「轟くんが、何を思って僕に勝つって言ってんのかわかんないけど、そりゃ君のほうが上だよ。実力なんて...大半の人に敵わないと思う。客観的に見ても...」
切島「緑谷も、そういうネガティブな事言わない方が...「けど、遅れをとるわけにはいかないんだ...」
切島の言葉を遮り緑谷が力強く言うその様子に一度背を向けた轟も緑谷に向きなおした。
緑谷「僕も本気で取りに行く」
轟「...おお」
爆豪「ケッ...」
そして、派手な花火の打ち上げと共にプレゼントマイクの進行で雄英体育祭が開催した。
マイク「1年ステージ、生徒入場!
どうせ、あれだろ?こいつらだろ?!敵の襲撃を受けたにも関わらず鋼の精神で乗り越えた、奇跡の新星!ヒーロー科、1年A組だろ?!」
切島「すっげぇ人だな..!」
大勢の人が自分達に注目していることにほとんどの者が息を飲んだ。
その後も、B組、普通科、サポート科、経営科も入場し会場には雄英1年がそろい踏みした。
ミッドナイト「選手宣誓!」
1年ステージの主審は18禁ヒーロー、ミッドナイト。
切島「ミッドナイト先生、なんちゅー格好だよ....///」
上鳴「さすが18禁ヒーロー...//」
常闇「18禁なのに、高校にいてもいいものか?」
峰田「いいっ!!!」
ミッドナイト「静かにしなさい!選手代表、1A、爆豪勝己!!」
爆豪が静かに壇上に進みだした。
緑谷「えぇっ?!かっちゃんなの?!」
瀬呂「あいつ一応、入試1位追加だったからな」
「ハァ、"ヒーロー科"の入試な」
どこからか皮肉たっぷりな声が聞こえた。
緑谷「は、はい...」
瀬呂「対抗心むき出しだな」
上鳴「それもこれも爆豪のせいだっつーの...」
『(絶対ロクなこと言わないじゃん..)』
爆豪「宣誓...俺が1位になる」
だるそうに言う爆豪に1Aのほとんどの人間が心の中で思った。
「「「「「(絶対やると思った!)」」」」」」
『(やっぱり...;)』
当然他のクラスからはブーイングの嵐。
飯田「何故ヒーローを貶めるようなことをするんだ」
爆豪「せめて跳ねのいい踏み台になってくれよ」
鉄哲「どんだけ自信過剰なんだよ....この俺が潰したるわ!!」
あたりのブーイングも冷めやらぬままミッドナイトが第1競技に進めた。
ミッドナイト「さーて、それじゃ早速始めましょ!毎年多くの者がここでティアドリンク(涙を呑む)!!!運命の第一種目!今年は...
障害物競走よ!!
計11クラス全員参加のレースよ。コースはこのスタジアムの外周、約4km!
わが校は自由さが売り文句!コースを守れば、何をしたってかまわないわ!!
さあさ、位置につきまくりなさい!」
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