Season2
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葉隠「ねぇねぇ!昨日のニュース見た?!クラスのみんなが一瞬映ったでしょ?」
USJ襲撃事件から2日が経ち、1日の臨時の休日を挟み登校してきたクラスの中での話題はUSJ襲撃事件を特集したニュース番組についてだった。
葉隠「なんか私全然目立ってなかったね...泣」
障子「確かにな」
尾白「えっ?!あ、あの格好じゃ目立ちようがないもんね」
そう、体が見えず衣服という衣服を脱ぎ手袋のみしていた葉隠はもはや手袋が宙に浮いている状態に見えるのだ。
『(それはそれで逆に目立ってそうだけどなぁ...)』
上鳴「しっかし、どのチャンネルもでかく扱ってたよな~」
切島「びっくりしたぜ」
耳郎「無理ないよ、プロヒーロー排出するヒーロー科が襲われたんだから」
瀬呂「あの時先生たちが来なかったらどうなってたか..」
峰田「やめろ、瀬呂ぉおおー!!考えただけでちびっちまうだろ「うっせぇぞ!!黙れカス!!」
『お前が朝からうっせぇわ』
峰田の叫びに爆豪が怒鳴り散らし、そんな爆豪に莉紗が後ろから頭を殴ってやった。
爆豪「てめぇ、クソアマ!!表出ろや、ぶっ殺す」
『付き合ってられっか』
飯田「みんな!!朝のHRが始まる!私語を慎み、席に着けー!!」
シーン..
上鳴「着いてるだろ~」
切島「ついてねぇのお前だけだよ」
飯田「っ..しまった!!」
またもや空回りで悔しそうな飯田。
麗日「ドンマイ!」
相澤「おはよー」
教室に入ってきたのは、顔面も腕も包帯ぐるぐる巻きの相澤だった。
「「「「相澤先生復帰はやっ!!」」」」
飯田「先生!無事だったのですね!!」
麗日「無事..言うんかな、あれぇ...」
相澤「俺の安否はどうでもいい、何より戦いは終わってねぇ」
爆豪「戦い...?」
緑谷「まさか...」
峰田「ガクガク...またヴィランが...」
皆が固唾をのみ相澤の言葉を待っている。
相澤「雄英体育祭が迫ってる」
「「「「クソ学校っぽいのキター!!!」」」」
耳郎「ヴィランに侵入されたばっかなのに体育祭なんてやって大丈夫なんですか?」
尾白「また、襲撃されたりしたら...」
相澤「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だってことを示すって考えらしい。警備も例年の5倍に増やすそうだ。何より、うちの体育祭は最大のチャンス。ヴィラン如きに中止していい催しじゃねぇ」
峰田「いや、そこは中止しよ?体育の祭りだよ?」
緑谷「え、峰田くん。雄英の体育祭見たことないの?!」
峰田「あるに決まってんだろ?そういうことじゃなくてよぉ」
相澤「うちの体育祭は日本のビッグイベントの1つ。かつてのスポーツの祭典のオリンピックが縮小しそれに代わるのが雄英体育祭だ」
八百万「当然全国のトップヒーローも見ますのよ?スカウト目的でね」
峰田「知ってるってば..」
上鳴「卒業後は、プロヒーローにサイドキック入りがセオリーだもんな」
耳郎「そっから独立しそびれて、万年サイドキックってのも多いんだよね。上鳴、あんたそうなりそう...アホだし」
上鳴「ガーン....」
相澤「当然、名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限...プロに見込まれれば、その場で将来が拓けるわけだ。年に1回、計3回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対外せないイベントだ。その気があるなら準備を怠るな!」
「「「はい!」」」
相澤「HRは以上だ」
放課後....
麗日「な、何事だー?;」
飯田「君たち、A組になんの用だ」
A組には何故か他クラスや他学年の生徒が集まっていた。
峰田「何しに来たんだ!」
爆豪「敵情視察だろ、雑魚。ヴィランの襲撃を受け耐え抜いた連中だもんな」
爆豪はドア付近に人が集まってるのにも関わらずドアに向かって歩いて行った。
爆豪「そんなことしたって意味ねーから」
ドアの前で立ち止まり集った者たちにそう静かに言った爆豪。
『(なんか爆豪....いつもと違う気が...)』
爆豪「どけ、モブ共」
飯田「知らない人のこととりあえずモブって呼ぶのやめなよ!」
『(前言撤回...いつも通りだったかな..苦笑)』
「噂のA組、どんなもんかと見に来たが随分と偉そうだな。ヒーロー科に在籍する奴はみんなこんななのかい?」
爆豪「あぁ"っ?!」
更に威嚇する爆豪の後ろで一生懸命首を横に振る飯田、麗日、緑谷、峰田。
「こういうの見ちゃうと、幻滅しちゃうな。普通科とか他の科って、ヒーロー科落ちたから入ったって奴結構いるんだ。知ってた?そんな俺らにも学校側がチャンスを残してくれてる。体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしい。
敵情視察?少なくとも俺は、いくらヒーロー科とは言え調子に乗ってっと足元ごっそり救っちゃうぞっつー、宣戦布告しに来たつもり」
緑・麗・飯「(この人も大胆不敵だなぁ!汗)」
爆豪「..........」
「おうおうっ!」
今度は別のところから声が聞こえそちらに目を向けると...
「隣のB組のもんだけどよぉ!ヴィランと戦ったっつーから話聞こうと思ったんだけどよぉ!何調子づいちゃってんの、おいぃっ!」
見るからに暑苦しそうな奴が今度は怒鳴り込んで来た。
爆豪は気にすることなくごった返した人の中に入って言った。
「無視かコラァっ!」
切島「待て、爆豪!どうしてくれんだ、おめェのせいでヘイト集まりまくってんじゃねーか!」
爆豪「関係ねぇよ、上に上がれば関係ねぇ」
そう言って爆豪は人を押しのけながら帰って行った。
切島「シンプルで男らしいじゃねぇのっ泣」
上鳴「はっ?!」
砂藤「言うねぇ」
常闇「上か、一理ある」
上鳴「いや、騙されんな!」
轟「...くだらねぇ、帰る」
『んー、付き合ってられんねこれ』
そして2人も後ろのドアから帰って行った。
一緒に帰るつもりではなかったが、なんとなく同じタイミングで教室を出て同じタイミングで靴箱についた二人。
轟「風舞」
『何?』
靴を出してるときにふと轟に呼ばれた。
轟「今日、予定とかあるか?」
『別に、特にないけど..』
轟「晩飯食いに来ないか?」
『へっ?』
轟「なんか予定あったか?」
『あ、いや...私がお邪魔するの大丈夫なの...?』
轟「あ?」
『あ、いや...だって、さ』
轟「お前が同じクラスになったの知って姉さんが連れて来いって」
『え、私は..嬉しい、けど..それでいいの?』
轟は段々何が言いたいんだ、とでも言いたげ表情をしている。
轟「.....こっちから誘ってんだからいいだろ」
『いや、冬ちゃ...冬美さんの話しじゃなくて。轟君自身の話し。中学、の時の事もあるし...』
はっきりとそう告げると轟が俯き、ぽつりぽつりと言葉を紡いだ。
轟「........そう、だな。悪い。
少し、話せるか?」
『.....うん』
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