Season5
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それぞれ自宅で年越しをした私達ヒーロー科は、自宅から各インターン先へ出向く事になっていて、私は焦凍くんと一緒におじさまとの待ち合わせ場所に向かい電車に乗っていた。
『そういえば...』
轟「?」
『おじさま、よっぽど焦凍くん以外の人見たくないのか最初ちょっと渋った顔してたよ』
轟「..何でだ?」
『親バカだからでしょ?』
轟「............」
電車に揺られること30分。
電車を降りてバスに乗り換えると緑谷と爆豪がいた。
緑谷「あ。轟くん、風舞さん!あけましておめでとう!」
轟「おう」
『おめでとう』
会話に混ざる気のない爆豪は1人スマホを見ていて、私は緑谷と焦凍くんと3人で自宅での年越しについて話しをしていた。
エンデヴァーとの待ち合わせをしているバス停に到着し、コスチュームケースを片手にバスを降りると私服姿のエンデヴァーが立っていた。
エン「ようこそエンデヴァーの元へ!....何て気分ではないが」
笑顔で出迎えたと思ったら突然顔色を変え不機嫌そうな表情を浮かべたおじさまと、そんな様子に沈黙した私達。
エン「焦凍と莉紗の頼みだから渋々許可したが、焦凍達だけで来て欲しかった」
轟「許可したんなら文句言うなよ」
エン「焦凍!」
『そうだよ、子供みたいな事言わないの』
エン「むむ、お前まで...」
爆豪「補講の時から思ってたが...キチぃな」
おそらく左目の傷を見て言ってるんであろう爆豪の呟きを聞いておじさまが一瞬爆豪をちらりと見た。
エン「焦凍!本当にこの子と仲良しなのか!」
仲良し、ではない...いや、焦凍くんは仲がいいと思ってるのかも?
爆豪「まあトップの現場見れんなら何でもいいけどよ」
エン「友人は選べと言ったはずだ!」
おじさまが大きな声で騒ぎ立てるから周囲から注目されてしまっている。緑谷が空気を変えてくれてようやく事務所に向けて進む事が出来た私達。
緑谷「NO.1ヒーローの活動、しっかりと学ばせてもらいます!」
気合入ってるなぁ緑谷。
エン「....焦凍は俺じゃない、だったか」
含みのある言葉を発した後、おじさまの雰囲気が変わった。
何か事件を察知したんだ。
そう感じた直後、おじさまがガードレールを飛び越えて走り出したのを追いかけるように私もダッシュウィンドを発動しおじさまを追いかけた。
エン「申し訳ないが、俺は焦凍と莉紗以外に構うつもりはない!!」
..え、許可したくせに?
後身育ててよ、プロヒーロー。
今更な事を言ってのけるエンデヴァーは個性を発動しその身に炎を灯した。
後方で何が何だかわからないような顔をしてる3人。
『事件!No.1の活動見たいなら置いてかれないように頑張って!』
そう私が叫ぶよりも先に走り出した3人も個性を駆使して、おじさまの後を追いかけてくる。
エン「学びたいのなら後ろで見ていろ!」
正直、スピードなら飯田の次に自信がある私ですら3か月追いかけ続けてもまだ追いつけない。
引き離されないようにするので精一杯。
まだ正式にインターンが始まったわけじゃないけど、夏のインターンで学んできた経験はちゃんと活かして動かないと。
現場に近づくにつれて声が聞こえて来た。
上空を見上げると、浮遊の個性なのか。ビルの高さまで浮いている老人がいた。
どうやらあいつが元凶のようで辺りのビルの窓ガラスがまるで吸い込まれるように奴の元に集まっていった。
少なくとも建物への被害は出ている。
私はスマホを取り出し警察のヴィラン犯罪特捜部に電話をかけおおよその位置と現在判明している状況を伝えた。
私が電話をしている間にエンデヴァーがヴィランの前に立ちはだかると分が悪いと踏んだのかヴィランはエンデヴァーから逃げるようにビルの間に逃げ込んでいった。
『避難誘導行きます!』
エン「任せたぞ!」
私は周囲の車や歩行者に避難を呼びかけ、辺りで救助を必要としている人がいないか確認して回った後、エンデヴァー達の元に合流した。
緑谷「風舞さん!」
轟「どこ行ってたんだ?」
私に気づいた3人がこちらを見て、2人が駆け寄ってきた。
『ん?避難誘導と救助』
ヴィランは星の僕と名乗っていて、警察に捕獲されても尚抵抗をしている。
「そやつこそが元凶だ!奴が放つ光が闇を、終焉を招くのじゃー!!」
エン「.....ウィンディ、被害はどうだった」
『幸いにも建物への損害のみで怪我人はいなさそうでした。ただ、道路への被害もあって交差点周囲だったこともあり若干交通麻痺を起こしてましたけど』
警察「分かった、後はこちらで対処しよう。また被害者0で済んだ。君が目を光らせてる内はこの街も安泰だよ」
緑谷達の元に戻ると何故かそこにはホークスがいて、緑谷がめちゃくちゃホークスを前に興奮した様子で自己紹介をしていた。
エン「で、何用だホークス」
ホ―「用って程でもないんですけど。この本、読みました?」
そう言ってホークスがポケットから出したのは"異能解放戦線"と題された文庫本サイズの本。
エン「それが何だ」
ホー「いやね、知ってます?最近えらい勢いで伸びてるんすよ。昔の手記ですが、今を予見してるんです。限られた者にのみ自由を与えればそのしわ寄せは与えられなかった者に行く、とかね。時間なければ俺、マーカー引いといたんで。そこ、だけでも」
マーカー引いといたって...。そうまでして読んでもらいたいのか。
緑谷「No.2が推す本...僕も読んでみよう。あの速さの秘訣が隠されてるかも...」
『それは、違くね?』
ホー「そんな君の為に持ってきてました~!」
にっこり笑顔でホークスがエンデヴァーに渡したのと同じ本を4冊取り出し私達の手に渡した。
緑谷「用意がスゴイ!どこから?!」
ホー「そうそう!時代はNo.2ですよ!速さっつーなら、時代の先を読む力がつくと思うぜ」
緑谷「渡すのも速すぎる男!」
轟「この本が大好きなんですね、こんなに持ってるなんて」
『いや、確実に布教用でしょ』
ホー「そう言う事。全国の知り合いやヒーロー達に勧めてんすよ。これからは少なくとも、解放思想が下地になってくと思うんで。
マーカー部分だけでも、目通したほうがいいですよ。2番目のお勧めなんですから...」
ホークスはインターン頑張って、という激励の言葉を残して空の彼方に消えていった。
緑谷「若いのに見えてる物が全然違うんだなぁ。まだ22だよ」
轟「6歳しか変わんねぇのか」
『成人してるかしてないかで全然変わるんじゃない?』
爆豪「ムカつくな」
エン「ああ...そうだな」
気を取り直した私達はエンデヴァー事務所に向かった。
バーニン「ようこそエンデヴァー事務所へ!」
「「「我ら炎のサイドキッカーズ!!」」」
緑谷「わあ!有名サイドキックのバーニンだ!!」
バーニン「爆豪くんと焦凍くんは初めてのインターンって事でいいね?今日からさっそく、我々と同じように働いてもらうわけだけど..見ての通りここ大手!!サイドキックは30人以上!つまーり、あんたらの活躍する場はな~い!!」
爆豪「おもしれぇ、プロのお株を奪えって事かよ」
バーニン「そういう事!」
キドウ「焦凍くんも、息子さんだからって忖度はしないから」
オニマー「せいぜいくらいついてきな?」
バーニン「ウィンディちゃんも、2回目だしこき使わせてもらうよ!」
『1回目の時も大分こき使われてましたけど』
エンデヴァーのキャラクターとは似ても似つかない気さくでフレンドリーで明るい雰囲気のエンデヴァー事務所。
その空気はこの人達が中心となって作っていると言っても過言ではないムードメーカー的存在のバーニン達。
「緊急要請!」
「場所は?!」
忙しなくバタバタと人が動き回っている事務所内。
緑谷「活気に満ち溢れてる...!!」
キドウ「No.1事務所だからね。基本的にはパトロールと待機で回してます」
「ウィンディちゃん!来たならちょっとこっちの処理手伝ってー!」
キドウさんが事務所内の説明をしていると遠くの方から事務員の人が私を呼んだ。
『え、もうインターン始まってるの?』
バーニン「君はもう先週手続き終えてるからね」
『早速こき使われる....』
だけどお世話になる身、そして学びに来ている学生の身としてはそんな文句も言えるはずもなくコスチュームにも着替えていない制服姿の私は大人しくデスクの方に近寄り大量に積まれた依頼書の山を受け取った後、空いてるデスクに座って処理作業に取り掛かった。
ー----
事務員に呼ばれた莉紗が小さく息を吐いてコスチュームケースとバックを持ってサイドキックが集まるデスクの方に歩いて行った。
緑谷「風舞さん、3か月インターン活動してただけなのにもうヘルプに入ってる?」
キドウ「彼女は要領も器量も良いからね。あっという間に戦力になったよ」
バーニン「エンデヴァーも褒めてたしね」
轟「...かなり先行ってるな、あいつ」
緑谷「そうだね..」
爆豪「ケッ!」
デスクに座り、慣れたように書類とPC画面に目をやりキーボードに打ち込み始めた莉紗。
その姿を見てあいつが遠く感じ、たった3ヶ月の差がいかに大きいか痛感した。
バーニン「まあしかし!エンデヴァーは焦凍くんとウィンディちゃんを所望してたわけだし、多分2人は私達と行動って感じね」
爆豪「No.1の仕事を直接見れるっつーから来たんだが!?」
緑谷「見れるよ!落ち着いてかっちゃん!」
中々部屋から出て来ない親父。
No.1の活動を見れずにイラついてる様子の爆豪と、それを宥めている緑谷。
確かに想像していたインターン活動とはかけ離れた現状だ。
轟「でも思ってたのと違うよな。俺から言ってみる」
そう思った矢先部屋から出て来て俺たちの前に立った親父。親父が出て来たからか莉紗も慌てた様子で戻って来て俺の隣に立った。
エン「ショート、デク、爆豪、そしてウィンディ。お前達は俺が見る」
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