Form of love
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だれか……
この負の連鎖を…
……止めてください。
ーーーーーー
ミナはSEED学園の最上階、生徒会室に向かっていた。
今夜7時に資料を持ってくるようにと会長であるアスラン・ザラに頼まれていたからである。
時刻はもうすぐ7時を回ろうとしていた。
(大変…このままじゃアスランさんに迷惑かけちゃう…)
生徒会長の仕事は多忙である為、自分が遅れることで多大な迷惑がかかる。
その為全速力で生徒会室へと向かっていた。
生徒会書記である自分が廊下を走るだなんて普通なら問題になってしまうが、今学校内にいるのはアスランと自分くらいで他の生徒や先生は寮に帰っていた。
急いでエレベーターに乗り込み、最上階のボタンを押す。
「もうー!!はやくー!!!」
ゆっくり進むエレベーターがもどかしく感じる。
このままでは遅れると思ったがあと1分…のところで最上階に着き、なんとか生徒会室の前の扉までたどり着く。
(セーフ…!!)
生徒会室の扉を開けようとドアノブに手をかけようとしたその時…
「あぁ…や…」
女性の艶やかな声が小さく聞こえてくる…
経験のないミナでもこれがなんな声なのかなんとなく想像がつく。
(うそ…こんなところで…?)
アスランとの約束は7時だった…
今時刻は7時。
(ということは…もしかしてアスランさん?)
恐る恐るドアノブに手をかけ見つからないようにそーっとドアを開ける。
のぞいてみるとそこにはアスランの後ろ姿とテーブルの上には自分のよく知る人物…
…カガリがいた。
アスランとカガリは婚約者だ。
だから情事が行われることは納得できる。
…が、なんで今なのか。
アスランとは7時に約束していたはず。
これは間違いない…
何度も確認した。
ミナは初めてみる男女の営みに完全に固まってしまっていた。
「アスラン…こんなところで……」
「別にいいだろ。君だって興奮しているんじゃないか?こんなに濡らして…」
「…あんっ…」
アスランはカガリの秘部に触れたのか、カガリの体が大きく跳ね上がる。
(だめだ…見ちゃだめだ…)
動かぬ体をなんとか動かそうしていると…
「!!?」
情事に夢中になっているはずのアスランが急に振り返る。
ミナは急いでエレベーターに戻り、ドアを閉めた。
「はぁ…はぁ…びっくりした…。………ばれた…かな?」
目は合っていない。
だが姿は見られたかもしれない…
そもそも7時にミナがくることをアスランは知っているはず。
であれば…
「ばれたよね…」
それも気になっていたが、ふと自分の持っている資料の存在を思い出す。
「これもあったんだ…」
(もういい…今日は寮に戻って明日の朝アスランさんに渡そう…)
約束を破ることには気が引けたが、あんな状況で入っていけるわけがない。
正直言い訳は浮かばなかったが、なんとかなるだろうという安易な考えだった。
これが全ての始まりだった……