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「わぁ…おおきい…」
ミナは今日から1週間宿泊する建物をみつめ呟く。
宿泊関連はラクスが担当しただけあって、かなり豪華なホテルだった。
ラウからお金とカードは持たされているため心配はしていないが、やっぱりお金持ちは違うなぁ…と自分の育ってきた環境の違いに驚愕していた。
「さて、部屋割りですが…」
カウンターで手続きをしたラクスが戻ってくる。
今回は2部屋とっているようだ。
「わたくしとミナが同室ですわ♪」
「「「えぇー!!!」」」
3人は同時に声を上げる。
普通に考えれば付き合っているキラとラクス、そして余ったカガリとミナの組み合わせだと思うが…
「だってわたくしミナとお話ししたいんですもの!」
「ちょっと待て!!」
カガリが怒った様子でラクスを止める。
それはそうだ…男性と同室なんて普通なら…
「普通私がミナと同室だろ!!お前にはキラがいるじゃないか!!」
「あら…でもキラはいつもわたくしと一緒ですから…今回はせっかくの旅行ですし、わたくしがミナと…」
「いいや!!!私がミナと同室だ!!!ミナも私とがいいに決まっている!!!」
「ちょっと…2人とも…っ…キラくんなんとかして!」
ミナの腕を引っ張りあってる2人を止めてもらおうと、キラに助けを求めるミナ。
「じゃあ…ミナは…僕と一緒の部屋にする?」
「「「……」」」
結局その場は、ラクス・カガリ・ミナの3人が同室になることで落ち着いた。
「ここ風呂はどうなんだ?」
「1階に温泉があるみたいですわ。行ってきます?」
「でも海も入りたいよねー♪」
3人は部屋につき荷物を整理していた。
特にこの後の予定は決まっていなかったので、話し合う。
そしてやっぱり海をみたいとのことで、キラを連れて海に遊びにいくことになった。
「うわぁ…!綺麗だね!」
ミナは大きな海に感動し、目をキラキラと輝かせた。
ミナの住んでいた場所には海はなく、一度も行ったことがなかったのだ。
「こんな綺麗な場所があったんだ…」
「それにしてもすごい人だな」
「みんな考えることは同じだね」
「ふふ…でも明日からは誰もきませんわ」
「え…?」
「明日からわたくしが貸し切りましたから」
にこっと黒い笑顔で言われ、その場にいる3人は苦笑する。
今日は海岸を散歩し、ミナに海の雰囲気に慣れてもらうことになった。
途中キラとラクスは飲み物を買いに行くと、海の家に行っていた。
「にしても…ラクスはすごいな…。私でもあそこまでできないよ」
「びっくりだよね……すごい人なのは知ってたけど」
2人は持ってきたレジャーシートに座り、海を眺めながら話をしていた。
しばらく談笑していたが、カガリが急に静かになる。
どうしたのかと思ったら…
「アスランからは……誘われなかったのか?」
「…え?」
カガリが真面目な顔で聞いてくる。
彼女はアスランの婚約者だ。気になって当然だろう。
「ううん、みんなで出かけるって伝えてたし」
「そうか……」
カガリはそういうと遠くを眺めていた。
「どうしたの?カガリさん…アスランさんと何かあった…?」
「いや……ミナ、私は…」
「おまたせー!!!」
遮るようにキラとラクスが戻ってくる。
「早かったな!」
「なんか今の時間空いてるみたいだよ」
カガリはいつも通りに戻っていた。
その後飲み物を飲みながら4人で話をし、しばらくしてホテルに帰る。
カガリがあの時何を言おうとしたのか、気になっていたが聞けないミナなのであった。