Form of love
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時を同じくして、生徒会室では…
アスランが黙々と仕事をしているとイザークが入ってくる。
「おい貴様!よくもミナに手を出してくれたな」
アスランに詰め寄るイザーク。
「それはお前もだろ?カメラ見たぞ」
イザークはミナにカメラに細工すると言っていたがそれは嘘だった。
アスランに見せつける為に、廊下のカメラはそのままにしておいた。
このタイミングでミナを部屋に呼ぶことの意味を、アスランが分からないはずがない。
「当たり前だろっ!黙ってみていられるか!!ミナは俺のものだ」
「何を言っている。ミナは俺の方がいいに決まっているだろ?」
大声で叫ぶイザークと、冷静に話すアスラン、
2人は昔からライバル同士で争いごとが絶えなかったが、ミナのことになるとさらにムキになる。
「これからが勝負だぞアスラン!!!必ず俺が奪ってみせるっ!!!」
「望むところだ」
会話が終わるとイザークは荒っぽくドアを閉めた。
アスランも仕事を続ける。
「必ず…俺が手に入れてみせるさ…」
アスランは拳を強く握り呟いた。
一方イザークも…
「くそぅ!!アスランめ…今に見ていろ!!!」
物にあたりながら、叫んでいた。
ミナ…あんな女がいるとは思っていなかった。
アスランが連れてきたその女は…
正気を失ったような…枯れた花のようだった。
両親を失ったばかりだ。無理もない。
こんなことを言うとミナは怒るかもしれないが、初めは同情からだったかもしれない。
お気に入りの本を貸したり、
敷地内を散歩したり、
部屋で茶を飲んだり…
そうしているうちにいろんな表情を見せてくれる彼女に釘付けになった。
枯れていた花が生き生きと咲き誇っていた。
ただ何故だろう…物足りない。
今のままでも十分愛おしいのに…
こんなにも折りたくなるは何故なのだろう…
こんな気持ちにさせる女は初めてだった。
今まではこの歪んだ気持ちを隠そうと必死だった。
だが、アスランが手を出したと知り何かがプツンと切れたような気がした。
それからは無我夢中だった…
ただただ愛しい彼女を手に入れる為に…
ミナ…お前を愛している…
安心しろ、俺が手に入れてやるからな。