セラムン夢
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フレアが先ほどの部屋まで辿り着くと、セーラームーンとあとの4人の戦士が追い詰められていた。
フレアは光る蝶を操り、敵の足を止める。
「そこまでよ!これ以上乱暴するのはやめなさい!」
「あら、あなたがお相手してくれるのかしっらっ!」
そう言ってムチがこちらに向かってやってくる。
避けられない!そう思い目を閉じる。
「スターセンシティブ・インフェルノ!」
その声にハッと目を開けると、化け物は攻撃が当たり壁に打ちつけられ倒れてしまった。
「勇敢な猫ちゃんに免じて今回だけは助けてあげる。」
「猫ちゃんって、ルナのこと?」
「ルナか、いい名前ね。セーラームーン、今よ!」
「待って!!今回は私にやらせて……?」
今まではセーラームーンが浄化していたのか、ヒーラーはセーラームーンに頼んだ。
でも今回はどうしてもフレアは譲れなかった。
「いいんじゃない。やってみれば。」
そう答えたヒーラーの言葉は冷たく感じるが、表情はとてもおだやかだった。
その言葉でフレアは、岡町典子であった化け物に手を向け、多数の蝶がのりこに向かって飛んでいく……そして化け物は、元の典子の姿に戻ったのだった。
フレアはすぐにその場から去った。
変身を解くためにまた人目のないところへ行こうとすると……
「まって!!」
ヒーラーの声に呼び止められてしまった。
フレアは振り向かず、ただ立ち止まった。
「今までは、セーラームーンが浄化していたの……?」
「え……えぇ、そうよ。」
「そっか……よかった。」
フレアは相変わらず振り向かない。
「私、今まで逃げていたの……人間が化け物になる感覚がわかっていたのに。怖くて逃げていたの……本当、情けないでしょ?」
「フレア……」
「でも、もう逃げない。あの猫ちゃんに教えてもらったから。立ち向かう勇気を……」
「……ねぇ、今までなにがあったの?私には話せない?私もね、話したいことがいっぱいあるのよ?ずーっと会いたかったんだから!だから……」
「ごめんなさい……!……もうちょっと、時間をちょうだい?」
そう言葉を遮り、フレアはその場を去って行った。
残されたヒーラーは悔しそうに俯いた。
「なんでよ……もっと頼りなさいよ、ばかっ……」
後日、玲花が学校に行くと、夜天が昇降口でラブレターの山に頭を抱えていた。
「あら?モテモテね?」
「……別に、嬉しくないよ。こんな僕のことを知らないような人からもらった手紙なんて……」
夜天がそう言っているうちに玲花も下駄箱を開けると、同じくらいのラブレターの山ができていた。
「大変だねぇ?」
「う、うるさいなぁ……」
顔を赤らめながら言いかえす玲花を見て、夜天は内心穏やかではなかった。
その瞬間、後ろからガタッとした音がして、2人は振り返った。
「うさぎちゃん?……あ、その猫!!」
「おはよう、ルナ。」
「へ、ルナっていうの?」
ルナは名前を呼ばれるとにゃーと返事をするように鳴いた。
どうやら本当にルナのようだ。
「君の猫?」
「え……まぁ……」
「へ、うさぎちゃんの猫なの!?」
夜天の猫でなかったことに衝撃を受ける玲花。
「またいつでもおいで。」
そういうと夜天はラブレターをもち去ってしまった。
玲花はすぐにうさぎに駆け寄る。
「猫ちゃんの名前はルナだったんだねぇ。よかった!ずーっと言いたかったことがあったんだ!」
「にゃー?」
「……ありがとうね。ルナはやっぱり、素敵な猫ちゃんだね!」
そういうと、玲花もラブレターを持って去ってしまった。
よくわからないが、なにか吹っ切れたような玲花の顔を見て、うさぎとルナは顔を合わせて笑い合った。