セラムン夢
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その後、玲花は夜天や大気がいる楽屋に戻ろうとするが迷ってしまいウロウロしていると……
「……この感じ……」
間違いない。
人間が化け物になる感覚だった。
その感覚を頼りに、敵がいるであろう場所に向かうと既にセーラームーンとスターライツが戦っていた。
玲花も戦う為、フレアに変身する。
変身を終え戦いに向かうと、セーラームーンが拘束されており、ヒーラーとメイカーが手助けしていた。
「今のうちに私が浄化するわ!」
「「「フレア!」」」
「フレア……ちゃん?」
いつも通り手をかざすと蝶が化け物を包み、元の人間の姿に戻った。
その間にセーラームーンの拘束も解け、スターライツは帰ろうとしていた。
フレアもその場を去ろうとすると、セーラームーンに止められる。
「今日は、ちゃんとお礼を言わせて?助けてくれて、どうもありがとう。これからも一緒に戦ってくれるよね?…… フレアちゃんも!」
「……どうする?」
「どうやら敵は同じようだし。」
「足引っ張らないならいいんじゃない?」
「……そういうことね?」
どうやらスターライツはセーラームーンと手を結ぶつもりらしい。
「私も……一緒に戦ってくれたら嬉しい、かな?」
そう返事をし、セーラームーンは嬉しそうにフレアとスターライツに歩み寄った。
そしてよろしく、と言って手を出しファイターに握手をしようとすると、左側から攻撃が来るのを察知しファイターはそれを避けた。
「何者!?」
「消えろ!次は外さない。」
攻撃の飛んできた先をみると、そこには見知らぬ2人の戦士がいた。
セーラームーンが止めようとするが……
「そいつらは、太陽系の外から来た侵入者だ。そんなやつらは信用できない。」
短髪の戦士がそう言う。
その視線はスターライツだけではなく、フレアも含まれているようだった。
「そんなことない!この人たち、悪い人じゃないよ!」
「おどきなさい!」
長髪の戦士も、こちらに睨みをきかせながらセーラームーンを説得する。
2人の戦士はフレアやスターライツを倒そうといつでも攻撃を放てるよう準備しているようだった。
「もういいわ!」
「…え」
「無理に協力してもらわなくて結構。」
「自分達だけで、充分やっていけるわ!」
ファイター、ヒーラー、メイカーが口々にそういうと、セーラームーンや2人の戦士を睨みつけ去って行った。
「お前もだ。早く消えろ。」
静かに、だけど刺すような声で短髪の戦士はフレアに告げた。
「……わかったわ。……残念だったわ、セーラームーン。」
フレアは諦めてその場をさった。
その時みたセーラームーンの悲しそうな顔が頭から離れなかった。
変身を解き、なんとか夜天たちの楽屋に辿り着いた。
夜天は怒りながら玲花にどこいっていたのか問い詰めていたが、何も言い返してこない事で玲花にいつもの元気がないことに気づいた。
夜天は大気に助けを求めるが、自分で聞けと目で訴えられ諦めて夜天は玲花に質問した、
「なんでそんなに元気ないのさ?何かあったわけ?」
「………私ってそんなに悪そうな顔に見えるのかな?」
「「……え?」」
ヒーラーである夜天、メイカーである大気は一連の流れを知っているが、そういう発想に行き着くとは思わず、長い沈黙のあと2人で爆笑していた。
「ちょっと!こっちは真剣なのになんで笑うのよ!!」
「ははは!……いや、ごめんごめんっ!大丈夫、玲花は悪い人には見えないからっ」
「そ、そうですね…っ…きっと、玲花は何か勘違いしているんですよ。」
お互い正体を明かしていない以上これ以上のことは言えず、夜天と大気は当たり障りのない回答をする。
笑いに耐えながら。
そうかなぁ、と再び悩む玲花の姿に、2人は背中を向けこっそり笑っていた。
「もう!だから笑わないでよー!」
玲花にまた笑っているのがバレ、追い回される2人だが、そんなことをしているうちに玲花の笑顔がもどっていることに気づき、安心していたのだった。
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