FGO夢詰め
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アヴィケブロンは、工房での作業に些か夢中になりすぎたようだ。
気が付けば時計の針は午前1時をとうに通り過ぎている。
流石に英霊の身と言えど、こんな生活を続けていけば、体に支障が出ないはずもない、いい加減に休もうか…
そういえばマスターは…僕の唯一の友達は今何をしているのだろう。
まだレイシフト先の報告書を纏めているのか、はたまた編成の確認か…いや、もう寝ているか…
一度考え出すとなんだか気になってしまったアヴィケブロンは、本と書きかけの詩で溢れた自分のベッドを他所にして、マスターのマイルームへと足を運ぶ事にした。
こんな夜中に訪ねては、迷惑なのではなかろうか、という疑問も頭を掠めたが、きっとマスターの事だ。許してくれる…ああ、いけないな、初めての友というものに浮かれているのが、自分でもよくよく分かる。今度お礼に何か…小さくて可愛らしいゴーレムでも造ってあげようか…
さて、そんな事を考えていれば、もうマスターの部屋の前だ。
とりあえず黙って入っては失礼なので、ノックをしようと手をかざす。
すると、小さく…本当に小さく、中から呻き声のようなものが聞こえた。
思わず黙ってドアを開け、そっと様子を伺えば、ベッドに横たわるマスター…酷く汗をかいて、うなされているようだ。眉間にシワも寄っている。きっと怖い夢を見ているのだ。可哀想に…
「マスター…大丈夫かい、マスター…」
「んう…うう…」
どうやら簡単に目を覚ましそうにはない。
とりあえず気休めになればと、マスターの手を握る。汗ばんで冷えてしまってはいたが、いくらか顔が優しくなったようだ。
良かった、とアヴィケブロンは安心して手を離そうとしたのだが、マスターが思ったより強く自分の手を握り返している事に気が付いた。
ああ、僕よりも君を慰めるのに相応しい英霊は居るだろうに、君って人は…いや、それは些か驕り過ぎか。
まあいい、君が僕の手を握って、そんなに安心した顔を浮かべてくれるのなら、友としてこんなに嬉しい事は無い。
僕も眠ろう、君のそばで、手を取って。
アヴィケブロンは軽くマスターの頭を撫でて呟いた。
「おやすみ、○○…」
気が付けば時計の針は午前1時をとうに通り過ぎている。
流石に英霊の身と言えど、こんな生活を続けていけば、体に支障が出ないはずもない、いい加減に休もうか…
そういえばマスターは…僕の唯一の友達は今何をしているのだろう。
まだレイシフト先の報告書を纏めているのか、はたまた編成の確認か…いや、もう寝ているか…
一度考え出すとなんだか気になってしまったアヴィケブロンは、本と書きかけの詩で溢れた自分のベッドを他所にして、マスターのマイルームへと足を運ぶ事にした。
こんな夜中に訪ねては、迷惑なのではなかろうか、という疑問も頭を掠めたが、きっとマスターの事だ。許してくれる…ああ、いけないな、初めての友というものに浮かれているのが、自分でもよくよく分かる。今度お礼に何か…小さくて可愛らしいゴーレムでも造ってあげようか…
さて、そんな事を考えていれば、もうマスターの部屋の前だ。
とりあえず黙って入っては失礼なので、ノックをしようと手をかざす。
すると、小さく…本当に小さく、中から呻き声のようなものが聞こえた。
思わず黙ってドアを開け、そっと様子を伺えば、ベッドに横たわるマスター…酷く汗をかいて、うなされているようだ。眉間にシワも寄っている。きっと怖い夢を見ているのだ。可哀想に…
「マスター…大丈夫かい、マスター…」
「んう…うう…」
どうやら簡単に目を覚ましそうにはない。
とりあえず気休めになればと、マスターの手を握る。汗ばんで冷えてしまってはいたが、いくらか顔が優しくなったようだ。
良かった、とアヴィケブロンは安心して手を離そうとしたのだが、マスターが思ったより強く自分の手を握り返している事に気が付いた。
ああ、僕よりも君を慰めるのに相応しい英霊は居るだろうに、君って人は…いや、それは些か驕り過ぎか。
まあいい、君が僕の手を握って、そんなに安心した顔を浮かべてくれるのなら、友としてこんなに嬉しい事は無い。
僕も眠ろう、君のそばで、手を取って。
アヴィケブロンは軽くマスターの頭を撫でて呟いた。
「おやすみ、○○…」