第二章「正反対」
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とあるクラスメイトの様子が変だ。
とはいっても、私はそのクラスメイトに話しかけることはできないんだけど。
そのクラスメイトは、久々知兵助くん。
艶のある色と尋常ではないくせっ毛が特徴で、まつ毛が長くて童顔。
あんまり目立ちはしないけれど顔は整っていて、それでいて性格も真面目で優しいのでモテる。
別に彼に何をされたとか、そういうわけではない。
でも私はなんとなく避けてしまうのだ。
入学式でひと目見たときからなんだか胸騒ぎがした。……この人が私の王子さまなのかな。
そんなことを思ったけど、すぐに私の胸騒ぎはそんな浮ついたものではなくて、どちらかというと不安によるものだったと気付いた。
その髪や目を見る度、なぜだか私は不安にかられてしまうのだ。
……とまあ、私のことはおいといて。
問題の久々知くんの近くに、尾浜がやってくる。
そもそもあんまり関わらない二人だけど、尾浜は結構誰にでも話しかけるので、ここまではそこまで違和感はない。
……いや、尾浜が久々知くんに話しかける頻度もわりとおかしくなってるんだけど、本題はそこじゃないので言及しないでおく。
「なあ、兵助。お前好きな子とかいんの!?」
「……っ、尾浜」
……ほら、やっぱりおかしい。
基本的にどんなときでも話しかけられたら笑顔で対応している久々知くんが、にこりとも笑わなかった。
むしろ、笑うどころか細められた瞳は睨んでいるように見えたし、声に少し怒気がこもっている。
今のは質問も質問だろうけど、尾浜に話しかけられたときはいつも顔が歪んでいる。
あんな反応されるなんて、尾浜は一体何をしでかしたの……?
とはいっても、私はそのクラスメイトに話しかけることはできないんだけど。
そのクラスメイトは、久々知兵助くん。
艶のある色と尋常ではないくせっ毛が特徴で、まつ毛が長くて童顔。
あんまり目立ちはしないけれど顔は整っていて、それでいて性格も真面目で優しいのでモテる。
別に彼に何をされたとか、そういうわけではない。
でも私はなんとなく避けてしまうのだ。
入学式でひと目見たときからなんだか胸騒ぎがした。……この人が私の王子さまなのかな。
そんなことを思ったけど、すぐに私の胸騒ぎはそんな浮ついたものではなくて、どちらかというと不安によるものだったと気付いた。
その髪や目を見る度、なぜだか私は不安にかられてしまうのだ。
……とまあ、私のことはおいといて。
問題の久々知くんの近くに、尾浜がやってくる。
そもそもあんまり関わらない二人だけど、尾浜は結構誰にでも話しかけるので、ここまではそこまで違和感はない。
……いや、尾浜が久々知くんに話しかける頻度もわりとおかしくなってるんだけど、本題はそこじゃないので言及しないでおく。
「なあ、兵助。お前好きな子とかいんの!?」
「……っ、尾浜」
……ほら、やっぱりおかしい。
基本的にどんなときでも話しかけられたら笑顔で対応している久々知くんが、にこりとも笑わなかった。
むしろ、笑うどころか細められた瞳は睨んでいるように見えたし、声に少し怒気がこもっている。
今のは質問も質問だろうけど、尾浜に話しかけられたときはいつも顔が歪んでいる。
あんな反応されるなんて、尾浜は一体何をしでかしたの……?