第二章「正反対」
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携帯の通知が鳴ったから、メッセージアプリにパスワードを入れて開いた。
……あ、百恵からだ。
直接話したいことがあるからベランダに顔を出せだって。
もしかして、兵助のことだろうか。
頭を冷やしてみるとなんとも強引で適当な作戦だったし、まず百恵に止められること自体が予想外だった。
初対面のときから兵助を見ると不安になるって言うから、わざわざ首を突っ込んでくるとは思わなかったんだ。
カーテンをよけて、窓を開ける。
心地いい涼しい風が部屋に入ってくるのを感じて、俺はベランダ用のサンダルを履いた。
向こうからも百恵の姿が見えて、俺は声を掛けた。
「こんばんは……兵助のことだろ?」
「こんばんは。そのことなんだけど、私と南と阿佐ヶ谷も久々知くんの友達になることになったから」
「……ええっ!?」
いや、俺の作戦は丸々伝わったとして、そこは百歩譲って理解しよう。
でもどうしてそうなったんだ。主に百恵は兵助のことを苦手に思っていたはずだけど。
そう問いただすと、なんと克服したらしい。
喜ばしいことなんだろうけど、俺的にはあまりよろしくない。
もしかしたらライバルが増えるかもしれないと思ったら、気が気じゃなかった。
最初から苦手に思っているということは、それほど印象に残っているということだ。
それがマイナスだったからなんとも思わなかったけど、一目惚れに近いものがあるから、もっと気をつけていれば良かったのか。
…………最初からこうなると分かってさえいれば……。
いや、うん。分かってても気に入ったものは気に入ったし、あれは放っておけなかったと思う。
それにもう終わったことなんだから、これからどうなろうが自業自得だよな。
そして、百恵と色々なことを話すうちに、いつの間にか時間はあっという間にすぎていた。
……あ、百恵からだ。
直接話したいことがあるからベランダに顔を出せだって。
もしかして、兵助のことだろうか。
頭を冷やしてみるとなんとも強引で適当な作戦だったし、まず百恵に止められること自体が予想外だった。
初対面のときから兵助を見ると不安になるって言うから、わざわざ首を突っ込んでくるとは思わなかったんだ。
カーテンをよけて、窓を開ける。
心地いい涼しい風が部屋に入ってくるのを感じて、俺はベランダ用のサンダルを履いた。
向こうからも百恵の姿が見えて、俺は声を掛けた。
「こんばんは……兵助のことだろ?」
「こんばんは。そのことなんだけど、私と南と阿佐ヶ谷も久々知くんの友達になることになったから」
「……ええっ!?」
いや、俺の作戦は丸々伝わったとして、そこは百歩譲って理解しよう。
でもどうしてそうなったんだ。主に百恵は兵助のことを苦手に思っていたはずだけど。
そう問いただすと、なんと克服したらしい。
喜ばしいことなんだろうけど、俺的にはあまりよろしくない。
もしかしたらライバルが増えるかもしれないと思ったら、気が気じゃなかった。
最初から苦手に思っているということは、それほど印象に残っているということだ。
それがマイナスだったからなんとも思わなかったけど、一目惚れに近いものがあるから、もっと気をつけていれば良かったのか。
…………最初からこうなると分かってさえいれば……。
いや、うん。分かってても気に入ったものは気に入ったし、あれは放っておけなかったと思う。
それにもう終わったことなんだから、これからどうなろうが自業自得だよな。
そして、百恵と色々なことを話すうちに、いつの間にか時間はあっという間にすぎていた。