第二章「正反対」
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最初に、久々知くんが教室で一人愚痴を言っていたら偶然尾浜が忘れ物を取りに来た。
それで話すことになって二人で色々話してたとき……。
尾浜が久々知くんは気を遣いすぎだから正直に言えば?と言って、
久々知くんが喧嘩になるから嫌だ、と返した。
それから色々言い合いの末に友達になってみようと声をかけられ、それから妙に絡まれるようになったらしい。
「……ううん、久々知くんはもっと正直に言ってもいい、とは私も思うんだけど。
なんでそれが怒らせることに繋がったのか……」
だよなー、と阿佐ヶ谷が眉をひそめて呟いた。
そして黙ったままだった南が、再び訪れそうになった沈黙を遮った。
「尾浜は……兵助が気を遣わなくてもいい状況にしたかったんじゃないか?」
「……え、どういうこと?」
久々知くんも阿佐ヶ谷も私も分からず、南の次の言葉を待った。
「兵助が人前で怒るなんて今までじゃ考えられなかった。でも、兵助が怒ったら皆は兵助との関わり方を改める。
実際、尾浜に話したっていう内容を聞いてて、俺は兵助に負担をかけ過ぎないようにしようと思った。
だから……主張をすることは大切だって、兵助に遠まわしに伝えようとしたんだ」
それにしたって、乱暴で大胆な作戦だけどな。
さっきまでゼロだった理解度が、南の解説を聞いて百に近付いた。
「……俺は、友達になるつもりはないと断ったはずなんだけど」
「まあ、尾浜に気に入られたんだろうね」
阿佐ヶ谷が、兵助に笑いかける。確かに、尾浜が気に入りそうな条件がある。
それは……。
「尾浜、自分と違う考え方の人好きだからね。
ここまで真反対ともなれば、今回みたいな強引な作戦に出てもおかしくはない」
それで話すことになって二人で色々話してたとき……。
尾浜が久々知くんは気を遣いすぎだから正直に言えば?と言って、
久々知くんが喧嘩になるから嫌だ、と返した。
それから色々言い合いの末に友達になってみようと声をかけられ、それから妙に絡まれるようになったらしい。
「……ううん、久々知くんはもっと正直に言ってもいい、とは私も思うんだけど。
なんでそれが怒らせることに繋がったのか……」
だよなー、と阿佐ヶ谷が眉をひそめて呟いた。
そして黙ったままだった南が、再び訪れそうになった沈黙を遮った。
「尾浜は……兵助が気を遣わなくてもいい状況にしたかったんじゃないか?」
「……え、どういうこと?」
久々知くんも阿佐ヶ谷も私も分からず、南の次の言葉を待った。
「兵助が人前で怒るなんて今までじゃ考えられなかった。でも、兵助が怒ったら皆は兵助との関わり方を改める。
実際、尾浜に話したっていう内容を聞いてて、俺は兵助に負担をかけ過ぎないようにしようと思った。
だから……主張をすることは大切だって、兵助に遠まわしに伝えようとしたんだ」
それにしたって、乱暴で大胆な作戦だけどな。
さっきまでゼロだった理解度が、南の解説を聞いて百に近付いた。
「……俺は、友達になるつもりはないと断ったはずなんだけど」
「まあ、尾浜に気に入られたんだろうね」
阿佐ヶ谷が、兵助に笑いかける。確かに、尾浜が気に入りそうな条件がある。
それは……。
「尾浜、自分と違う考え方の人好きだからね。
ここまで真反対ともなれば、今回みたいな強引な作戦に出てもおかしくはない」