そのいち
あなたの名前はなんですか?(夢小説機能)
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【久々知兵助】
雪の中にいる兵助は凄く絵になって、白い肌と雪が融合したようにスっとその景色が目に入ってくる。
……少し、不安だ。
このままどこかに消えてしまうんじゃないかって。
そんな思いが募り、つい頬に手を伸ばした。
赤い鼻先、緩む口元、赤く滑らかな頬、そして私を辿る視線。
……今日も、兵助はちゃんと生きているんだ、なんて。なんだか愛しくなって、その赤い鼻先に軽いキスをした。
ーーー
【尾浜勘右衛門】
「もう、ひっつかないでよ……」
まだ暖房が効いていない部屋の中、
幼なじみの尾浜は冬を理由にして私に抱きついてきた。
「えー、いいじゃん。暖かいんだもん」
「もう少しで暖まるから、ひっつくの禁止!」
やだ、じゃなくて私がだめなんだって。
冬だからって、暖房が効いたら私から離れていくんでしょ。
近付けば近付くほど、離れたときが寂しくなってしまう。
だから、私は君を遠ざけるの。
ーーー
【竹谷八左ヱ門】
「わっ! きゅ、急になんだよ」
寒空の下そう言いつつも私を受け止める竹谷は、何にも分かってない。
体温の高い彼は暖房代わりに扱われがちで、寒くなると他のひとによく触れられている。
要は恋人である私はそれが気に食わないのだ。
彼の胸にすりすりしながら腕の力を強めてみても、一層動揺するだけで気付く様子はない。
……でもそれはそれで正解なのかもしれない。
だって、竹谷がここまで許すのは私だけだって思えるから。
ーーー
【鉢屋三郎】
雪の中。
鼻水垂れてるよ、と言いつつ持ち前の手拭で私の鼻を拭ってから私に上着を着させ、
風邪を引くから室内へと提案するのは二人のどちらかだ。
三郎は同じ状況下で不細工と言い放ったことがある。
多分これは雷蔵だ。
そう思ったところで腕を捕まれ、同時に気がついた。
手が、冷たかった。
これは三郎だ。
……なんでこんな親切なの。
そんな疑問は置いておいて、三郎ありがとうと言葉を紡ぐと彼は勢いよく顔を逸らした。
ーーー
【不破雷蔵】
雷蔵の頬は、柔らかくて暖かそうだと思っていた。
だから、寒いねと笑いかける雷蔵の頬に手を当てるのも自然なことだった。
頬に当てた手の親指で、頬の感触を確かめる。
やっぱり、柔らかくて暖かい。
すると雷蔵も私の頬に手を当てた。
これ、はたから見たらヘンな光景だ。
そう思って笑みを零すと同時に目を瞑ると、唇と唇が重なった。
「……も、もしかして違った?」
……違ったけど、嬉しい。
そう返すと、雷蔵は嬉しそうに笑って再びそこにキスをした。
雪の中にいる兵助は凄く絵になって、白い肌と雪が融合したようにスっとその景色が目に入ってくる。
……少し、不安だ。
このままどこかに消えてしまうんじゃないかって。
そんな思いが募り、つい頬に手を伸ばした。
赤い鼻先、緩む口元、赤く滑らかな頬、そして私を辿る視線。
……今日も、兵助はちゃんと生きているんだ、なんて。なんだか愛しくなって、その赤い鼻先に軽いキスをした。
ーーー
【尾浜勘右衛門】
「もう、ひっつかないでよ……」
まだ暖房が効いていない部屋の中、
幼なじみの尾浜は冬を理由にして私に抱きついてきた。
「えー、いいじゃん。暖かいんだもん」
「もう少しで暖まるから、ひっつくの禁止!」
やだ、じゃなくて私がだめなんだって。
冬だからって、暖房が効いたら私から離れていくんでしょ。
近付けば近付くほど、離れたときが寂しくなってしまう。
だから、私は君を遠ざけるの。
ーーー
【竹谷八左ヱ門】
「わっ! きゅ、急になんだよ」
寒空の下そう言いつつも私を受け止める竹谷は、何にも分かってない。
体温の高い彼は暖房代わりに扱われがちで、寒くなると他のひとによく触れられている。
要は恋人である私はそれが気に食わないのだ。
彼の胸にすりすりしながら腕の力を強めてみても、一層動揺するだけで気付く様子はない。
……でもそれはそれで正解なのかもしれない。
だって、竹谷がここまで許すのは私だけだって思えるから。
ーーー
【鉢屋三郎】
雪の中。
鼻水垂れてるよ、と言いつつ持ち前の手拭で私の鼻を拭ってから私に上着を着させ、
風邪を引くから室内へと提案するのは二人のどちらかだ。
三郎は同じ状況下で不細工と言い放ったことがある。
多分これは雷蔵だ。
そう思ったところで腕を捕まれ、同時に気がついた。
手が、冷たかった。
これは三郎だ。
……なんでこんな親切なの。
そんな疑問は置いておいて、三郎ありがとうと言葉を紡ぐと彼は勢いよく顔を逸らした。
ーーー
【不破雷蔵】
雷蔵の頬は、柔らかくて暖かそうだと思っていた。
だから、寒いねと笑いかける雷蔵の頬に手を当てるのも自然なことだった。
頬に当てた手の親指で、頬の感触を確かめる。
やっぱり、柔らかくて暖かい。
すると雷蔵も私の頬に手を当てた。
これ、はたから見たらヘンな光景だ。
そう思って笑みを零すと同時に目を瞑ると、唇と唇が重なった。
「……も、もしかして違った?」
……違ったけど、嬉しい。
そう返すと、雷蔵は嬉しそうに笑って再びそこにキスをした。