そのいち
あなたの名前はなんですか?(夢小説機能)
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名前へ
夏が終わり、学校が山の奥にあることも相まって、最近少し冷えはじめているけれど、そちらはどうかな?
今は大丈夫でも、油断しないで。季節の変わり目は病にかかりやすいから。
話さなきゃいけないことがあって、本当は会って話したかったんだけど、僕は君に会えそうになかったから、手紙で伝えることにしたよ。
名前にはこうして何回か文通をしているけど、あまり僕の学校について話したことはなかったよね。
実を言うと、僕の通っている学校は普通の学校ではなくて、忍者になるための学校なんだ。すぐには信じられないかもしれないけど、本当の話だ。
例えば僕と顔がそっくりの友達がいるという話をしたけど、あれは実は変装で、あいつの本当の顔は誰も知らないんだ。変装の達人なんて呼ばれたりしていて……話が逸れたけど、本当すごいやつなんだ。
学校はみんなすごいやつばかりで、学校だけで物語の一つ二つが書けそうだけど、今回はこの辺にしておくね。
それで、ここから大切な話なんだけど。
僕は、君を妻に娶ることはできない。
まさか君が僕を想っているなんて思わなくて、前の君の手紙には驚かされたよ。
そんな風に思ってくれていたのに、僕というやつはそんなに筆まめでなかったし、全く会いに行ってやれなかった。名前からすれば、僕はいい男とは言えなかったはずだ。
それに忍者は色々と危険な仕事だし、あまり稼ぎ住居も安定しない。
そんなやつと結婚なんてしたくないだろうし、僕としても、もっと君に幸せになってほしいんだ。
だから、僕のことはどうか綺麗すっぱり忘れて、縁談を受けてみることをお勧めするよ。
〝二つ文字 牛の角文字 すぐな文字
ゆがみ文字とぞ 君はおぼゆる〟
……なんて、最後まで悪い男でごめんね。
それじゃあ、結婚が決まったらまた知らせてよ。またね。
不破雷蔵より
夏が終わり、学校が山の奥にあることも相まって、最近少し冷えはじめているけれど、そちらはどうかな?
今は大丈夫でも、油断しないで。季節の変わり目は病にかかりやすいから。
話さなきゃいけないことがあって、本当は会って話したかったんだけど、僕は君に会えそうになかったから、手紙で伝えることにしたよ。
名前にはこうして何回か文通をしているけど、あまり僕の学校について話したことはなかったよね。
実を言うと、僕の通っている学校は普通の学校ではなくて、忍者になるための学校なんだ。すぐには信じられないかもしれないけど、本当の話だ。
例えば僕と顔がそっくりの友達がいるという話をしたけど、あれは実は変装で、あいつの本当の顔は誰も知らないんだ。変装の達人なんて呼ばれたりしていて……話が逸れたけど、本当すごいやつなんだ。
学校はみんなすごいやつばかりで、学校だけで物語の一つ二つが書けそうだけど、今回はこの辺にしておくね。
それで、ここから大切な話なんだけど。
僕は、君を妻に娶ることはできない。
まさか君が僕を想っているなんて思わなくて、前の君の手紙には驚かされたよ。
そんな風に思ってくれていたのに、僕というやつはそんなに筆まめでなかったし、全く会いに行ってやれなかった。名前からすれば、僕はいい男とは言えなかったはずだ。
それに忍者は色々と危険な仕事だし、あまり稼ぎ住居も安定しない。
そんなやつと結婚なんてしたくないだろうし、僕としても、もっと君に幸せになってほしいんだ。
だから、僕のことはどうか綺麗すっぱり忘れて、縁談を受けてみることをお勧めするよ。
〝二つ文字 牛の角文字 すぐな文字
ゆがみ文字とぞ 君はおぼゆる〟
……なんて、最後まで悪い男でごめんね。
それじゃあ、結婚が決まったらまた知らせてよ。またね。
不破雷蔵より