伊作&久々知編
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私がそう言うと、医務室の空気は凍った。
「……薬草を入れれば入れるほど治りが早くなると思ったのかもしれないけど、
薬草は入れすぎると毒になるんだ。だから」
「知っていて入れたんですよ」
伊作先輩の言葉を遮って発言する。
目をぱちくりさせて、三、五秒。
私の言葉や行動の意味を理解したのか、私の肩をぐっ、と押して、勢いあまって布団に落ちる。
……あの、押し倒さないでください。
「自分の命を、体をもっと大事にしろ!
この世の中に生きたくても生きられない人が何人いると思っているんだ!」
「……はぁ、君は武士の子なのか? だからそうやって死のうとしているのかい?」
肩をぐっと押され思わずか細く痛いと呟くと、力が緩んだ。
緩んだ隙に、なんとなく私も押し倒し返してみる。
「わっ……!?」
「形勢逆転、なんちゃって」
別に何をするというわけでもないので、そう言い捨ててすぐ退いてやる。
「私の絶対的な治癒能力がどこまで通用するのか確認するために、
私はこの趣味をやめるつもりはありませんから」
「えっ、死ぬのって趣味だったの……?」
……そう言ったその日から、伊作先輩は私を見かける度に声を掛けてきて、
私が死ぬのに失敗すると私をいつも医務室に運ぶのは彼になった。
「……薬草を入れれば入れるほど治りが早くなると思ったのかもしれないけど、
薬草は入れすぎると毒になるんだ。だから」
「知っていて入れたんですよ」
伊作先輩の言葉を遮って発言する。
目をぱちくりさせて、三、五秒。
私の言葉や行動の意味を理解したのか、私の肩をぐっ、と押して、勢いあまって布団に落ちる。
……あの、押し倒さないでください。
「自分の命を、体をもっと大事にしろ!
この世の中に生きたくても生きられない人が何人いると思っているんだ!」
「……はぁ、君は武士の子なのか? だからそうやって死のうとしているのかい?」
肩をぐっと押され思わずか細く痛いと呟くと、力が緩んだ。
緩んだ隙に、なんとなく私も押し倒し返してみる。
「わっ……!?」
「形勢逆転、なんちゃって」
別に何をするというわけでもないので、そう言い捨ててすぐ退いてやる。
「私の絶対的な治癒能力がどこまで通用するのか確認するために、
私はこの趣味をやめるつもりはありませんから」
「えっ、死ぬのって趣味だったの……?」
……そう言ったその日から、伊作先輩は私を見かける度に声を掛けてきて、
私が死ぬのに失敗すると私をいつも医務室に運ぶのは彼になった。