……あぁ、そうだ。
私の記憶が、溢れ出てくる。



私は今でこそイタズラ好きでいい加減な人間だけども、決して昔からそうだった訳じゃなくて……。

むしろ小学生のときは、真面目で頑固者ないわゆる学級委員長気質と言うやつで、
大人からは褒められるけど、同世代の子供には疎まれるタイプの子供だった。



中学に進学する頃には、私は世の中で真面目に生きる意味が分からなくなって、気付けば私は真面目じゃなくなっていた。


それでも根はどうしようもないくらいの真面目の私は、
次第にだらけていく自分に大して自己嫌悪が止まらなくなっていくのが分かった。

適当人間でもある私は、それをハイになったまま死で全てをなくそうとする。

そうして私は死を趣味と呼ぶようになり……次第に死ぬために生きるようになった。



中学在学中は、どこで死んだら一番効率良く死ねるか、美しく死ねるか……そんなことばかり考えていた。


正直人付き合いに関心がなかった私は、とりあえず皆にいい顔をして、常に都合の良い人間として生きていた。


……そんなある日。

母は突然再婚すると言って、妹と新しい父を連れてきた。