真相編
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息を呑む。
すると、確かにいたはずのひなちゃんは、そこから忽然と姿を消していた。
前から神出鬼没な所はあったけど、三郎は確かにあの子を見ていたはずなのに。
そして、彼女は私の横に現れて言った。
『私の元凶は……そう、きみが一番得意な術だよ』
私が一番得意な術は、幻影術…………。
つまり、今まで私が信じていたひなちゃんは、自らが作り出した幻影と言うこと……。
……確かに、思い起こせば変なことばかりだった。
人混みを極端に嫌がるし、私が他のくのたまにひなちゃんを紹介しようとしても、
ひなちゃんはいつもどこかに消えてしまっていた。
あれは私の体が負担をなるべく減らそうと、幻影であるひなちゃんを自然と消していたんだ。
……でも、そしたら、今話しているひなちゃんは一体誰で、本当のひなちゃんはどこにいるんだろう。
『……きみは、付喪神を知っているか?』
「…………三郎、付喪神ってなにか知ってる?」
「人が百年使い続けた物には、神や魂が宿って人に悪さをするという言い伝えのようなものだ。
……というか、いい加減私の質問に答えてくれないか」
眉をひそめた三郎に、私はハッと思い出した。
そういえば、何が見えているのか聞かれていたんだった。
「この間言った、平成の私の妹のひなちゃんだよ。
……私が作り出した幻影だったらしいから、三郎には見えないけど」
「……何? そのひなちゃんとやらは意志を持って喋ってるのか?」
「うん、そうだけど」
すると、確かにいたはずのひなちゃんは、そこから忽然と姿を消していた。
前から神出鬼没な所はあったけど、三郎は確かにあの子を見ていたはずなのに。
そして、彼女は私の横に現れて言った。
『私の元凶は……そう、きみが一番得意な術だよ』
私が一番得意な術は、幻影術…………。
つまり、今まで私が信じていたひなちゃんは、自らが作り出した幻影と言うこと……。
……確かに、思い起こせば変なことばかりだった。
人混みを極端に嫌がるし、私が他のくのたまにひなちゃんを紹介しようとしても、
ひなちゃんはいつもどこかに消えてしまっていた。
あれは私の体が負担をなるべく減らそうと、幻影であるひなちゃんを自然と消していたんだ。
……でも、そしたら、今話しているひなちゃんは一体誰で、本当のひなちゃんはどこにいるんだろう。
『……きみは、付喪神を知っているか?』
「…………三郎、付喪神ってなにか知ってる?」
「人が百年使い続けた物には、神や魂が宿って人に悪さをするという言い伝えのようなものだ。
……というか、いい加減私の質問に答えてくれないか」
眉をひそめた三郎に、私はハッと思い出した。
そういえば、何が見えているのか聞かれていたんだった。
「この間言った、平成の私の妹のひなちゃんだよ。
……私が作り出した幻影だったらしいから、三郎には見えないけど」
「……何? そのひなちゃんとやらは意志を持って喋ってるのか?」
「うん、そうだけど」