大会編
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幻影……。
これは図書室でも奥の方にある本から独学で学んだもので、学園でほとんど学ぶことのない術だ。
その術で何を見せるのかというと……。
「なっ…………!? 千鶴!?」
そう、私だ。
……ううん、本当にこれでもとに戻るんだろうか。
一瞬不安に陥った思考を首を振って払い落とし、もう一度確固たる自信を抱き幻影を保つ。
幻影は私の意志や感情によって大きく左右されるので、不安や油断は禁物なのだ。
「どうしてこんなところに……!?」
あはは、といつものように笑ってみせる。
『……ねぇ、伊作先輩。私のこと殺してくださいよ』
唖然とした顔で隙だらけの伊作先輩のすぐ横を通り過ぎて耳元でそう囁いてやると、勢いよく振り向いた。
「嫌に決まっているだろ! 全く君は命をなんだと……って、あれ…………伊織?」
爆発騒動が思ったより早く収まったらしく、私の幻影は消え去った。
幻影術は幻影を見せる相手が増えると消耗する体力も増えるから、
こんな大勢が見ているところでやったら絶対にぶっ倒れる。
だから危機を感じた身体が自然と幻影を消すようになっているのだ。
それはともかく……伊作先輩の様子を見るに、本当に正気に戻ったみたいだ。
『……先輩、早く保健委員会のもとへ行ってやってください』
『うん……今まで苦労させたな。すまなかった。
試合放棄ということで、僕は退場させて貰うよ』
そして、一目散に伊作先輩は保健委員会に向かっていった。
これは図書室でも奥の方にある本から独学で学んだもので、学園でほとんど学ぶことのない術だ。
その術で何を見せるのかというと……。
「なっ…………!? 千鶴!?」
そう、私だ。
……ううん、本当にこれでもとに戻るんだろうか。
一瞬不安に陥った思考を首を振って払い落とし、もう一度確固たる自信を抱き幻影を保つ。
幻影は私の意志や感情によって大きく左右されるので、不安や油断は禁物なのだ。
「どうしてこんなところに……!?」
あはは、といつものように笑ってみせる。
『……ねぇ、伊作先輩。私のこと殺してくださいよ』
唖然とした顔で隙だらけの伊作先輩のすぐ横を通り過ぎて耳元でそう囁いてやると、勢いよく振り向いた。
「嫌に決まっているだろ! 全く君は命をなんだと……って、あれ…………伊織?」
爆発騒動が思ったより早く収まったらしく、私の幻影は消え去った。
幻影術は幻影を見せる相手が増えると消耗する体力も増えるから、
こんな大勢が見ているところでやったら絶対にぶっ倒れる。
だから危機を感じた身体が自然と幻影を消すようになっているのだ。
それはともかく……伊作先輩の様子を見るに、本当に正気に戻ったみたいだ。
『……先輩、早く保健委員会のもとへ行ってやってください』
『うん……今まで苦労させたな。すまなかった。
試合放棄ということで、僕は退場させて貰うよ』
そして、一目散に伊作先輩は保健委員会に向かっていった。