図書編
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今日は長次先輩と雷蔵を正気に戻したところで終わって、無事に作戦会議が開かれた。
その作戦会議が終わったあと、私は長屋の縁側に座り少し涼んでいた。
この時代は空気が澄んでいて美味しいし、夜は暗いので星だって見える。
平成では見ることの出来ない空模様に、嫌でも私が別の時代の人間だったのだと思い知らされるような気がして、吸い込まれるようにして空を見ていた。
『……おい。なにを見ているんだ?』
五年の廊下から声をかけられ、私はそちらを見やって応えた。
『空を見てたの』
『……空? いつもと変わらないだろう』
『平成で星はほとんど見れないから物珍しいんだよ』
私はこの時代に来てからほぼ毎日のように月をみていたけど、
そういえば私が忍たまとして編入するまではこんな時間まで一緒にいたことなかったな。
『ふーん』
……そうだ、三郎は平成の話を持ち出すと不機嫌になるんだった。
私は今すぐ三郎の機嫌を直すために話を切り替える。
『隣に来なよ』
そう言って私の隣を軽く叩いてやると、無言で私の隣にやって来た。
少し息詰って数秒、私は口を開く。
『ねぇ』
『なぁ』
まさか、語り出しが被るなんて。
三郎もそう思ったのか、私たちは顔を見合わせて笑った。
その作戦会議が終わったあと、私は長屋の縁側に座り少し涼んでいた。
この時代は空気が澄んでいて美味しいし、夜は暗いので星だって見える。
平成では見ることの出来ない空模様に、嫌でも私が別の時代の人間だったのだと思い知らされるような気がして、吸い込まれるようにして空を見ていた。
『……おい。なにを見ているんだ?』
五年の廊下から声をかけられ、私はそちらを見やって応えた。
『空を見てたの』
『……空? いつもと変わらないだろう』
『平成で星はほとんど見れないから物珍しいんだよ』
私はこの時代に来てからほぼ毎日のように月をみていたけど、
そういえば私が忍たまとして編入するまではこんな時間まで一緒にいたことなかったな。
『ふーん』
……そうだ、三郎は平成の話を持ち出すと不機嫌になるんだった。
私は今すぐ三郎の機嫌を直すために話を切り替える。
『隣に来なよ』
そう言って私の隣を軽く叩いてやると、無言で私の隣にやって来た。
少し息詰って数秒、私は口を開く。
『ねぇ』
『なぁ』
まさか、語り出しが被るなんて。
三郎もそう思ったのか、私たちは顔を見合わせて笑った。