作法&体育編
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あれから夜になり……。
朝思い切り〝アホ夜叉丸〟と言い捨ててしまったので、さすがの僕も部屋に戻りづらく、部屋に戻らないまま僕は食堂に向かうことにした。
いつもの通り、正気の者だけを集めた席に視線を向けると、滝夜叉丸と目が合ってしまった。
『喜八郎! お前、私のことを尊敬していたんだな!』
……はぁ?
いきなりなんなんだ。
というか、僕がそう言ったのってあの先輩しか思い当たらないんだけど。
その先輩を探してみると、なんと滝夜叉丸の正面席に座っていた。
先輩は僕の視線に気付くと、すまん! と笑顔で謝った。
本当に反省してるのかなぁ……?
まぁ、それが原因で正気に戻ったんだったらいいんだけど。
『……今日一日で随分増えたね。ありがとう、喜八郎』
『いえ、僕が戻したのは立花先輩だけですから……』
『何を言ってるんだ、私が戻ったのは喜八郎のおかげでもあるんだぞ!』
うんうんと太陽のように笑う千鶴先輩を、神妙な顔で見つめる立花先輩。
同じく神妙な顔で見ていた鉢屋先輩と顔を向き合わせてから、ひとつ頷いた。
僕が不思議に思って質問すると、立花先輩は首を振る。
『……いや、なんでも。それより千鶴の化粧をしているのはお前だと聞いたぞ。
元の素材が良いのもあるだろうが、ここまで中性的な顔に化粧をするのは難しいだろう』
やるな喜八郎と僕の頭を撫でる立花先輩。
……普段なら絶対にやってこない上に、僕も応じないような行動だけど、僕は不思議と受け入れていた。
朝思い切り〝アホ夜叉丸〟と言い捨ててしまったので、さすがの僕も部屋に戻りづらく、部屋に戻らないまま僕は食堂に向かうことにした。
いつもの通り、正気の者だけを集めた席に視線を向けると、滝夜叉丸と目が合ってしまった。
『喜八郎! お前、私のことを尊敬していたんだな!』
……はぁ?
いきなりなんなんだ。
というか、僕がそう言ったのってあの先輩しか思い当たらないんだけど。
その先輩を探してみると、なんと滝夜叉丸の正面席に座っていた。
先輩は僕の視線に気付くと、すまん! と笑顔で謝った。
本当に反省してるのかなぁ……?
まぁ、それが原因で正気に戻ったんだったらいいんだけど。
『……今日一日で随分増えたね。ありがとう、喜八郎』
『いえ、僕が戻したのは立花先輩だけですから……』
『何を言ってるんだ、私が戻ったのは喜八郎のおかげでもあるんだぞ!』
うんうんと太陽のように笑う千鶴先輩を、神妙な顔で見つめる立花先輩。
同じく神妙な顔で見ていた鉢屋先輩と顔を向き合わせてから、ひとつ頷いた。
僕が不思議に思って質問すると、立花先輩は首を振る。
『……いや、なんでも。それより千鶴の化粧をしているのはお前だと聞いたぞ。
元の素材が良いのもあるだろうが、ここまで中性的な顔に化粧をするのは難しいだろう』
やるな喜八郎と僕の頭を撫でる立花先輩。
……普段なら絶対にやってこない上に、僕も応じないような行動だけど、僕は不思議と受け入れていた。
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