私は喜八郎と共に＃＃NAME2＃＃が、元々運んでいた分の生首フィギュアを運んでいた。


「そういえば、＃＃NAME2＃＃は作法委員会に入ったんだな。
あのフィギュアに怖がっていた様子もないし……頼もしい後輩が増えて何よりだ」

「いいや? ＃＃NAME2＃＃はどこの委員会にも入ってないですよ」


何……? 一体、どういうことだ?

校則的に、この学園では委員会に絶対に入ることが義務付けられている。
それなのに……なぜ＃＃NAME2＃＃は免除され、かつ作法委員会を手伝っていたんだ……?


「先輩方があの女に夢中になって委員会に参加しないせいで、
この学園の委員会の大半はまともに機能していないんですよ。
……その中で、正気な上級生のうちの一人である＃＃NAME2＃＃は、委員会の手伝いをして回っているんです」


「……その言い方では、まるで私たちが正気でないかのような言い方だな?」

「ええ、そう聞こえるように言いましたから。
今まで委員会に必死になって働いていたのに、急にあの女に洗脳されたように
あの女のことしか考えないし、動きもしない。どう考えてもおかしいのは先輩方なんですよ」


……天女様に最高を尽くすのは当然のことだろう?

いくら喜八郎だろうが、天女様のことをあの女、と指されるのはこの上なく気分が悪い。

しかしここでキレてしまうとこの取引を無かったことにされる可能性があるため、
私はもう口を開かず大人しく他の作法委員がいるという所に向かうことにした。